第24回アーツ前橋運営評議会 報告

審議会名

アーツ前橋運営評議会

会議名

第24回アーツ前橋運営評議会

日時

令和元年11月25日(月曜日) 午後1時~午後3時

場所

前橋市中央公民館504会議室

出席者

委員

小島委員長、片倉委員、長谷川委員、水沢委員、間々田委員、佐々木委員、黛委員

事務局

川端部長、原田課長、住友館長、新保副館長、高山主事、辻学芸員、今井学芸員、五十嵐学芸員、吉田学芸員、若山学芸員、北澤学芸員、池上学芸員

議題

報告事項

(1)事業の実施結果について
・身体と記憶 アーツ前橋所蔵作品から 【4/19~ 7/9】
・やなぎみわ 神話機械 【4/19~ 6/23】
・Art Meets 06 門馬美喜/やんツー 【7/19~ 9/16】
・山本高之とアーツ前橋のビヨンド20XX:未来を考えるための教室【7/19~9/16】
(2)事業の進捗状況について
・前橋の美術2020 ~トナリのビジュツ~【2/8~ 3/15】
・地域アートプロジェクト(長期プロジェクト)
・アーティスト・イン・スクール
(3)関連記事/視察・団体受入
(4)前回までの指摘事項
(5)その他

協議事項

(1)交流スペースの活用について
(2)令和2年度の展覧会スケジュールについて

会議の内容

1 開会

2 報告事項
(1)事業の実施結果及び進捗状況

資料に基づき、事務局から説明を行った。

【委員】
やなぎみわ展でマシーンが故障していた。メインが故障していた場合は料金を安くする等の対応をしていたのか。

【事務局】
メインマシーンが停まった時は、お客さんに招待券をお渡しした。ただ、サブマシーンが停まった場合は、本来動くものであると聞かれた際に解説した。公演終了のアナウンスがなく、長かったという声もあったので、アーツ前橋以降の巡回館では、プログラム自体を短くする対応をとっていた。

【委員】
機械の故障に関するクレームが入ったことはあったか?

【事務局】
招待券をお渡ししていたので特にはなかった。

【委員】
その場での対応とお客さんが帰られてから電話でクレームが入るのは別物と思う。

【事務局】
サブマシーンについてはそこまで対応ができていなかったかもしれない。

【委員】
機械公演の会場自体は、展示のメインでよかったか。

【事務局】
展示写真としてもよく使った、メインの場所であった。通常、監視員はローテーションさせているが、その作品については監視員を固定させて、トラブルに対応できるようにしていた。

【委員】
機械の展示トラブルはよく起こる。学芸員が担当するのは当たり前だが、事前に起こり得るトラブルを想定しておき、前年度から予算の要求をしておく。それでも機械のトラブルは起こるから、トラブルシューティングをする業者を委託しておくことも考える。

【事務局】
宇都宮美術館での対応は、委託業者は地元の業者か?それとも東京か、お知らせいただきたい。

【委員】
二通り用意している。機械が故障しているときには地元。東京から業者を呼んでいると来館者に伝えるだけでも印象が違う。

【委員】
展覧会の場合は対応できるチームを作る。やなぎさんは演劇の方が専門なので、マシーンの対応はどの各会場は大変だったのではないか。

【事務局】
今回は工業高等専門学校(高専)のネットワークがあった。ただ、この展覧会のためのチームではないので、そこは難しいところであった。高専が存在しない会場もあった。

【委員】
それらを統括できるチームがいればよかった。会期中3回は来てくれる、というような体制が必要なのかもしれない。収蔵作品については、ピンポイントで設営できる設備スタッフを捕まえておくことが重要である。

【事務局】
作家がいる間はいいが、それ以外にできる人を用意しておく必要がある。

【委員】
学芸もチームの一人であるが、学芸全員が把握をしておくのは難しいので、それ以外に対応できる人を考えておくことが望ましい。

(2)事業の進捗状況
資料に基づき、事務局から説明を行った。

【委員】
朝食会は何時からか。

【事務局】
当初は7時半の予定であったが、変更した。銀行や市役所の人などをターゲットにしていきたい。

【委員】
アーティスト・イン・スクール事業について、勝山小は今後も継続していく予定はあるのか?

