令和元年度第2回みんなですすめる歯と口腔の健康づくり連絡会議会議録

審議会名

前橋市みんなですすめる歯と口腔の健康づくり連絡会議

会議名

令和元年度第2回前橋市みんなですすめる歯と口腔の健康づくり連絡会議

日時

令和2年2月13日(木曜日)午後1時30分~午後2時20分

場所

前橋市保健センター4階集団指導室

出席者

(委員)

石原委員、猿山委員、高松委員、楯委員、谷合委員、萩原委員、本多委員、道下委員、矢畑委員、堀越教育委員会教育次長

(関係課)

(社会福祉課)山口課長(子育て支援課)竹渕課長、亀山歯科衛生士(子育て施設課)福島課長(長寿包括ケア課)吉野課長(障害福祉課)鈴木課長(教育委員会総務課)田村課長(総合教育プラザ)板橋館長(保健総務課)狩野課長(国民健康保険課)岡田課長

(事務局)

樋口係長、原田副主幹、茂木副主幹、新井主任管理栄養士、坂井歯科衛生士

(傍聴者)

なし

欠席者

(委員)

赤石委員、大澤委員、平方委員、齋藤委員、矢沢委員

議題

(1)会長選出

(2)健康まえばし21(第2次計画)の歯科に関する指標

(3)妊婦歯科健康診査受診率目標値案について

(4)永久歯一人平均むし歯指数の改善に向けた取組について

(5)成人歯科健康診査の取組について

(6)その他

会議の内容

1 開会(司会:樋口地域保健係長)

2 委員委嘱報告

田口委員の辞職に伴い、新しく委嘱された石原委員を紹介。

3 議事

(1) 会長選出

会長辞任により、設置要綱第5条3に基づき、道下副会長を議長と、会長の選出が行われた。委員より事務局一任の提案があり、事務局より前橋市歯科医師会推薦の石原委員を会長に推薦するとの提案があった。
拍手による承認により、石原委員が会長に選出された。石原委員が会長に選出されたため、議長は道下副会長から石原会長へと変更となった。

(2) 健康まえばし21(第2次計画)の歯科に関する指標

(坂井歯科衛生士が資料1-1、1-2により説明)

・本市の健康増進計画である「健康まえばし21」では、「歯と口の健康」の目標値を、健康日本21(第2次)、元気県ぐんま21(第2次)に準じて設定している。

・群馬県より、元気県ぐんま21の目標値を変更する通知があり、「50歳代における進行した歯周炎を有する者」が40%から45%へ変更。「12歳児の一人平均う歯数」が0.9本から0.5本に変更された。本市の目標値についても変更することとする。

(反対意見はなく、了承された)

(3) 妊婦歯科健康診査受診率目標値案について

(竹渕子育て支援課長が資料2-1、2-2により説明)

・月別妊婦歯科健診受診者数と受診率は、平成30年度は前年度と比べ数字を落としたが、今年度は12月までで48.4%と伸びており、3月までの推定数と併せて45.5%となっている。

・妊娠週数による受診割合については、安定期の時期に妊婦歯科健診を受ける人が多い。その時期にプレママ教室を行い、その中で受診勧奨を行うことに力を入れた。

・受診率を上げるため、市内の産婦人科医院や児童館、公民館などに受診勧奨のポスターを貼った。また、プレママクラスで受診の有無のアンケートを取り、受診してない人に受診を促し、昨年度よりも受診率が上がったと思う。

・今後は、地道な勧奨が効果的であるので、チラシの配布や地区の保健推進員への研修などで広げていき、令和4年度には、受診率50%を目指したい。

(委員)

歯科の先生には、大変な事業であるが、ぜひ継続をお願いしたい。受診率が50%を超えると嬉しいが、行政からの声掛けは効果があるので、色々な場面を通じて活動していただきたい。直接妊婦と絡まない場面でも啓発していただけると有難い。

(石原会長)

低体重児や早産などは、歯周病が重篤化している妊婦さんに多いということも統計で出ている。生まれてくる子に関わってくることなので、ぜひ受診率の向上を目指し、啓発を行っていきたい。周知の仕方がこれからの課題だが、妊婦は、他の人よりも健康への関心は高いと思うので、そこに対する広報は大事である。

(4) 永久歯一人平均むし歯指数の改善に向けた取組について

(坂井歯科衛生士が資料3により説明)

