予防保全計画推進プログラム

市有施設の長寿命化を図るため「予防保全計画推進プログラム」を実施しています

 前橋市では、平成28年度に策定した「前橋市市有施設予防保全計画」に基づき、市有施設の安全性・機能性の維持・長寿命化を図り、財政負担の軽減を図りながら計画的な予防保全工事を進めることとしております。
 この計画に基づき、次年度予定工事の優先順位判定に基づく予算との連動を図る取組みとして、『予防保全計画推進プログラム』を平成29年度より本格実施しております。

予防保全計画推進プログラムとは?

 限られた財源の中で計画的な施設の保全を推進していくため、「予防保全工事」と「事後保全工事」の両面から、予算と連動を図るためのプログラムです。
 予防保全工事は各部位の改修周期を中心、事後保全工事は施設点検を中心としたプログラムに取組み、技術系職員による現地調査や優先度判定により、全市的な優先順位付けを行うものです。

(注意)「予防保全」とは、建築物などの部位等に不具合・故障が生じる前に修繕を行い、性能・機能を所定の状態に維持する保全の方法です。一方「事後保全」は、不具合・故障が生じた後に修繕等を行う保全の方法です。

予防保全工事

 老朽化している施設の事後保全が多くある中で、全ての市有施設に対し、不具合を未然に防ぐ「予防保全工事」を実施することは困難であることから、業務継続の必要性や災害拠点等の観点から、8つのモデル施設を選定し、部位の改修周期に基づく予防保全の取組みを行いました。

取組みの流れ

予防保全工事の取組みの流れの画像
  • 外壁や屋根・防水等の改修周期から対象工事を抽出

  • 現地での状況確認により工事の前倒し・先送り(平準化)

  • 「改修周期からの経過年数」などから技術系職員の部会による優先度を判定

予防保全を着実に実施することで施設の長寿命化を推進します!

取組みの実績

 平成30年度に実施すべき5件(29,801千円)の予防保全工事等を選定しました。
 具体的な事例として、市立前橋高校の外壁(吹付け部分)は、予防保全計画に基づく改修周期が到来する状況であり、現地調査の結果、部分的にクラック等が発生しているなど、改修の必要性が確認できたため、全市的な優先順位に基づき、平成30年度は調査費用を予算計上しました。

市立前橋高校の外壁周期等
施設名 部位 設置年 仕上げ 改修周期
市立前橋高校 外壁 1997 吹付け仕上げ 20年

事後保全工事

 既に不具合が発生している「事後保全工事」については、計画に位置づける約800棟の主要6部位を対象とし、各部局の予算等の枠を超えて、全市的な優先順位付けを行いました。この過程において、「市有施設簡易点検マニュアル」を活用した施設の一斉点検や不具合箇所の技術系職員による全件調査などを行い、劣化状況や安全性の観点から、事後保全の取組みを行いました。

取組みの流れ

事後保全工事の取組みの流れの画像
  • 簡易点検マニュアルを活用した一斉施設点検により不具合箇所を把握

  • 技術系職員の現地確認により、「事後保全工事対応」「既決修繕対応」「経過観察」の3つに区分

  • 「事後保全工事対応」は、劣化状況や安全性などから技術系職員の部会により優先度を判定

劣化状況等に応じ、優先度判定による部局を超えた予算調整を行っています!

事後保全工事のイメージ

施設個別に実施していた事後保全工事の予算審査を一括して取りまとめる事後保全の全体イメージの画像

取組みの実績

 施設点検により報告された外壁や屋上防水、給排水管などの不具合について、現地調査により劣化状況や改修方法を検討しました。この結果、応急処置としての工事費用や改修工事を行うための調査・設計費用など、平成30年度に実施すべき35件(349,807千円)の事後保全工事等の予算を計上しました。

剥離した屋上防水シート

屋上防水の劣化

鉄筋の爆裂及び剥離した外壁材

外壁の劣化

腐食の進んだ給排水管

給排水管の劣化

今後の取組み

事後保全から予防保全への転換を目指し、今後も予防保全計画推進プログラムを継続して実施します。

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財務部 資産経営課 資産活用推進室

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更新日:2019年02月01日