平成30年度第2回みんなですすめる歯と口腔の健康づくり連絡会議会議録

審議会名

前橋市みんなですすめる歯と口腔の健康づくり連絡会議

会議名

平成30年度第2回前橋市みんなですすめる歯と口腔の健康づくり連絡会議

日時

平成31年2月21日(木曜日)

午後1時30分から午後2時45分

場所

前橋市保健センター 4階 集団指導室

出席者

(委 員)

  赤石委員、大澤委員、猿山委員、高松委員、田口委員、星野委員、

  本多委員、道下委員、矢畑委員、齋藤健康部長

(関係課)

(社会福祉課)関根課長(子育て支援課)井野係長、亀山歯科衛生士

(子育て施設課)横堀主任保健師(長寿包括ケア課)吉野課長

(障害福祉課)矢嶋課長 (総合教育プラザ)山中館長

(保健総務課)狩野課長(国民健康保険課)宮坂課長

(事務局)

 堀越健康増進課長、樋口(早)課長補佐、樋口(真)副主幹、

 坂井歯科衛生士、藤澤主事

(傍聴者)

 0名

欠席者

(委員)

楯委員、谷合委員、平方委員、渡邉保健所長、根岸教育委員会教育次長

議題

(1)調査結果報告
ア 平成29年度成人歯科健康診査要精検者の受診の有無等の調査結果
イ 平成30年度成人歯科健康診査 20歳・25歳受診状況【途中経過報告】
(2)庁内歯科保健担当者会議報告
ア 平成30年度前橋市歯科保健年報の作成
イ 養護教諭への歯科保健情報提供
(3) その他
ア 成人歯科健康診査受診率目標値案について
イ 第1回連絡会議で出された意見の対応状況
 

会議の内容

1 開会(司会:堀越健康増進課長)
齋藤健康部長 挨拶
2 議事
(1)調査結果報告
ア 平成29年度成人歯科健康診査要精検者の受診の有無等の調査結果
(坂井歯科衛生士 資料1により説明)
(田口会長)
今年度から対象者を拡大し平成29年度は30歳~70歳までの5歳刻みであったが、受診者数は徐々に増えてきている。その中で60%以上が要精検となっており、特に高齢になると高率である。受診状況をみると男性の働き盛り世代は低率である。他の各種検診についても同じだと思われる。診断結果については、歯周病が第1位の原因である。

イ 平成30年度成人歯科健康診査 20歳・25歳受診状況【途中経過報告】
 (樋口(真)副主幹 資料2により説明)
(田口会長)
若い方の歯周病のデータとして、歯周病や歯周ポケット6ミリメートルというのはかなり中等度から高等度の歯周病ということで、今回初めてでてきた。今後数が増えてくるとエビデンスが充実してくるので、データがでてきたことは重要なことである。

(道下委員)
高松委員や本多委員にお聞きしたい。20代の80%が歯肉にトラブルを抱えているようだが、実際に臨床で診ている中でこのような状況に近いのだろうか。

(高松委員)
実際に歯医者に来る人の意識の高さもあると思うが、受診したということは意識が高いということが考えられる。歯周ポケット4~5ミリメートルというのは50~60歳の歯周病が進んでいる人なので、かなり悪い人が多いと思った。

(本多委員)
臨床で20歳の健診の方を診たが、4~5ミリメートルはいなかったが歯石が付着していたり、歯肉に炎症があったりしていた。20歳代で治療に来た方で、歯肉が完全に健康な方は少なくて、ポケット4~5ミリメートルはないが歯肉に炎症が認められる方がほとんどだった。このような方がそのままにしておくと進行してしまう可能性はあると思う。

(田口会長)
歯周病の特性として、免疫に弱い方は若年性歯周病で若い時に発症する方もいる。もう少し受診者が増えるといい。

(2)庁内歯科保健担当者会議報告
ア 平成30年度前橋市歯科保健年報の作成
(坂井歯科衛生士 資料3により説明)
(高松委員)
学童期に関して追加させていただきたい。P.8の1.、11歳から12歳にかけてむし歯の保有者の割合は高くなり、2.要観察歯と3.歯肉の状態も12歳くらいから悪くなる。年齢別DMFT指数も12歳にかけて悪化している状況だ。12歳は小学校卒業から中学1年生くらいだが、刷掃指導を各小学校行っており、来年度から中学校を対象に広げて実施する予定だ。3年間のうち1回は受けていただきたいので、年間10校を目標にしていて、来年度は最初ということもあるので3校の予定だ。歯肉炎も進行すれば歯周炎になるため、中学校でも啓発のためにこのような事業を予定している。

