前橋市新最終処分場整備検討委員会適地選定専門部会(第4回)

審議会名

前橋市新最終処分場整備検討委員会

会議名

第4回前橋市新最終処分場整備検討委員会適地選定専門部会

日時

令和元年7月9日(火曜日)午後1時45分から午後2時50分まで

場所

第一コミュニティセンターホール

出席者

(委員)

荒井委員、片野委員、土倉委員、西村委員

(事務局)

南雲環境部長、堤掃施設整備室長、柴崎課長補佐、神田主査、金井主任

(エックス都市研究所)

小日向主任研究員、中村研究員、野口研究員

欠席者

田中委員

議題

1 開会

2 挨拶

3 議事

(1) 前回配布資料の更新について

(2) 一次選定二次評価結果について

(3)その他

4 閉会

会議の内容

1開会

堤清掃施設整備室長から、会議は非公開とし、議事概要について公開(一部非公開)するとの説明を行った。

2挨拶

南雲環境部長及び荒井会長が挨拶を行った。

3議事

堤清掃施設整備室長から本日の出席委員数が5人中4人であり、定足数を満たし会議が成立する旨の報告があり、この後、荒井会長が議長に指名され議事を進行した。

(1)前回配布資料の更新について

(柴崎課長補佐)
前回配布資料について何点か変更を行ったので報告させていただく。

資料1調査結果について
一部記載がわかりにくいものがあったため修正を行った。また、重複している項目については整理を行った。

資料2選定フローについて
一次選定の中で選定を避けるべき地域に該当しないことを一次評価、今回の3か所の選定を二次評価として整理した。

資料3一次選定一次評価項目について
前回確認した項目と、関係法令名等の記載のみとして整理した。

資料4一次選定二次評価項目
軟弱地盤の評価基準に、予定地に隣接しているという評価を設けて3点の配点をつける形とした。資料の更新内容は以上となる。

(荒井会長)
今の事務局説明で、何か意見や質問はあるか。

(土倉委員)
景観変化の影響で、周辺民家の地盤高と堰堤高さの差という表現にしたということだが、前回資料の結果が変わってないのはなぜか。

(堤清掃施設整備室長)
前回の資料の表記であると、具体的にどこの差かわからなかったので、表現を改めたもので、数字は変わってない。

(荒井会長)
周辺民家の地盤高と堰堤高さの差を出すことによってイメージを具体的に持ってもらうということ。他に何かあるか。

(土倉委員)
軟弱地盤のところの評価で、予定地に近接しているという評価になっているが、近接というのはどういうことか。

(堤清掃施設整備室長)
図面上軟弱地盤なのかどうか微妙なところもあり、それを近接という表現にしたもので、実際にはボーリング調査をしてみないとわからない。

(土倉委員)
地質図かなにかを基に判断したものか。

(柴崎課長補佐)
資料が前回お配りした資料11にあるのでご覧いただきたい。

(堤清掃施設整備室長)
赤く塗られた部分が軟弱地盤で、計画地が赤い外枠のところと若干接しているので、ここだと実際ボーリング調査をしないとわからないということで、これを近接という表現にした。

(荒井会長)
どこに作ればいいか予測ができ、そこを避けて作ることもできる。

(南雲環境部長)
軟弱地盤が完全にかかっているわけではないので、軟弱地盤よりはややいい評価ということを表現している。

(荒井会長)
一部にかかるという可能性があるということか。

(南雲環境部長)
実際は軟弱地盤のラインがきちんとあるわけではないので、場合によっては影響があるかもしれないということ。

(荒井会長)
建設にあたっては、当然軟弱地盤に対する地質調査をやらなければいけないということ。他に何かあるか。
無いようなので、資料の変更点については了承したということで先に進る。
次の議題について事務局より説明をお願いする。

 

(2)一次選定二次評価について

(柴崎課長補佐)
資料5一次選定二次評価(資料4の評価項目に評価点を加えたもの)及び資料6候補地概要についての説明を行った。

(荒井会長)
事務局の説明では、一番評価が高いのが、芳賀地区ナンバー1で83.94、二番目が宮城地区78.04、三番目が芳賀地区ナンバー3の77.86、次の四番目が富士見ナンバー1地区の74.56になるが、三番と四番の差が3.3の差が出ており、上位二位と三位は僅差となっている。このため、この上位3か所について今回の一次選定の候補地として選定したいという事務局の意向だが、何か意見や質問があるか。
無いようなので、私から一点質問する。
応募面積と赤線で示されている面積が違うがこれはどういうことか。

(堤清掃施設整備室長)
赤線は応募地を含んだ建設予定地を想定している。いろんな条件を満たして、ここならば建設が出来るだろうという部分を表している。

(荒井会長)
そうすると、応募した以外の部分についても、含まれているということか。

(堤清掃施設整備室長)
はい。

(南雲環境部長)
今回の公募にあたって、全体の施設が6から7ヘクタールということを想定しているが、それが確保されて応募されているわけではないので、応募地を中心に所定の面積をクリアするような形で今回想定している。
今回評価の中でAHPという評価を使っている。各評価項目を1点、3点、5点と3段階で点数分けして1項目5点、重みづけが全部で20点、5掛ける20点の合計100点満点で採点を行っている。

各評価項目の評価基準は1点、3点、5点で評価をしているわけだが、それぞれの項目の1点当たりの重みが違うのではないかということで、それぞれの項目の重みづけを変えた。
AHPは1971年にアメリカのサティという数学者が考案した方法で、こういう多様な評価基準の中でどのように意思決定をしていくのかというような評価方法ということになる。

