令和6年10月1日 前橋市地域公共交通活性化協議会

審議会名 前橋市地域公共交通活性化協議会

会議名 前橋市地域公共交通活性化協議会(令和6年10月1日開催)

日 時 令和6年10月1日

場 所 前橋市役所11階北会議室

出席者

24名(詳細は添付名簿参照)
※名簿中21番、25番は代理出席

欠席者

1名 ※名簿中24番

議題

(1) 前橋市地域公共交通活性化協議会の役員の選任について
本協議会の会長、副会長、監事を選任するものです。

(2)地域公共交通計画策定の背景について 
今年度、次期地域公共交通計画策定業務を実施するにあたり、公共交通の再編の方針や他自治体の事例について意見交換を行うものです。

(3)前橋市地域公共交通計画(現行)に係る評価・検証について
現行の計画に係る中間評価案について評価・検証を行うものです。

(4)前橋市地域公共交通計画策定のスケジュール及びアンケートの実施について
市民の移動実態や公共交通の利用状況を把握するためのアンケートの実施、その内容について協議を行うものです。

報告事項

(1)マイバス北循環及びマイバス南循環の減便について

会議の内容

◎会議結果

(1)前橋市地域公共交通活性化協議会の役員選任について(議案1) 
→承認 
(2)地域公共交通計画策定の背景について(議案2) 
→承認 
(3)前橋市地域公共交通計画(現行)に係る評価・検証について(議案3) 
→議論のとおり修正の上、次回以降再提出 
(4)前橋市地域公共交通計画策定のスケジュールおよびアンケート調査について(議案4) 
→アンケート内容については再調整しつつ、調査の実施については承認

 

 

◎会議概要

(1)前橋市地域公共交通活性化協議会の役員選任について(議案1) 
(事務局より議案1について説明) 

異議なし 

 

(2)地域公共交通計画策定の背景について(議案2)
(事務局より議案2について説明) 

(森田副会長) 
路線の見直しにより、バス停から遠くなる人が出てくる可能性もある。 

(吉田会長)
前橋市の交通政策の中でマイタク等きめ細やかな交通を重視していたところから、幹となる路線の運行頻度を確保していくという姿勢を強く感じる。宇都宮や金沢についても同じような整理をしていて、具体的に事業者が路線を維持していくうえでの方策を考えている。一方で、軸を作れば軸から遠い人が出てくるため、そういった人に対するケアも軸の強化と同様に重要だと思われる。 

(関東運輸局)
議案2の資料上では、バスを基幹交通として位置付けており、鉄道についての言及はない。鉄道についても都市間交通として幹としてあるが、所与のものであるとして捉えているのか。 

(事務局)
鉄道についても幹線軸として捉えている。例えば、上毛電気鉄道については別会議体ではあるが、上毛電気鉄道沿線地域公共交通リ・デザイン推進協議会において、今後の上毛電鉄の支援のあり方等についての議論を行っており、そこの動きと連携しつつ、公共交通計画でも幹線軸として位置付けをできればと考えている。 

(吉田会長) 
バスで軸を作っていくべきであるという事実はあるが、鉄道は所与のものとして、分けて考えるべきではないと思う。両毛線、上毛電気鉄道は、昼間30分に1本運行しており、同程度の運行頻度で運行している市内バス路線は、前橋渋川線くらいしかない。鉄道も軸として捉えて連携して考えていくことが重要だと思う。 

 

(3)前橋市地域公共交通計画(現行)に係る評価・検証について(議案3) 

(事務局より議案3について説明)   

(森田副会長) 
コロナ禍以降の利用者の回復については善戦していると感じる。 
評価の部分であるが、全体的に軸の強化の部分の評価が低いと感じる。今後は力を入れていくべきだと思う。その中で、議案3資料中の1-1、事業内容を見直して継続することが望ましいという評価であるがこの部分は妥当であると思う。一方で、1-2の評価は甘いと感じた。3-4のDは厳しい評価だと思う。 
5-2上毛電気鉄道のパークアンドライド整備を項目として挙げているが、沿線の土地利用について、公共交通だけではなくまちづくりの観点からの検討も併せてしていかなければならないと考える。 
事業評価等、もう一度俯瞰的な視点で見直してほしい。 

