令和元年度健康づくり推進協議会会議結果報告

会議名

令和元年度健康づくり推進協議会

日時

令和元年8月21日(水曜日) 13時30分 ~15時10分

場所

前橋保健センター 4階運動実習室 

出席者

(委員)
秋山委員、五十嵐委員、大森委員、笠原委員、岸川委員、北爪委員、佐藤委員、新免委員、
塚田委員、福島委員、福田委員、森委員、八木委員、山田委員

(事務局)
矢沢保健所長、藤田健康増進課長、吉田課長補佐、布施川課長補佐、樋口係長、原田副主幹、
茂木副主幹、神保主任保健師、青柳保健師

(傍聴者)2名

欠席者

(委員)今井委員、高野委員

(事務局)齋藤健康部長

議題

(1)平成30年度の実績と取組報告

(2)後期計画の推進方針について

(3)令和2年度健康まえばし21ちらしについて

(4)その他

会議の内容

1 開会 (司会:藤田健康増進課長)

矢沢保健所長より挨拶

2 新委員紹介

大森雪恵様(前橋市保健推進員協議会)

福島知典様(前橋市歯科医師会)

3 議事

議事(1)平成30年度の実績と後期計画の推進計画

(茂木副主幹より資料1-1~1-3について説明)
25項目の指標及び7分野、重点課題の指標においては、3つの主要指標すべてが悪化している。また、全ての年代で肥満の割合が増加し、全体的な傾向としては青年期・壮年期の指標の多くに悪化が見られた。一方で、40歳代の歯科分野、妊娠中の飲酒や喫煙分野では改善がみられた。今後も全庁的にデータを共有し、現状に合った事業を展開していく。
重点課題に対する取り組みについては、糖尿病のハイリスクアプローチに力を入れてきた他、働く世代へのアプローチやこころの健康に関する正しい知識の普及に努めた。
本市は平成24年から地区ごとに健康データを取りまとめ、健康課題の把握に努めている。健康状況をランキングで示すことで、主体的に各地区の課題として認識されていると感じている。特に、HbA1cの値が高値で運動習慣者の割合が低い宮城地区では集中的な取り組みを実施している。この取り組みを一つのモデルとして、健康格差の縮小を目指していく。


(岸川会長)
地区ごとの悪化した指標の分析方法については、集団健診を多く行っている地域は結果に特徴があるかを分析してみてはどうか。というのは、かかりつけ医を持ち、個別健診を受ける住民が多い地区では、主治医から(自身の健康について)説得される部分があるが、集団健診を多く行っている地域では、データに前者と異なる傾向があるかもしれない。もし異なる傾向があるとしたら、データの見方を変えていかなくてはならない。必要なデータは持っているのだから、今までとは違う視点で分析をしてみてはどうか。

 

(樋口係長)
今までにない切り口で、貴重なご意見を頂いた。可能な範囲で検討させていただく。

 

議事(2)健康まえばし21の推進方針について

議事(3)令和2年度健康まえばし21ちらしについて

(事務局より議事(2)、(3)をまとめて説明)

(神保主任保健師より資料2、資料3-1について説明)
バランスよく推進できるよう後期計画初年度に推進スケジュールを立てることとしたい。各年度の重点テーマは資料の通りで、健診については毎年取り組みたいテーマであることから、全ての年度で推進していく。
令和2年度のちらしについては、各年度の重点テーマを予め決めておくことにより協議会で皆様からの意見を募ることが可能になった。ちらしの内容やレイアウトについてご意見を頂きたい。

(原田副主幹より資料3-2について説明)
ちらしに掲載する予定の健康標語は、昨年度の協議会で「標語を使った積極的な受診勧奨を行ってはどうか」との意見を受けて企画した。募集方法とスケジュールとしては、10~11月頃に広報や市のフェイスブック、ホームページなどで募集する。事務局が候補作を数点に選定した後、12月の協議会にて最終決定するという案を考えている。選ばれた標語は会長より表彰し、広報や市のフェイスブック、ホームページなどに掲載を考えている。

 

(岸川会長)
後期計画の推進方針やちらしに対してのご意見に加え、本計画の推進のため各団体様よりご協力いただける点についても伺いたいので、順番に意見を頂く。
まず私からの意見として、ちらしは7分野と年代別目標を分かりやすくするため、豆知識や標語は後半に記載するので良いと考える。また、ライフステージと7分野のテーマカラーを統一すると体裁が整うのではないか。

