第2回前橋市地域公共交通再生協議会

審議会名

前橋市地域公共交通再生協議会

会議名

第2回 前橋市地域公共交通再生協議会

日時

平成29年7月6日(木曜日)14時~16時

場所

前橋市総合教育プラザ 6階 63研修室

出席者

計画策定団体(前橋市):
副市長、政策部長、都市計画部長
公共交通事業者:
上毛電気鉄道取締役社長、群馬県バス協会乗合部会長、前橋地区タクシー協議会長
道路管理者:
関東地方整備局高崎河川国道事務所長、群馬県前橋土木事務所長、前橋市建設部長
公安委員会・警察:
前橋警察署長、前橋東警察署長
住民代表(利用者):
前橋地域づくり連絡会委員長、前橋街づくり協議会直前会長
学識経験者:
前橋工科大学教授
国関係者:
関東運輸局交通企画課専門官、群馬運輸支局首席運輸企画専門官、関東地方整備局都市整備課長
群馬県関係者:
群馬県交通政策課次長、群馬県都市計画課まちづくり室長
商工・観光関係者:
前橋商工会議所快適なまちづくり専門委員会委員長
事務局:
前橋市交通政策課、都市計画課、市街地整備課

欠席者

公共交通事業者:
JR東日本高崎支社企画室長

議題

  1. バス交通の再編について
    1. 広域幹線(下川淵方面、群馬大学荒牧方面)
    2. 地域観光通(城南運動公園方面)及び地域内交通
  2. 地域公共交通網形成計画の個別施策について

会議の内容

1 開会

2 挨拶(会長)

3 自己紹介

4 第1回協議会について

  1. バス交通網再編イメージ(資料1-1、1-2)
  2. 主な意見と今後の対応(資料2)

関東運輸局交通企画課専門官

  • 広域幹線と地域間交通の違いはどのようになっているか。

事務局

  • 広域幹線は市の基軸となる路線として設定している。地域間交通はそれを補完するバス路線という定義をしている。

前橋工科大教授

  •  LRT導入に対する意見についてコスト面の意見が出ているが、費用の多くを中央前橋駅から本町二丁目五差路までの道路の拡幅が占めており、公共交通の整備費用として計上してよいものなのか。経費削減を検討するのであれば、そういう観点も持っていただきたい。また、軌道を設ける位置を左右に寄せるなどの方法もあるので、検討してほしい。

事務局

  • いただいた意見を踏まえて、今後検討を進めたい。

5 議事

(1)バス交通の再編について(資料3-1、3-2)

