第21回前橋市再生可能エネルギー発電設備設置審議会議事録

審議会名


再生可能エネルギー発電設備設置審議会

会議名

第21回再生可能エネルギー発電設備設置審議会

日時

令和4年8月26日(金曜日)午前10時00分~午前10時40分

場所

前橋市役所11階北会議室

出席者

審議委員
西薗会長、土倉副会長、太田委員、植木委員、小林委員、石塚委員
事務局
飯塚都市計画部長
(都市計画課)宇田都市計画課長、高瀬課長補佐、齋藤主任、田中主事
(建築指導課)中里副主幹、高橋主任

欠席者

 金井委員

議題

1 開 会

2 あいさつ

3 議 事

(1)議事録署名人の指名

(2)議案上程

(3)議案審議

議案第1号 再生可能エネルギー発電設備設置に係る許可申請について
(申請者:イーゲート 株式会社)

4 そ の 他

5 閉 会

 

会議の内容

1 開会
【定足数の報告】
(都市計画課長)
7人中6人の出席であり、「前橋市自然環境、景観等と再生可能エネルギー発電設備設置事業との調和に関する条例」第26条第2項の規定による過半数の出席を得ているため、審議会が成立していることを報告した。

2 あいさつ
西薗会長
飯塚都市計画部長

3 議事日程
第一 議事録署名人選出
前橋市再生可能エネルギー発電設備設置審議会議事運営要領第7条第2項の規定により、土倉委員と太田委員が指名された。

第二 議案上程
事務局より議案第1号の付議書の朗読。

○議案第1号の審議及び審議結果
事務局より議案第1号について、議案書に基づき申請内容の説明を行った。現地の状況や申請内容等を説明し審議した結果、原案どおり承認され、その旨を市長あてに答申することとなった。