 

(秋山委員)
ちらしの内容については、テーマカラーに合わせて問題点を挙げた方が良い。また、健康標語を夏休みの課題として小中学生向けに募集しても良いと思う。

 

(五十嵐委員)
ちらしのデザインは、7分野の画像を大きくして、視覚に訴える資料にした方が良い。このチラシを手に取る人にとって、健康まえばし21に関する説明文よりも、カラフルな画像の方に目が行くだろう。

 

(大森委員)
計画の推進について、日頃から保健推進員として子ども達に関わっている中で、親とのふれあいの少なさからこころの健康を害して、引きこもりや自殺に至るケースが増えていると感じる。親子の問題を社会の問題と捉えて、幼児期からの親子のふれあいの機会を増やすことに力を入れてほしい。

 

(笠原委員)
ちらしは、豆知識のところのグラフや言葉がキャッチ―で目を惹くので良いと思う。ちらしの内容に関しては、イラストも良いが実際に子供たちが利用できる市有施設を具体的に紹介すると良いのではないか。

 

(北爪委員)
ちらしの説明を受け、情報が詰め込まれすぎていると感じた。もう少し7分野のことを全体に推した方が良い。豆知識のところに運動と喫煙の内容があるが、裏面にも同じテーマの内容が記載されているので、記事のまとまりが無い。関連する内容はまとめた方が良い。
実績報告の地区別データについては、日頃からお口元気教室という事業に関わるなかで、Hba1cが高い人が多い地域と子どものむし歯が多い地域が重なっていると感じた。地域住民に、お口の健康管理をすることで糖尿病の検査項目の改善にもつながるということを意識してもらうため、訪問などで住民と関わる際は歯科の定期受診について広く周知してほしい。

 

(新免委員)
ちらしに記載してあるウォーキングの医療費抑制効果についての数字や標準体重の計算式に記載してある数字の根拠は何か。

 

(岸川会長)
標準体重の計算式については、様々な文献に根拠が記載されている。

 

(茂木副主幹)
ウォーキングの医療費抑制効果については、国土交通省の平成29年まちづくりにおける健康増進効果を把握するための歩数量調査のガイドラインを出典としている。ちらしにはこの出典元を小さく記載している。

 

(塚田委員)
ちらしの表記について、ウォーキングの医療費抑制効果などの数字の記載が細か過ぎるので、もう少し分かりやすい数字の方が良い。例えば「1歩で〇円の削減」という表記よりも「1人が〇歩くらい歩けば〇円の削減」という表記の方が分かり易い。

 

(茂木副主幹)
記載してある細かな数字は一歩当たりで算出しているが、1年間続けた場合の医療費削減効果についても記載している。小さな取り組みを続けることで大きな成果になるという趣旨。+10(プラステン)の取り組みは国を挙げて取り組んでいることでもあり、ワーキングの中でも“非常に面白い内容なので、ぜひ掲載しよう”という意見を頂き掲載に至った経緯がある。

 

(福島委員)
25項目の指標の部分で、先ほど50代、60代で歯周病の罹患率が増加傾向にあるという報告があったが、歯周病と、ちらしの重点テーマである喫煙との関係について触れてほしい。歯と口の健康については、他の臓器の健康に比べて命に関わるという認識が薄いように感じる。口腔機能の低下は健康寿命に重要な関わりがあるということを、地域住民に広く周知してほしい。

 

(岸川会長)
むし歯は家庭内感染症の一つということを前面に出しても良いと思う。

 

(福田委員)
ちらしは、高齢期の人が読むには字が小さいと思う。高齢者の中には歩行困難な人もいるため、歩行が出来なくても室内で取り組めるような運動について取り上げたら面白いと思う。表裏でテーマのまとまりがないため、運動なら運動、喫煙なら喫煙でテーマをまとめて記載した方が分かりやすい。

 

(森委員)
私は委員としてちらしの資料をもらっているから「健康まえばし21」と言われたら何のことか分かるが、市民の中には初めて聞く人もいると思う。そのため、まずは冒頭に7つのテーマを挙げてから今年の重点テーマについて掲載してはどうか。