(田口会長)
小学校から中学校に行くと増えるというのは、何か原因があるのだろうか。

(高松委員)
よく言われているのが、中学校に入ると学校での部活等の活動で環境が変わることや、親の関心が薄れてくることがあるかもしれない。

(田口会長)
むし歯と歯周病は歯科の2大疾患であるが、低年齢化が進んでいると思う。生活習慣のことが問題になってくると思うが、別の資料もあるので後で少しお話していきたいと思う。このことについてよろしければ、次の資料の説明をお願いしたい。

イ 養護教諭への歯科保健情報提供
(坂井歯科衛生士 資料4により説明)
(田口会長)
資料4について意見はないようなので、資料5について説明をお願いしたい。

(3) その他
ア 成人歯科健康診査受診率目標値案について
(樋口(早)課長補佐 資料5により説明)
(田口会長)
受診率を上げることはなかなか一朝一夕にはいかない。特に歯科に関しては昔から歯医者には行きづらいということもあり、何もなくても健診に行くということがまだ市民には普及していない。今年度も成人歯科健診について受診率は増えてきているので、粘り強く周知啓発をしていきたいと思う。
妊婦歯科健診については子供のためにという意識が高く、40~50%という受診率を維持できている。健診を受けることによって、自分の全身の健康も保たれるということを大きな流れとして、周知啓発をしていければと思う。条例の中では、妊娠期から高齢期までの一貫した歯科保健の推進ということを謳っているので、受診率が上がっていければと思う。
今日の資料にはないが、成人歯科健診の60歳で進行した歯周病がある者の割合で、地区別で若干違いがあるようだ。地区によって差があることは、受診している人が多いのかもしれないが、地区による差もリサーチできればいいと思う。

当日配布した資料の説明(田口会長)
・A3カラー両面の資料
愛知県の歯科医師会が今年度歯科保健大会で発表したデータ。
棒グラフの表3「スマホ利用とDMFTとの関係」は、有意差をもってむし歯保有者が増えているということがわかる。生活習慣の中で生活動作に違いがでてきたのだと思う。

・事業所歯科健診のご案内
成人歯科健診に行く時間がない方が多いということで、前橋歯科医師会として事業所歯科健診という事業を立ち上げて、今年度から進めていきたいと考えている。

・「まえばし摂食・嚥下研究会 学術講演会」チラシ
オーラルフレイルというと高齢者に対して、引きこもりや全身の筋肉の減少の悪循環につながるとされているが、子供たちの摂食・嚥下障害もあり小児・障害児に関しての講演会を行うので、関係各位にご周知いただきたい。

・上毛新聞記事(平成31年2月5日)
前橋日赤病院の中に、手術のための準備支援センターができ、歯科医師や多職種が関わって術前の支援をするものだ。特に口腔ケアについては医療連携しており、術前に口腔ケアをきちんとすることで、術後の肺炎を0に近くなったという報告もあるので、全身との関わりについて広く市民に知っていただくことが必要だと思う。

・成人歯科健診受診勧奨ポスター
来年度配布予定のポスターを市で作成していただいた。裏面にはオーラルフレイルについてわかりやすく説明が記載されている。市町村の中で、20~70歳まで5歳刻みで健診を行っているのは群馬県では前橋市だけである。桐生市や高崎市でも行っているが対象年齢が少なく有料である。これだけ素晴らしいことをやっているということを、もっと周知していきたいと思うが、アイディアがあればご発言いただきたい。
イ 第1回連絡会議で出された意見の対応状況
(坂井歯科衛生士 参考資料、噛むカムレシピコンテストレシピ集により説明)

3 意見交換
(田口会長)
せっかくの機会なので、委員の皆様からご発言をいただきたい。猿山委員、フレイルや現場で歯と口のことについて気が付いたことや困った等の意見はあるか。