・「12歳児の一人平均う歯数の目標値」を0.5本に修正したが、本市の現状では、平成30年度で0.78本である。

・12歳以前は県平均を下回っているが、12歳以降では急激に増加し、県の平均を上回っている。

・むし歯指数の増加原因は、「全国的に第一大臼歯がむし歯となる人が多い」「仕上げみがきが終了してしまうと同時に口腔への関心が薄れてしまうのではないか」「部活動や習い事等で時間が取れない」などが挙がり、小学校や中学校における歯と口の健康教室や保育園等で保護者への啓発などに取り組んでいる。

・今後は、本人へは歯科のトピックスと生活習慣を紐づけて周知し、保護者へは、乳幼児~小学校高学年までは保護者の仕上げみがきが重要であることの周知に併せ、幼児期、学齢期の定期的な歯科健診を受ける癖をつけてもらうよう支援していく。養護教諭へは、歯科保健の現状について共通の認識を持ってもらい、先生方と協力しながら歯科保健活動を実施できるような関係性を築けるよう努めていきたい。

(委員)

この資料がすべてを物語っていると思う。学校歯科医師会が年間15の小学校全学年に対して歯磨きの指導を行っている。12歳の0.78本は、10年位前に比べるとかなり低い数値である。この数をこれ以上減らすのは難しい問題であり、原因や対応状況は資料のとおりだと思う。ただ、11歳から12歳の時にむし歯が倍になっていて、小5から小6に上がるときであるが、この時は要注意である。中学に上がるときは、環境が色々と変わるのでむし歯が増えるのはわかるが、小6に上がる時にむし歯が増えるのはなぜかということを、今後は考える必要がある。

今年度から中学校への歯磨き指導も行っている。小学生はむし歯予防中心だが、中学生は歯肉炎予防中心となる。口腔に関しては、家庭環境が左右してくると思う。そのため、生徒だけではなく、保護者へも働きかけが必要となってくると考えている。

(石原会長)

1歳半・2歳児の健診において、2歳児にむし歯があるのは、生活習慣に問題があると疑われる。生活習慣や、口の中の健康に対する意識の格差が保護者の中にあるのではないかと危惧される。目標値の0.78本を0.5本にするのは、目標としては非常に難しいと思う。今後も目標に向けての地道な努力が必要になってくる。

(5) 成人歯科健康診査の取組について

(坂井歯科衛生士が資料4-1、4-2により説明)

・昨年度より成人歯科健康診査の対象者に20歳、25歳も追加されましたが、受診率は低い状況である。今年度の取り組みとして、若い世代への周知啓発のため、市内の6大学5専門学校へポスター掲示を依頼した。掲示による効果は今後精査する。

・40歳への取り組みとして、今年度8月末までに歯科健診未受診の人へ再受診勧奨ハガキを10月に送付した。再受診勧奨ハガキを送付する前は、5月~9月の受診者の平均増加数は1.8人だが、送付後の10月~11月の平均増加数は28.5人であり、受診勧奨後に大幅な増加が見られた。

・40歳での受診率は、5.9%と増加しており、再受診勧奨の効果は3か月程度継続すると言われているため、今後の受診率の推移を注視し、最終的な効果判定を行う。また、現時点で、再受診勧奨の効果は表れているため、次年度も実施する方向である。

(石原会長)

成人歯科健診は20歳から70歳まで繋がり、乳幼児健診、学校歯科の健診と始まり、5歳刻みですが70歳までになった。後期高齢に関しては県の方で76歳健診があるので、前橋市としては乳幼児から高齢期まで繋がったのである。

今回の40歳の再受診勧奨だが、40歳というのは歯周病の転換期である。症状のない歯周病が見えてくるのがこの年齢であり、働き盛りでなかなか歯科医院に行けない方の口の中の健康についてケアする意味では、啓蒙する意味があると思っている。この受診率を上げてもらうために勧奨していただくのは非常に意味がある。

歯周病は症状が出にくいので、自分の状態を知っていただくことが大事である。

(6)その他

(委員)

教育委員会へのお願いだが、むし歯のある児童の平均むし歯数を調べていただけないか。一人当たりの平均値だと、むし歯のない児童の平均値も入ってしまうからである。

(教育委員会総務課)

そうしたデータはないので、今後検討させていただきたい。

(石原会長)