【事務局】
来年度は検討中であるが、勝山小の先生は積極的に関心を持っていただいており、まずは今年度、試しに実施をする形である。

【委員】
AISで実施した内容を学校以外、地域で発表する機会は想定できないか。例えば、総社地区で総社秋元まつりがあり、かなり地域の参加者が多い。そういった場所で、発表できるとよいのではないか。

【事務局】
継続と新規があるので、地域に還元できるようなアイデアや関心のありそうな学校があればご紹介いただきたい。

【委員】
もともとこのAIS事業は年間何校くらい実施するのか。

【事務局】
3~4校くらいである。

【委員】
継続できるのであれば継続でよいが、みんなが継続を希望してしまうと新しく参加できる学校がなくなってしまう。

【事務局】
正直、AISを受け入れてくれる学校が少ない。受け入れてくれそうな学校という狭い選択肢の中から実施している。教育関係者の中でアーツのAIS事業が浸透してほしいという希望はある。少しずつ、2,3校増えていくといい。

【委員】
宇都宮美術館では飛び出す美術館という講座を実施している。学芸員が行ってワークショップを実施したりしている。増えるのは良いことだが、募集が集中してしまうこともあるので、調整が大変である。

【事務局】
アーティストとの調整もあるので、3~4校くらいが良いのかもしれない。学校のニーズに合わせて対応できると良い。

(3)関連記事/視察・団体受入
(4)前回までの指摘事項
(5)その他

(3)~(5)について資料に基づき、事務局から説明を行った。特に意見無し。

4 協議事項
(1)交流スペースの活用について

資料に基づき、事務局から説明を行った。

【委員】
まずは交流スペースの印象について各委員にお尋ねしたい。

【委員】
受付に関しては威圧的と思う。無料のスペースに入りやすいような受付に変えたほうがいい。

【事務局】
有料の入り口が受付であった方がよいということか。

【委員】
そもそもなぜあそこのカウンターに人を配置しているのか。インフォーメーションの役割をしているのか、アーカイヴを管理しているのか?

【事務局】
現状は、インフォーメーション、チケット販売、アーカイヴの管理を兼ねている。

【委員】
もう少し入りやすい雰囲気がほしい。有料のチケットがないと1階ギャラリーには入れないようにも見える。

【委員】
ご自由にどうぞ、と声をかけるのはどうか。それはそれで威圧的か。

【委員】
うまく使うと考えると、ミュージアムショップのグッズを受付でも販売できないか。通り抜けた人が買いたくなるような。

【委員】
買うのはショップだが、販売している物だけ受付に置いておくのはどうか。

【委員】
カフェ・ショップと奥へ続いていることを意識させる効果もあると思う。

【事務局】
現状、1Fは無料という認知が低い。
カウンターに人がいると、その奥は有料だと思ってしまうようだ。

【委員】
カウンターを通ってからでないと入れないような印象である。

【事務局】
人がいないほうが入りやすいのだろうか。

【委員】
知っている人は入れるが、知らない人は声をかけないと入れないと思ってしまう。

【委員】
小さく無料とは書いてあるが、ほとんどの人は有料だと思っているのではないか。あそこには、美術館に来ようという目的のある人しか入らないと思う。
来館者に対して、受付では駐車券も切っているのか?

【事務局】
無料のギャラリーを見た人も、カフェ・ショップを利用した人も駐車券は処理している。

【委員】
展示室の空調管理はどこからか。

【事務局】
自動ドアの向こうからである。当初自動ドアはなかったが、作品管理のために、後から設置した。

【委員】
自動ドアに入る手前にも、作品を置いてあるとよいのではないか。ドアの向こうと手前が一体となるような。作品の維持管理が難しいかもしれないが。

【事務局】
そこまで、温湿度管理に気を使わなくてもいい作品があると良いかもしれない。
受付に意見が集中しているが、1階の使い勝手で気になることはあればお知らせいただきたい。

【委員】
空間的にゆとりがない状況と思う。美術館は本来無駄なスペースがあっても良いのではないかと考えている。無駄と思われるところに、ゆとりであったり癒しを感じたりする。ミュージアムショップのバランスが気になる。スペースが大きいのではないか。運営はどこがやっているのか。

【事務局】
明清会という社会福祉法人が運営している。障害のある人が作業所で作ったもの等を販売している。その作業所だけではなく全国的に集めて販売している。

【委員】
運営主体と美術館はどのような関係なのか。

【事務局】
基本的には床貸しである。
毎月カフェ・ショップとの会議の場を持ち、情報の共有をしている。
次の展覧会の関連グッズの販売をしてもらうこともある。しかし、以前展示物が大きすぎて、作品のように見えたこともあり、これは事前の調整が必要だったかもしれない。