やり方とすると、それぞれの評価項目同士を相対的に評価してどちらがどのくらい重要か、というようなものを数値化して評価するやり方で、日本では20年くらい前に、国会の首都機能移転の候補地選定の際に用いられ広く知られるようになった。最終処分場でも2例くらい、平成9年に横須賀市、平成18年に和歌山県の田辺市を中心にした紀南環境広域施設組合が、このAHPを使って31ある候補地の中から5か所を選んでいる。私どもが確認している中ではこの2例があった。

今回考えたのが、公平性、透明性、もう一つ合理性の三つを高めることによって評価の信用性を確保したいという思いから、AHPを使った重みづけを評価基準に入れさせてもらった。

(荒井会長)
重みを3点2点1点とか配点し、合計100点になるようにして評価しているケースはあるが、こういった形で詳細に重みを振って、なおかつ評価点を振っているというのは、今言ったように2例くらいしかないということで、そういう意味で非常に合理的で、分かり易い。

(南雲環境部長)
それぞれの項目を一対一で評価をしているので、それぞれの項目の重要性をどう評価するか、その辺の判断が少しわかれるところだと思うが、何かしら定量化して評価をするという意味では、こういう意思決定法を使うことによって合理性を出した。

(荒井会長)
9か所に対して同じ基準で同じ評価をしているので、合理的であり透明性もあり、公平性もある。これが地区ごとに評価基準が動いてしまうと問題になる。さらに二次評価として他の条件を入れて、3か所に絞るための選定方法としてAHPを使ったということ。

昨日も栃木県のあるところで、焼却工場の用地選定の作業を行ったが、こういった数値化する作業というのは、そこの市町村あるいはコンサルの考え方で行われるので、先進的というか合理的というかそういう印象になる。

例えば外周50メートル以内の家屋の数で、0軒、1から5軒、6軒以上となるわけだが、6軒と5軒はどう違うのかという質問が出た。いろいろと個別の意見を言ってはまとまらないので、定量的な部分で切っていくというような評価にならざるを得ない。

(南雲環境部長)
今回資料5の評価表で、住民の皆さんが心配するような項目を、高く評価していきたいと思い、そういった項目の重みを少し高めに設定した。

(荒井会長)
これで見る限り最高点の1.52点がついているのは、周辺の一般廃棄物処分場、それから主な支障物件、河川・水路、地下埋設物、それから水道水源、水を汚染することがないように、50メートル以内の家屋の数、一般の人たちに対する配慮、それから保安林、鳥獣保護区の自然保護、それから土石流危険区域、急傾斜地崩壊危険個所、大雨の災害対策がある。

あと次の作業としては、二次選定がこの3か所の中からまた別の視点で選ばれて、最終的に1か所に絞られたということになる。

この3か所を、一次選定二次評価の結果として選定するということでいかがでしょうか。

(土倉委員)
芳賀地区Noナンバー1だが、群馬用水が下流というか、南側に入っているが問題はないのか。

(南雲環境部長)
ここの群馬用水は、水路橋になっている。実際現地へ行くと、田んぼの上に用水があるという状況で、直接群馬用水に影響が出ることはない。

(荒井会長)
他に意見はあるか。
無いようなら、この3か所を一次選定二次評価の選定箇所とすることについて異議はあるか。

(意義なし)

(荒井会長)
それではこの委員会として一次選定の二次評価の3か所の選定場所として、芳賀地区ナンバー1、芳賀地区ナンバー3、宮城地区、この3か所を選定することとしたい。

今後、二次選定をやっていくわけだが、その中で配慮すべき点、あるいは実際に施設を造るとなった時には環境影響評価をするということできちっとやっていただきたい。

それでは、次の項目の(3)その他について、事務局より説明お願いしたい。

(3)その他

(柴崎課長補佐)
前回の部会で、各委員さんからいただいた意見に対する対応について説明したい。

まず荒井会長から、景観評価についてモンタージュを使い二次評価で考慮してはどうかという意見をいただいた。

現状では施設の形状が未定で、堰堤の高さも地盤や地下水の状況で大きく変わる可能性もあることから、難しいという判断になった。施設計画策定時には景観にも十分配慮していきたいと考えている。

次に、資料7をご覧いただきたい。

片野委員さんから、過去の自然災害についても考慮してはとのご意見をいただき、昭和以降の自然災害について調査を行った。候補地ナンバー5と6の周辺でカスリン台風等の被害があったとの記載があったが、場所の特定まではできなかったため、評価には含めないということで整理させていただいた。また、片野委員さんから頂いた資料についても、文献等調査したが、具体的なエリアが特定できなかったことから、評価の指標とすることは難しいと判断させていただいた。

次にその他の資料をご覧いただきたい。

希少動植物について群馬県に照会したが、結果とすると、候補地が1か所になった時点で現地調査を行い、実際に対象種がいた場合に対応することで良いのではないかということでした。対象種がいた場合は、影響の極力少ない工法の採用や工期の調整等によって、工事による影響を最小限に抑えるよう配慮することで対応したいと考えている。

また、前回話した候補地を3か所程度に絞った後の希少種の現地調査の実施については、土地所有者の承諾を得る必要があることや、年間を通した調査が必要であることから、1か所に決定後、環境影響調査等の中で実施していきたいと考えている。

(荒井会長)

今の説明で意見等があるか。
最終的に1か所に決まった段階で環境影響評価をやっていきたいということだが、こういう整理でよろしいか。

(異議なし)

(荒井会長)
それでは他に意見もないようなので、本日の議事は終了する。

4閉会

(堤清掃施設整備室長)
第4回前橋市新最終処分場整備検討委員会を終了する。

 

配布資料

資料6一次選定結果(候補地概要・メリット・デメリット)(非公開)

資料7昭和以降の自然災害(非公開)

資料6と資料7につきましては、意思決定過程にある情報であること及び、用地買収に関係する事務事業執行情報であることから非公開とします。

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更新日:2019年11月11日