幼少期・学童期のむし歯の話が多くなるが、成人歯科健診は生涯にわたっての口腔の維持増進ということを目標にしている。高齢者になり、体が衰弱する前段階において、口腔の機能に衰えが見え始めることが多い。そこに気づいて適切に対処することがフレイル予防に役立つという概念もある。ただし、歯科医院では最終的な結果を見ることができない。介護の部分と連携して結果を見ないと評価できないところがあるが、何かエビデンスがあれば、この会議で出していただけるとありがたい。

(委員)

資料1の15ページにおける介護予防教室等の参加者の部分で、「固いものが食べにくくなった」「お茶などでむせることがある」「口の渇きが気になる」の割合が減ってきているが、参加した人たちが色々な口腔に関しての話を聞いたことで効果が出てきていると捉えていいのか。

(長寿包括ケア課)

年度ごとに対象者が変わっていたりするので、一概には言うことは難しい。年度ごとのアンケート対象者については、この場で説明できないので、調べさせてほしい。

(委員)

介護予防教室に通う人は、自分の健康に非常に関心のある人である。こうした教室に参加した人にフレイル予防の話を定期的にしていただき、効果が出ているということが数値的に出るといい。

併せて、資料1の17ページに「オーラルフレイルを知らない」人が74パーセントである。健康教室に参加する人は、健康に対する関心が高いと思うので、オーラルフレイルについて周知をしていただければと思う。

(長寿包括ケア課)

今はフレイル予防が大事あり、色々な場面でオーラルフレイルについて話すようにしている。言葉自体を知らない人が多いので、言葉の意味から始めて、口腔の機能の衰えが防げたり、緩やかになったりするように取り組んでいければと考える。いろいろな機会を捉えて、話はしているところである。

(石原会長)

オーラルフレイルという言葉自体が広まっていないが、徐々に広めていかなければと思っている。口腔ケアという言葉は広まっている。口の中をきれいにすることによって、誤嚥性肺炎を予防しようといった取り組みが進んでいる。オーラルフレイルについても、地道に進めていかなくてはと思う。

(長寿包括ケア課)

長寿包括ケア課では、年2回、広報まえばしに「介護予防の輪を広げよう」という内容の折込みを入れている。今回の3月1日号において、「フレイル予防」をテーマにして発行する予定である。この中にオーラルフレイルということで、記事が掲載されているので広報をご覧いただきたい。

(その他)

噛むカムレシピコンテスト「野菜を食べよう!ベジリンピック350」レシピ集について

(新井主任管理栄養士が説明)

前橋高崎連携事業の一環であり、今年度の応募数は1434点だった。前橋市では小学生93点、中学生668点の合計761点の応募があった。レシピ集には優秀作品各10点ずつの合計20点が掲載されている。野菜をよく噛んで食べるように工夫され、彩りよく工夫された作品が多く見られた。令和2年2月2日に高崎市総合保健センターにて表彰式が行われ、入賞作品はレシピ集以外にもホームページに掲載しており、2月15日号の広報まえばしでも掲載予定である。

(委員)

色々な野菜を入れて、よく考えられていると思った。親も一緒に考えたりすると思うので、普段の食生活の見直しや、どんな食材が地場産で作られているとか、どういったものを使えばよく噛めるかといったことを考えながらレシピを作っていると思った。ぜひ、学校給食にも取り入れられるように、栄養士会の方でも働きかけていければと思う。栄養士会としても、こうしたレシピを使ってアピールできるようにしていきたい。

(石原会長)

レシピ集はきれいに作ってあり、見た目もいいので、食べてみたいと思う。固いものを噛むということに拘らず、栄養に主眼を置いて様々なレシピを子どもが考えるということが有効ではないかと思う。「噛むカムレシピ」だが、少し柔軟性を持って考えていただけると有難い。

(委員)

広報まえばしに掲載してあったが、「健康維持は噛む力から」ということで、噛む力をはぐくむ教室というのが富士見地区で開催されている。富士見地区だけではなく、各地区で開催していただけたらと思うのだが。

(長寿包括ケア課)

その教室は、毎年場所を変えて行っている。市内数か所で順番に行っている。

(委員)

希望すれば開催してもらえるということか。

(長寿包括ケア課)

資料が手元にないため、参加者の状況も今はわからないが、参加者の状況を見ながら開催場所も考えていきたい。

(石原会長)

以上で、本日の議題はすべてである。

4 閉会(司会:樋口地域保健係長)

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更新日:2022年07月22日