勢多農林高校の農業研究と連携した外来種対策
前橋市では、児童文化センターの敷地内を流れる「むつみ川」において、外来種であるアメリカザリガニの駆除を進めています。
むつみ川は、ビオトープとして整備されており、絶滅が心配されるミナミメダカが飼育されるなど、子どもたちが施設内で安全に、いきものと触れ合える大切な場となっています。
しかしながら、アメリカザリガニが増えることで、このビオトープの環境への影響が懸念されるため、駆除が必要ですが、外来種は繁殖力が強いため、その対応が課題となっています。
こうした中、勢多農林高校の生徒の皆さんが駆除活動に協力してくれています!
市だけでは対応が難しい場面があるため、生徒の皆さんの活動は、大きな力となっています。




▲令和7年9月の駆除活動の様子
勢多農林高校では、令和7年度から、持続可能な農業の研究の一環として、鶏の飼料にアメリカザリガニを活用する実験を行っており、児童文化センターで捕獲したアメリカザリガニは、当該実験用の飼料として有効活用されます。
この取組は、1.むつみ川の環境を守り、ミナミメダカを保全する活動であると同時に、2.外来種を資源として活用する持続可能な試みでもあります。
若い世代の学びと、地域の自然環境保全が結び付いた意義ある取組として、今後の広がりが期待されます!


なお、勢多農林高校のこの取組に関する内容は、第76回関東地区学校農業クラブ連盟大会 令和7年度静岡大会において発表した結果、最優秀賞となり、10月22日に山梨県で開催される全国大会に出場予定です。
成果物である鶏卵は、今後、安全性の検査を行い、商品化に向けた準備を進めていく予定です。
更新日:2025年10月01日