【委員】
ショップは、ある意味、美術館の機能の一つでもあるから、今後の方向性を考える必要がある。

【委員】
カウンターの上に無料案内を置いておくのはどうか。受付の人より先に無料の案内が見えるように置くなど。

【委員】
アーツ前橋に入れる入口は2か所か。自動ドアの手前にも「締切」と書かれた入り口があったが、死んでいるゾーンの標記はあえてしないほうがいい。こちらからどうぞ等といったサインがあったほうが良い。
また、アーツ前橋は周囲をぐるりと回れないことが、内側と外側の交流の成立を難しくさせている。太田市の美術館はすべての方向からアクセスできる。一番明るい場所がカフェで、フリーなスペースが図書館の空間のような雑誌のスペースがある。太田駅から降りた瞬間がカフェで、図書館は夜までやっているので、絶えず人が動いているように演出されている。また、以前お話ししたが、監視員の服装を普段着にしていると、中にいる人のように見え、呼び水になる。外から内側に入ってみたいと思われるような演出をする。人が内と外を溶かす役割をする。

【委員】
アーツはどちらかというと通り道のようになっている。外から見たときに目につくような作品や物が置かれていれば関係者は立ち寄ると思う。

【委員】
この建物がアーツと中央公民館という制約がある。講座を受けた人は3階の廊下を通って1階まで降りてこない。エレベーターに乗るまでの間に、買い物ができるスペースを設けてはどうか。

【委員】
チラシコーナーがあるのに気が付かなかった。他の美術館のPRになっていないのではないか。

【委員】
展覧会のバナーはあるか。板橋の美術館が自虐ネタのコピーを考えたバナーがあって、親しみがあった。カッコつけていないのがおしゃれになっている。激アーツ割なんてバナーを作ってみてはどうか。

【委員】
コミッションワークがあったことに気が付かなかった。山際さんの作品は気づいた人だけが気づくようだ。

【委員】
バックヤードツアーなんかで紹介してはどうか。

【委員】
無料で話ができるスペースがあると良い。待ち合わせしやすいのも大事だけど、そこまで待ち合わせのしやすさを感じない。映像前の椅子も座りにくい。待ち合わせっていうコンセプトはすごくいい。前橋はあまりそういう場所がない。お金を使わなくても、相手にいえばすぐわかるような場所になると良い。

【事務局】
具体的な案はまだ思いついていないが、今後の参考にさせていただきたい。

【委員】
あのエリアのそもそもの目的を考えたほうがいいのではないか。

【委員】
子供たちがまとめて参加できるプログラムはあるのか。

【事務局】
あーつひろば、がある。エントランスにスペースを設けて実施している。

【委員】
子供たちが集まっているのがいい。子どもたちが参加しているような仕組みを作っていくとよい。週末は子どもがいるような状況があると、外から見た人も関心を持つ。

(2)令和2年度の展覧会スケジュールについて 【非公開】
 

4 その他
【事務局】
次回の評議会開催日であるが、第25回については、3月中下旬を考えている。
→3月23日(月曜日)を第一候補で調整

 

主な意見等

・展覧会の場合は対応できるチームを作る。学芸もチームの一人であるが、学芸全員が把握をしておくのは難しいので、それ以外に対応できる人を考えておくことが望ましい。

・受付に関しては威圧的と思う。無料のスペースに入りやすいような受付に変えたほうがいい。もう少し入りやすい雰囲気がほしい。有料のチケットがないと1階ギャラリーには入れないようにも見える。

・買うのはショップだが、販売している物だけ受付に置いておくのはどうか。

・カフェ・ショップと奥へ続いていることを意識させる効果もあると思う。

・この建物がアーツと中央公民館という制約がある。講座を受けた人は3階の廊下を通って1階まで降りてこない。エレベーターに乗るまでの間に、買い物ができるスペースを設けてはどうか。

・小さく無料とは書いてあるが、ほとんどの人は有料だと思っているのではないか。あそこには、美術館に来ようという目的のある人しか入らないと思う。

・自動ドアに入る手前にも、作品を置いてあるとよいのではないか。ドアの向こうと手前が一体となるような。作品の維持管理が難しいかもしれないが。

・空間的にゆとりがない状況と思う。美術館は本来無駄なスペースがあっても良いのではないかと考えている。無駄と思われるところに、ゆとりであったり癒しを感じたりする。ミュージアムショップのバランスが気になる。スペースが大きいのではないか。

・アーツ前橋に入れる入口は2か所か。自動ドアの手前にも「締切」と書かれた入り口があったが、死んでいるゾーンの標記はあえてしないほうがいい。こちらからどうぞ等といったサインがあったほうが良い。

・子供たちが集まっているのがいい。子どもたちが参加しているような仕組みを作っていくとよい。週末は子どもがいるような状況があると、外から見た人も関心を持つ。

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更新日:2020年07月28日