前橋テルサ

前橋テルサは、令和5年3月をもちまして閉館となりました。
今後の活用方針が決定しましたので公表します。

前橋テルサの写真

今後の方針

  • 建物については解体を行う
  • 当面は再開発事業に伴い一時的に利用できなくなるイベント広場の代替として暫定的に整備し、活用する
  • 将来的な活用方針は再開発事業の進捗に伴うまちの動きや社会情勢を踏まえながら、民間活力の導入による活用策の検討を進め、決定する

今回の方針決定に至った背景

前橋テルサは、平成4年に「都市における勤労者及び市民に職業相談をはじめ教養・文化、研修及びスポーツ等の活動の場として提供することによって市の発展と住民福祉の向上に寄与すること」を目的として、市と雇用促進事業団により設置しました。
平成16年以降は市が単独で所有する施設となり、雇用促進事業団(当時は独立行政法人雇用・能力開発機構)の撤退以降は当該団体の主目的である職業相談や職業情報の紹介事業は行われなくなりました。
このような中、平成21年の包括外部監査にて「現在行われている事業は、設立当初の主目的事業の代替になるものではない。これらの付随的業務は、公民館的な貸館業務の他、宿泊、宴会、スポーツ技術指導等の民間でも行える「収益事業」とも言える事業であり、一部については地方公共団体が公益上行う必要があるかどうか疑問が持たれるものもある」との指摘を受けています。
その後、平成29年度のサマーレビューにて前橋テルサの廃止を決定し、行財政改革推進計画に「民間譲渡を含めた民間活力の導入」を施策として位置付け、民間活力の導入の可能性について市民アンケート(令和元年度)や事業者アンケート(令和2年度)などを実施しながら検討を進め、令和4年度に「売却」「賃貸」いずれも可として事業提案型公募を実施しました。「賃貸」による活用にて優先交渉権者の決定まで至りましたが、事業採算性の維持困難を理由に辞退となり、令和5年3月に閉館となりました。
令和5年度には応募条件を見直した上で「売買」による2回目の事業提案型公募を実施しました。3者から応募があったものの、主に資金計画、収支計画の部分で課題があり、優先交渉権者の決定に至りませんでした。
その後、前橋商工会議所が官民連携による前橋テルサ運営管理の提案を検討することを発表され、令和6年6月に同会議所から「テルサの利活用についての検討報告」を受けた後、市役所内部においても全庁横断的な検討会議を重ねた結果、上記方針を決定し、公表に至ったものです。

運営上の課題

多岐にわたる施設機能

前橋テルサは、ホテルやプール、レストラン、ホールなど、多岐にわたる施設機能を有しています。この施設特性は、利便性が高く思われる一方で、全ての機能を活かしながら収益性を上げることの難しさがあります。

事業別の収支状況
運営に係る市支出額の推移

この点は事業提案型公募で提案いただいた事業者及び現地視察や提案の検討は行ったものの、提案に至らなかった事業者から指摘を受けたほか、令和5年度から6年度にかけて前橋商工会議所にて前橋テルサの各フロア機能を民間にて事業分割して運営する方法で検討が進められた際も同様の結論に至っています。

多額の施設改修費

前橋テルサは、設立から30年以上が経過しており、施設や設備の大規模修繕の時期を迎えています。これまで15億円以上にのぼる改修工事等を行ってきましたが、再稼働に当たっては、エレベータ、衛生配管及び受変電設備の改修・更新が必要な状況で、そのほか長期運営を行うには外壁補修やホール天井の耐震改修、舞台機構の更新など20億円近くの財政負担が見込まれます。

改修費の内訳

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更新日:2024年09月26日