粕川の文化財を訪ねて
「粕川地区の文化財めぐり」の一部を掲載しています。詳細は下のパンフレットをご覧下さい。
赤城南麓の自然と風土、そして粕川の水と赤城山への信仰心に育まれた歴史と文化を有する粕川地区には、次のような文化財があります。
滝沢の不動滝(県名勝)

不動滝
粕川町中之沢滝沢
粕川上流の標高820メートルにある赤城山中第一の滝です。高さ32メートルの絶壁から水が落下する様は実に雄大です。滝沢不動と共に修験道の信仰の対象になっています。
滝沢不動明王像(市重文)
粕川町中之沢滝沢
滝沢不動堂の中にある赤銅製で高さ約90センチメートル、重さは90キログラム余りもある不動明王の立像です。応永13年(1406年)に佐貫庄司、又太郎藤原沙弥道広の寄進と言われています。現在は火焔、右手、両足と大盤石は失われています。
六地蔵石殿(国重美)

六地蔵石殿
粕川町月田1261 近戸神社
お堂に見立て、四柱造りの屋蓋を乗せた塔身の正面及び両面側に、2体ずつ計6体の仏像が浮き彫りに刻まれています。安山岩製で背面には暦応5年(1342年)2月18日、幽阿弥陀仏という者が建立したという銘があります。南北朝時代の石造物です。
三ヶ尻の宝塔(赤城塔)(市重文)

三ヶ尻赤城塔
粕川町深津994
三ヶ尻の宝塔は世良田長楽寺や忠治温泉庭のものとならぶ上野国初期宝塔です。高野辺家成の夫人の供養塔と言い伝えられているこの宝塔には、年号は刻まれていませんが、塔身・屋蓋上部の露盤にある格狭間などから、鎌倉時代中期の宝塔と想定されます。赤城南面には長楽寺末の天台宗の寺々があり、布教活動の一環として、三ヶ尻の宝塔を先駆に多くの宝塔の造立がこの地域で行われたものと考えられます。
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更新日:2019年02月01日