食中毒の原因(黄色ブドウ球菌)

黄色ブドウ球菌

黄色ブドウ球菌(電子顕微鏡下)の写真

人に病原性の黄色ブドウ球菌は、身近なところに存在しており、健康な人の鼻腔(鼻の中)や口腔(口の中)、皮膚にも常在菌として数十パーセントの割合で存在しています。
黄色ブドウ球菌による食中毒の症状は、この菌が増殖する時に産生する毒素(エンテロトキシン)によるものであり、一般的に摂食後数時間のうちに発症します。
エンテロトキシンは加熱に強い特徴があるため、一度産生されると取り除くことは困難です。
黄色ぶどう球菌は、食品中で増える細菌ですので、菌を付けないこと、菌を増やさないことを徹底して予防することが大切です。

主な原因食品

穀類とその加工品(にぎりめし、弁当など)
乳製品等
不衛生な食品の管理が原因で、細菌に汚染された食品

発病までの時間、及び主な症状

1~5時間の潜伏期間のち、
悪心(吐き気)、嘔吐を主徴とした症状が表れます。

予防・対策

黄色ブドウ球菌食中毒の原因菌は、人の皮膚等に存在している細菌なので、調理者は食品に触れる前に適切な方法で正しく手を洗いましょう。
また、この菌は食品中で増殖するので、食品を保管するときは細菌の増殖を抑えるために10度以下で管理しましょう。
黄色ブドウ球菌は耐塩菌といい、塩分によって増殖を抑えることは困難なので、おにぎり等は素手で作らないようにしましょう。
菌の増殖によって産生された毒素(エンテロトキシン)は、加熱しても破壊されないので、長時間常温に放置され、黄色ブドウ球菌が増殖していると思われる食品は食べないようにすることも大切です。

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更新日:2020年10月02日