(事務局) 
1-2の幹線の定時性確保については、現計画の内容については、専用レーンの設置、PTPSの導入の検討というものであったが、実際はなかなか取り組めておらず、事業計画に対しての評価としては、甘いというご指摘の部分については修正を行いたい。一方で、専用レーンの導入とPTPSの導入には相当のコストが必要ということで、中長期的な目標としており、短期的な改善方法として、バスロケーションシステムの活用により得られるようになったバス停の通過時刻のデータを用いて、実態に則した時刻表に修正するという取り組みを行っている。 
一方で、幹線等を今後整理していく中で、速達性という部分も重要な課題となってくるとは考えているので、専用レーンの導入とPTPSの導入については、これからコスト・効果等を含めて検討したい。 
事業評価の見直しについては、中長期的な施策か、令和7年度までの施策かといった部分で基準が不明確な部分があると感じたため、見直しを行う。 

(吉田会長) 
たしかにABCD評価というのも曖昧で、計画上は、バス専用レーンの設置、PTPSの導入となっている中で、それは長期的な取り組みが必要で、現段階では、それに代わる手法として、バスロケーションシステムから得られるデータを用いて時刻表の整理をしているという点で見ると、あと2年で、おおむね予定通り完了したというB評価とは言えないと思う。また、バスロケーションシステムの活用についても、現在、永井運輸にて行っているが、今後、市内バス全社へ展開していくという見直しが生じるのであれば、〇の評価ではなく△という評価であるとも思う。 
また、資料中に△が2つあると思うが、1-1と5-2の△の評価はニュアンスが異なると思われる。たとえば5-2については、調査はしたが実際にその後の事業に着手できていないというもの。一方で、1-1については、前橋渋川線のパターンダイヤ化、前橋玉村線の増便、本町ラインの導入等、様々な取組み等したうえで、中央前橋ラインについてはまだ着手できていないという中での△評価という点で見ると色合いが異なっているように感じた。 
本件については、修正は可能という認識よいか。

(事務局) 
本日の意見を伺い修正していく。 

(吉田会長) 
本件については、事業評価をしていく中で、市がやった取組みはもちろんそうだが、構成員の皆様が実施した取組みも盛り込んでいくこともよいと考えている。何かあれば挙げていただければと思う。 

(住民代表) 
バスドライバー応対について、バスの運転手が優しくなったという意見もある。運転手さんが楽しく働いているというのも重要な点だと思うので、運転手のモチベーションの維持等も重要な点だと思う。そういった中で、運転手さんがバスに乗るきっかけになることもあると聞いている。 

(会長)
利用者が気持ちよく利用できる、乗っていて楽しいかというのは非常に重要な視点だと思う。そういった中で、住民代表からそういった意見があったというのは、重要な評価点だと思う。 

(高崎河川国道事務所) 
5-1と5-2については、自動車依存からの脱却という点が主な項目だ思う。公共交通と自動車の違いというところで、目的・時間が選択できるというところで自動車が選ばれている。その中で、自動車をやめて公共交通に転換してもらえるのという疑問はある。自動車利用者にとって、公共交通を利用するほうがメリットを感じるような、取り組みを行わなければならないと思う。そうしたときに、今の便利な環境を保持しつつ、パークアンドバスライドを整備しても、現状が変わらないと考える。 

(事務局) 
ご指摘のとおり、現状では駅に行くと車は1日500円、自転車については月1,000円程度で停められる環境があるため、そういったところも含めて検討していかなければ、転換というのは難しいと考えている。公共交通側で言うと大型商業施設側と連携して、パークアンドライドの大型商業施設のクーポンが手に入る等の公共交通を利用するうえで、メリットを受けられるような施策を検討している。 

(吉田会長) 
何のために公共交通を利用しなければならないのか、何のために車を減らさなければいけないのかを計画に定める必要がある。何を目論んで公共交通を良くしていくか、車の使い方を考えていくことが重要だと思っている。 
事業評価について、修正をいただいたうえで、次回以降提出いただきたいと思う。 