【議案第1号に関する主な質疑】
(石塚委員)
周囲には果樹園や造園屋が多い。
(西薗会長)
雨水排水の計算書があり、63.5ミリメートルとあるがこの計算に基づいて排水溝、側溝にて雨水排水の対応をしている。これは計算上問題ないが、最近では63.5ミリメートルを超える雨が観測されている。もっと余裕を持ってほしいというのが意見である。石塚委員は分かると思うが、実際雨が降ると結構土が出ている。
(石塚委員)
確かに太陽光が増えてくるとそのようなことになる。下流域の住民の方から、金丸町にもともとあった太陽光より、からっ風街道から大量に水が出てくると2年くらい前に話を受けた。道路から流れた水が、からっ風街道の一部を崩壊させたという事例もあった。また、この金丸町南の353号線沿いには、大量の雨が降ったときに周辺の畑から泥がかなり出てきて、市の担当部署が片付けている。
(西薗会長)
そういう状況がある場所なので、流量計算はこれで合理的であると思われるが、十分に流出しないような対策は取ってほしい。
(土倉委員)
土の流出について、浸透側溝を使うということなので、目詰まりをしない様に注意してほしい。
(事務局)
我々からもそのように事業者に指導したい。
(西薗会長)
今回は、浸透側溝のみの設置で、浸透池は設置しないということで良いか。
(事務局)
そうである。特段その予定はない。
(西薗会長)
維持管理が重要である。
(植木委員)
目詰まりの問題について、通水性のアスファルトの舗装も何年かすると浸水しなくなる。こういった目詰まりするものも直せるのか。下に石があるが、浸透性側溝というのが何年間有効なのか。目詰まりであふれ出すというのはあると思う。
(西薗会長)
現状ではそれを理由に許可しないということは難しいと思う。性能が発揮できるような維持管理をお願いしたい。
(植木委員)
それならば、浸透性の側溝はやらないで、土地にも若干余裕があるだろうから素掘りでやった方が浸透性については高く、コストも安いと思う。
(土倉委員)
説明会の質問事項で、土地の価値が下がるため、相続登記されなくて相続が困難な状況である、といった質問に対して、報告書をもって前橋市にお伝えしますとあるが、これはどういうことか。
(事務局)
周辺住民の方が、土地を売ろうと思っても売れないと意見したことを、市に伝えておくということだ。
(西薗会長)
結局、土地の値段が付かないと相続しても仕方がない、と登記しないことが多いということか。
(太田委員)
土地を譲渡するときは登記する必要があるので、その必要が無ければ、わざわざお金をかけてまで相続登記をしない。相続登記をしないと今度はいざやるときに整えたり相続人を確定したりするのが非常に難しくなる。そういった負のループがあると思われる。
(西薗会長)
要は代が変わると相続人がどんどん増えてしまって、行方不明の人まで出てきてしまい、なかなか承諾が取れないといったことがある。
(太田委員)
そうである。放棄だったり、相続人自体がいないと相続財産管理人を設定しなければならない。こうなってくると面倒になって土地が放置されていく。
(西薗会長)
現在、そのような状況になりつつあるということだろう。
(太田委員)
よくあると思う。
(西薗会長)
直接関係しないが、地区自体の支援、相続登記の何らかの対策ということか。なかなか市に言っても難しいとは思うが。
(石塚委員)
金丸地区だが、航空写真で見る限り、昔からいる方たちの防風林を設置したりとか元々既存の山として持っていた方たちが非常に多い。ある業者から聞いた話だが、この金丸地区は、太陽光発電の非常に適した場所で、土地についても放棄したい、売ってしまいたいという人が非常に多いのが現状であり、造園や果樹園をやっていた方々も後継者不足ということもあって土地を手放したい人が多いのも承知している。そのため、太陽光の業者が目を付けてかなり入り込んでいる。今後、この狭い地域に大量の太陽光パネルが設置されるとなってくると、もともとの既存道が水路代わりになって道路に出ていくとなってくるので、将来懸念される。もともとこの地域に住む人たちが土地を売りたいと思う気持ちが強いので、将来は太陽光パネルがたくさん設置されるのではないかと思っている。交通の妨げになる土や砂の流出が起きないような形で監視してもらいたい。ただ、実際大規模に伐採したいという事業者もいるのも現状である。
(西薗会長)
今回の単一の案件の問題というより、この地区全体として見たときに、或いは本条例の赤城山地区全体の問題であろうかと思う。現在の条例では全体像について規制をかけるのは難しいが、個々の案件について災害に繋がらないような対策などがされているか確認していくことになる。これは将来の課題として以前にも出ている。都市計画課の審議会なので、都市計画の中での望ましい在り方について別の議論が必要であろうという意見として頂戴する。降雨強度のことについては、63.5ミリメートルというのは時間値であるので、現在降っている前橋地区での降雨では一時間連続で降るというのはなく、短時間である。例えば100ミリメートルや80ミリメートル降っても15分や20分程度で終わる場合が多いので、時間雨量によればこの基準に収まっている。将来的にそうである保証はないが、最近の研究の状況を見ていると、青森で予想外に大きな災害になったのは、海からの水蒸気が前線に流れ込んだからで、海からの水蒸気が豪雨を引き起こすのは、1000mあたりの境界辺りよりちょっと上の高度と言われている。前橋辺りでは東以外は全部1000m以上の山に囲まれているので、殆ど海からの影響を受けない。したがって、秋田や青森のように連続した地域で水害が起こるというのは、比較的可能性が低いので、時間的猶予はあるのかなと思う。ただ、今の気象状況、気候変動を考えると将来的には色々なことが起こると対策をできるようにすることが今一番重要な課題なのかなと思う。まさに今の石塚委員の憂いていることである。この地域だけでなく再生可能エネルギーに伴う開発の全体像の意見として承る。また、地元の人の心情的には、この辺のいい環境を求めて首都圏から移住する人もいるとのことなので、そういう人から見ると景観が一番気になるのではないか。ただ、これについてはなかなか抜本的な対策をとるのは難しいと思う。
(小林委員)
もう少し、大局的に考えて行くことは大切と思うが、今のところ決定打はない。
(事務局)
業者から聞いたが、石塚委員が言っていたように周りに苗木を植えている造園屋や果樹園が多い場所だが、雑草や雑木がばっと生えている場所については、太陽光が設置されることで喜ばれたという話を聞いた。生活環境が守られてよかったという人もいる一方で、石塚委員の危惧するような最初は小さな太陽光だったものがだんだんと隣に設置されていき、気付いたらメガソーラー規模になる可能性もないわけではないので、我々も今後どう規制していくかということだが、そこでヒントになったのが林地開発許可制度における開発規模の一体性の判断で、小規模で少しずつ開発して最終的に大規模になるケースをどう規制していくのかということがガイドラインに書いてあったので参考になると思った。その一方で、景観や自然保護という観点が強くなってくるので、そこまでこの再エネ審議会で見るのか、あるいは別の枠組みで見るのか、ということが前橋市の大きな課題となっている。
(西薗会長)
この問題は、むしろ再エネ審議会というよりも景観や都市計画全体の問題といった前橋の基本構想といった大きな問題である。

4 その他
○報告事項
【報告事項 要旨】
■次回(第22回)審議会は11月下旬に開催を予定している。
再度調整相談させてもらう。

5 閉会
(都市計画課長)

配布資料

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都市計画部 都市計画課

電話:027-898-6943 ファクス:027-221-2361
〒371-8601 群馬県前橋市大手町二丁目12番1号
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更新日:2022年10月21日