(猿山委員)
高齢者を担当に仕事をさせていただいているが、口腔ケアについて意識がまだいっていな
いことがあると思う。歯を抜いたが入れ歯が入れられずごはんが食べられないので、おかゆを食べているがおかずは食べられないとか、配食サービスで高齢者向けに柔らかいものが出ているがそれでも食べられない方や、どういうふうに支援したらいいかわからない方が結構いる。
資料3の高齢者のところで、サロン等でお話していただいているようだが、市が直営で開催している教室ではお話ができているようだが、地域に出て行ってお話する機会が少ないように感じており、地域包括支援センターとしての役割かと思う。いくつか歯科健診のパンフレットを持って帰ってすぐ業務に活かしたいし、チラシもいただけるならいただいてお配りしたいと思う。

(赤石委員)
木下先生の講演会についてのチラシがあるが、前橋市手をつなぐ育成会でも2回ほど木下先生にお話いただいたことがあり、今回も内容は違うが講演会があるということで、歯の大切さについて知る機会なので、帰ってこのような講演会があることをお話したい。

(大澤委員)
来年度から中学校の歯磨き指導があるということで、自分も中学生の男の子がいるが、歯を磨いているかわからないことがあるので、ぜひ進めていただきたい。
質問だが、歯科健診はどの歯医者でも受けられるのか。

(事務局)
前橋市歯科医師会でご協力いただいている医療機関になるので、市内全ての歯科医院が対象ではない。対象者の方には毎年受診シールを発送させていただいているが、その中に対象の医療機関一覧チラシを入れているので、その中から近くの医療機関やかかりつけ歯科医等選び受診していただく形になる。

(大澤委員)
受診シールがあることも知らなかった。かかりつけの歯科医があるので、その歯医者は入っているかわからないが、歯科健診を実施している歯科医院は割合的にはどのくらいなのか。

(田口会長)
おそらく8割以上の歯科医院は歯科医師会の会員である。歯科医師会と前橋市の委託契約になっているので、会員ではない歯科医院では事業に参加できない。万が一かかりつけ歯科医が歯科医師会に入っていないようであれば、健診だけ別の歯科医院で受診することもできる。
受診シールについても、小さくて見にくいこともあるが、今後考えていければと思う。

(星野委員)
2年間この委員として会議に参加させていただいたが、あまり知識や経験もなく意見も言えなかったが、貴重な体験をさせていただいた。保健推進員としては月1回の定例会で、保健師さんによる研修で歯のことを学んだり、セミナーに出かけて講演を聞かせていただいて、とてもタメになったので、これからも健康に気を付けながら地区の皆さんと一緒に活動していきたい。

(矢畑委員)
噛むカムレシピコンテストで調理、審査させていただいて、去年よりバージョンアップしたいいレシピ集になっているのでぜひ活用していだきたい。食べることと口の健康のことはつながっており、食生活改善推進員としていろいろな方と触れ合う機会があるので、手洗いや減塩と一緒にお口の健康についても伝えていけたらと思う。

(田口会長)
噛むカムレシピコンテストについて今年はベジリンピック350というタイトルに変わり、野菜を350グラム食べようということになっている。中も若干カラフルになって、野菜を使うとカラフルになっていいと思った。

(道下委員)
妊婦歯科健診についてありがたく思っているが、28週以降の受診を減らしたいとしたら、週数を決めて補助を出すようにしないと難しいと思う。今の妊婦は忙しいので、ある程度の妊婦の方が28週以降に行くのはしょうがないと思う。
私共の分野で子宮内膜症という病気があり、これは慢性的な疾患である。歯周病と一緒で、心筋梗塞や循環器系等で増えるというデータが出ている。歯周病は手のひらサイズの炎症があるだけで全身にこういった疾患がでてくると言われる。子宮内膜症も一緒で、局所の炎症が全身に結びついてしまうということで、ぜひこれからも歯科健診を続けていってほしい。

(田口会長)
準備された議事は以上になる。他に意見等ないようなので、これをもって議長を下ろさせていただく。

4 閉会(司会:堀越健康増進課長)

以上

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更新日:2019年02月28日