(吉田会長) 
2-1の事業評価のコメントの部分、公共交通不便地域の概念として「タクシーが30分以内に配車されない」という考え方が示されており、とあるが、この解釈は危うい。国は、タクシーが30分以内に配車されない地域については、少なくとも交通空白地域にあたると示しながらも、その基準については、各協議会で判断をしてくださいという原則を示している。そのため、前橋市の実態に則した形で、今後この場でしっかりと議論できればと思う。 

 

(4)前橋市地域公共交通計画策定のスケジュールおよびアンケート調査について(議案4) 

(事務局より議案4について説明) 

(森田副会長) 
市民に対してアンケートを取るうえで無駄な質問を省くべき。有効で使える調査としたい。前橋の公共交通を使っている2.5%の人は公共交通を便利にすれば使ってくれる。どのようにすれば、97.5%の人が使ってくれるのかを調査するべき。 
大きく見直しをしなければならないと考える。 

(吉田会長) 
無機質なアンケートであるという印象。他市で行っても同様な調査が出てくるとは思う。すでに前橋市として計画があり、軸を設定していく上で、使えるような調査項目が必要だと考える。 
大きな修正が必要だと思われるが、実施のタイミングを遅らせることは可能か。 

(事務局) 
実施のタイミングについては調整可能。 

(吉田会長) 
アンケートを実施すること自体は、この場でご承認いただき、内容については、学識の方で提案なども行う。委員の皆様にも内容をご覧いただき、今週中にご意見いただきたい。それを踏まえて、調整をしつつ、事前に内容を共有したうえでアンケートを実施したいと思う。 

 

(5)マイバス北循環及びマイバス南循環の減便について(報告) 

(事務局より報告事項についての説明) 

(森田副会長) 
マイバスの南北循環は、市民参加型ワークショップで実現されたものである。利用促進だとか、見直しを検討するのが最初だと思う。減便を検討することは、地域公共交通計画には位置付けのないこと。乗務員が足りないのであれば、他社の協力を受けつつ、利用促進を含めて実施していくことを考えなくてはならないと思う。 

(住民代表) 
マイバスの実現に関わった人たちには事前に報告、周知を知っているのか。 

(事務局) 
緊急の実施であり、そこまでの周知はしていない。 

(住民代表) 
これを地域の人に話しても理解が得られないと思うが、その場合、便数を戻すことは考えられるのか。 

(事務局) 
今回の減便については、運行事業者のドライバーの人員不足が問題である。車内で減便については周知をしているため、これからすぐに戻すのは難しい。 

(住民代表) 
本会議自体にも悪い影響がある。議論して事業を実施しても一方的に変えられてしまうという懸念がある。今後は協議から進めていただきたい。 

(会長) 
ご指摘についてはもっともであるが、全国的に深刻なドライバー不足という実態もあり、やむを得ない部分もある。できる限り早く復便できるように取り組む。もしくは、白ナンバー(公共ライドシェア)で代替えをするか等手段はある。地域の皆様が参画している以上、状況についての情報共有をしていく必要があると感じた。 
こういった事象が出てくるような厳しい状況が全国の実態としてある。ある自治体では、40往復が1往復になったといった事例もある。今後こういった報告がなくなるように、ここでの議論をより深めていかなければならない。 
今回の報告は「当面の間」の減便ということであり、このことがなし崩しになるということは避けなければならない。結果的にこれが正規ダイヤにならないように人材確保に取り組んでほしい。 

 

◎その他 

(住民代表) 
高齢者が免許返納するまでの間に公共交通がどうなっているのか、どう使用するのか、レクチャーする場が必要だと思っている。 
言葉のバリアフリーも必要だと思っていて、前橋市には農業実習生が多くいる。彼らは、バスを利用するときなどに言葉の障壁を感じていて、トラブルになるケースがある。また、地域づくり協議会において、バス停の美化を地域にやらせてくれないかという意見もあったのでこの場を借りて報告したい。

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更新日:2024年11月12日