 

(茂木副主幹)
事務局よりちらしの配布の仕方について補足をさせて頂く。概要版冊子は5年間通じて配布をするものであり、ちらしは1度だけの発行ではなく来年度の年間を通じて事業や各機関で配布をしていくものである。

 

(岸川会長)
ちらしはA4の裏表ではなく、A3見開きの方が読みやすいのではないか。

 

(八木委員)
ちらしのサイズはA3が良いと思う。内容については、その年の重点テーマにした方がいいのでは。日頃から運動の現場に携わる者としては、「運動が体にいいということは知っている。しかし、具体的な方法が分からない」という言葉をよく耳にする。そのため、文章メインではなくイラストや写真を多く取り入れて視覚に訴えるような内容にした方が良い。自宅に持ち帰ってからも役に立つようなちらしにできればと思う。

 

(山田委員)
後期計画の全体について、日頃から現場で子どもと関わっていると、若い母親は母親自身がサポートを必要としていると感じる。具体的には食生活などの生活習慣が確立しないまま、親になるケースが増えてきた。「こうしたらいいよ」という働きかけは、役に立たないことも多い。そのため、まずはサポートを必要としている人の話を聞いて何ができるのかを探ることが重要だと思う。
ちらしについては、青と黄色の色使いがとても良い。内容について「ウォーキングは10分でも効果がある」という情報がとても心に響いた。この情報と、裏面のウォーキングについての記事がリンクしているので、まとめて掲載した方が良い。
7項目の中で、特にこころのテーマが全ての健康に通じていると思う。ちらしのレイアウトは7項目を並列に並べるのではなく、余裕があればより立体的に各項目が相互に関係し合っていることが伝わるような表記にしてもらえれば良いと考える。

 

(佐藤副会長)
ちらしの内容は、表面は知ってほしいこと、裏面は取り組んでほしいこととして作成するなら、子供の行動につながる情報を掲載すると良いと思う。例えば、児童館の情報など実際に役に立つ情報を掲載するのが良いのでは。
裏面の受動喫煙に関する記事については、健康増進法の改正により受動喫煙がなくなるという情報よりも、(喫煙を)やめようと思ったときにやめられるような情報を掲載した方が、読者に響く内容になるだろう。
表面のウォーキングの医療費削減効果については、「23,725円」という数字は、“全年齢平均値の”というイメージでよいのか。この金額の意味が少し分かりにくい。
健康標語については、標語を得るのが目的ではなく作ってもらうことが啓発になる。子どもを通じて家族への波及効果も期待できるのではないか。
地区別データについては、保健推進員や食生活改善推進員と共有するだけでなく、もう一歩進んで地区の話題になっていくと、行政だけの努力でなく地区を巻き込んでいけると思う。
20代のがん検診や歯科健診に力を入れていきたいという点については、前橋市民でも市外の大学へ通う若者も多いので、幅広く県内大学に周知啓発していくことができればと思う。

 

(茂木副主幹)
ウォーキングによる医療費削減効果の金額の意味については確認をさせて頂きたい。

 

(岸川会長)
他に補足したいことなどがあれば発言をお願いします。

 

(大森委員)
保健推進員として活動しているなかで、30~40代の卵巣がんが増えてきたと感じる。希望のある人には、有料でも良いので市で検診を実施してほしい。

 

(岸川会長)
卵巣がんは検診により早期発見できるというエビデンスはなかったように思う。そのため、ご心配の方は一般的な保険診療で医療機関を受診していただくという方法が良いと思う。

 

(矢沢保健所長)
会長の考えでよいと思う。

 

(岸川会長)
たくさんの意見が出たので、これを踏まえてより重点が分かりやすいように改善して頂ければと思う。

 

議事(4)その他

(樋口係長)
第2回協議会については12月11日(水曜日)に予定している。
健診受診シールについて、国保特定健診やがん検診だけでなく、本市の重点課題である歯周病の早期発見を目的とする成人歯科健康診査についても無料である。受診率向上のため周知をお願いしたい。

 

4 閉会

以上

配布資料

参考資料

健康まえばし21冊子

健康まえばし21概要版冊子

元気に“動こう・歩こう”プロジェクトちらし

平成26年度~30年度健康まえばし21ちらし

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更新日:2019年09月17日