前橋市建設部長
  • 城南地域で行う地域内交通への市からの補助について、おおよそどれくらいの予算規模となる想定か。
事務局
  • 今後地域で具体的な運行形態等を議論し、それによって市の負担金額は変わってくるが、概ね年間100万円単位の経費となる見込みである。自治会の協賛金などがどれくらい得られるかにもよるが、まずは地域の中で収入の確保について検討していただく。城南地区以外に議論が及ぶ可能性もあるので、行政の支援のあり方を検討したい。
前橋市建設部長
  • 地域で作った計画によっては、行政の支援の割合も変わるということか。
事務局
  • たとえば9割を行政負担ということはない。先日視察した宇都宮では、2/3が市の補助であった。前橋は前橋の基準を決めてまいりたい。
前橋地域づくり連絡会委員長
  • 『「地域」「交通事業者」「行政」の三者が連携』となっているが、「地域」という言葉だと住民が外れているように見える。利用者が、自ら公共交通を計画して、自ら足を確保しようという考えなので、他人事のような見え方にならない言葉にしてほしい。
事務局
  • 考え方としてはご発言のとおりである。
関東運輸局交通企画課専門官
  • 群馬大学荒牧方面の路線について、バス利用者数の調査結果から、再編後の便数を決めているが具体的な基準を教えてほしい。
事務局
  • 群馬大学荒牧方面の路線については、自主路線で、群大病院までの需要が多く、この部分については現在より充実させたい。その先の群馬大学荒牧までについてもある程度の利用があるが、さらにそれより先についてはあまり利用されていない。そのため、全体的に本数を維持しながら、段階的に本数を調整する形としている。
前橋地区タクシー協議会長
  • マイタクやデマンドと地域内交通との整合性はどうなっているか。
事務局
  • マイタクは市内全域が対象だが市街地の利用が7~8割で、郊外部における利用は少ない。
  • 一方、地域内交通は郊外部のためのシステムとして考えている。市街地はマイタクで、交通不便地域は地域の中で独自なシステムを利用していただくことを考えている。
関東地方整備局都市整備課長
  • P&BRの利用するターゲットは見込みがあるか。また、利用者に対してアピールできるメリットがあるか。
事務局
  • ターゲットは市中心部に通勤している人を考えているが、実際に利用してもらうためには、中心部に勤めていて駐車場を1万円/月で借りているような人に対して、駐車料金が安く、バスに待たずに乗れて、バス料金も割引となり、さらには駐車場の近くで買い物ができるなど、利用者側にしっかりとしたメリットがないといけないと考えている。当然、会社の近くに駐車場を借りるほうが便利なので、具体的な仕組みづくりについて考えていきたい。
前橋工科大教授
  • サイクルアンドバスライドについても検討していただきたい。
  • バス利用者は全体の交通の0.2~0.3%程度だ。バス路線の再編としては、都市計画・まちづくりと連携して、バス路線沿線への居住誘導などと合わせて考えていただきたい。立地適正化計画についても来週から住民説明会を行うと思うが、まちづくりに歩み寄って路線の沿線に商店街を連続させることや、空き家の活用などを計画の中に盛り込んでいただきたい。現在の案では、都市機能誘導区域が中心部に大きく設定されているが、この中で3路線が連携して、まちづくりと強力に連動するようになれば良いかと思う。
事務局
  • 分担率が0.2~0.3%という話だが、現在はバスという選択肢がほとんどないという状況かと思う。まずはできるところからスタートしたい。立地適正化計画についてはご指摘の通り、連動していきたい。

(2)地域公共交通網形成計画の個別施策について(資料4)

関東地方整備局都市整備課長
  • 公共交通の利便性を向上させる上で、バスの定時性向上という観点はないのか。
事務局
  • 資料の中に言葉としては入っていないが、市民ニーズとして重要と考えている。当然、意識しながら進めていきたい。
関東地方整備局都市整備課長
  • 都心地域への自動車利用の抑制も施策として掲げられているので、自動車利用を抑制しつつ、定時性を確保する方策として、バス専用レーンやPTPSなどについて、取り組んでいただきたい。
会長
  • バス専用レーンについては、道路の容量に余裕が無いので難しいと考えている。それ以外に良い施策はあるか。
関東地方整備局都市整備課長
  • バス専用レーンを設けてバスを便利にすれば車の人もバスに乗り換える。現在の自動車需要を前提にすれば、道路の容量が足らないのは当然だ。自動車利用の抑制と合わせて考えてほしい。
前橋工科大教授
  • 幹線バスを位置づけようという目標があるので、それに従って優先レーンの施策はあるべきだと思う。合わせて自動車交通の抑制も必要だと思う。プライベートな自動車交通で混雑しているのと、パブリックな交通は違う話かと思う。
会長
  • そういった議論もあるが、前提として、定時性は当たり前にあるものではなく、この中で謳っていくべきものだと思う。
事務局
  • 優先レーン等どこまで書くかは調整したいが、定時性の確保は市民としても重要視しているので、重要だと考えている。
会長
  • 謳い方も含めて案を提示したい。
  • 既存の自動車交通を制限する、という点について意見はあるか。
事務局
  • 自動車交通の抑制を目標に掲げなくてはいけないかもしれないが、現実的には本市は車依存社会である。中長期的な目標で自動車交通の抑制は入れているが、まずは自動車との共存というところのP&BRからのスタートかと思う。
前橋工科大教授
  • 幹線バスが魅力的であるためには、本数や定時性などの利便性が確保されていることが重要である。ぜひご検討いただきたい。
群馬県バス協会乗合部会長
  • エリア料金制度とあるが、バス事業者としてイメージが湧かない。
事務局
  • 第3回の協議会で具体的な案を示したいが、例えば、郊外から中心部に来て、都心を走るバスに乗り継ぐ場合には、乗り継ぎと運賃の二重のストレスがある。その抵抗を軽減するために割引等を考えている。
群馬県バス協会乗合部会長
  • 技術的な面を含めて可能性を考えたい。
会長
  • ICカード等あれば良いが、技術的課題も多いのか。
群馬県バス協会乗合部会長
  • 現金支払いの方も一定数いるので、そのことも含めて考えていただきたい。
関東運輸局交通企画課専門官
  • P&BRを整備するにあたり、運賃施策は必要である。
  • ICカードの導入や、ゾーン運賃などの運賃施策は中長期になっているが、短期で実施するP&BRと合わせて考えるべきである。
事務局
  • P&BRの実現に向けて他のインセンティブと合わせて考える必要があると考えている。
会長
  • 通勤については公共交通費用を手当するのが一般的だが、買い物は商店が駐車料金をサービスしている。それと同じような考え方でバスの料金をサービスできないか。
前橋街づくり協議会直前会長
  • 本日の会場の総合教育プラザに公共交通で来る手段があるか考えたが、結局車に乗ってきた。敷島公園やぐんまアリーナ、日赤病院、群大病院、県庁・市役所、鉄道駅など、全て着きたい時間と合わせて考えなければいけない。また、目的地へ行く路線があるか、定時性の問題も考えなければならない。そうすると、例えば東京へ行くのに高崎駅まで車で行ってしまうこともある。うまく全体が統合できると利用者の立場ではありがたい。
上毛電気鉄道取締役社長
  • 公共交通の利便性の中でサイクルトレインを入れてもらっている。弊社は免許返納者への運賃割引を行っている。元気なお年寄りに多く使っていただいている印象だ。弊社は宣伝が弱いのでそういった面で協力できると良い。
事務局
  • 市の宣伝網を活用したい。
会長
  • 自動車交通が混雑しても良いか、あるいは、それに頼っている前橋として制限することが好ましいのかという議論はいろいろある。
前橋警察署長
  • バス再編が進めば免許返納も進むと思う。事故の集中する交差点の交通量が減少すれば良いことだと思う。
会長
  • LRTにとっても交通量を減らす施策が進めば、実現可能性が高くなる。その第一歩となればよい。
関東地方整備局高崎河川国道事務所長
  • 車を規制するとなると、地域に染み付いた文化のようなものなので、難しいと思う。駐車料金の高い中心部の駐車場利用者をターゲットに、料金設定等で緩やかに誘導を図ることは可能であるかもしれないが、流入規制等はハードルが高いと思われる。
前橋商工会議所快適なまちづくり専門委員会委員長
  • 車を減らそうという観点かと思うが、高齢者が増えると車に乗れなくなるので車が少なくなる。その救済としての公共交通が必要なのではないか。
  • 車保有率が高く、車の文化があるので一朝一夕では行かない。車が悪いということが前面に出るとうまくいかないのではないか。
関東地方整備局都市整備課長
  • 都心地域への自動車利用の抑制という施策だと理解している。都心に来る場合は公共交通で来ましょうという施策だと思う。公共交通で中心に来るメリットは飲酒ができること。都心での消費額も増える。
前橋商工会議所快適なまちづくり専門委員会委員長
  • 先程LRTのためには自動車交通の抑制をしなければいけないとう議論があったが、それは違うのではないかと思う。
会長
  • 両方の議論があると思う。今回は公共交通の再編なので、自動車からの転換をどう図るかが一つ求められている。その点がクローズアップされるとそういう議論になる。前橋は自動車交通に頼っている部分もあるので、共存をどう図るか、事務局としても考えている。

6 市民等の意見

  • ニーズ把握について
  1. 地区別意見交換会の開催結果(資料5)
  2. 市民及び利用者アンケートの実施計画(資料6、資料6-1、資料6-2)

7 関連計画について

(1)立地適正化計画の検討状況(資料7)

8 今後のスケジュールについて(資料8)

9 その他

前橋地域づくり連絡会委員長

  • 今後のスケジュールにある、「頑張る地域応援プロジェクト」とはなにか。

事務局

  • 関東運輸局交通政策部の主催で、地域公共交通網形成計画の策定等に取り組む自治体を対象に勉強会や意見交換会を開催している。今年度も参加する予定である。

10 閉会

以上

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更新日:2019年02月01日