令和6年度第1回前橋市みんなですすめる歯と口腔の健康づくり連絡会議

審議会名

みんなですすめる歯と口腔の健康づくり連絡会議

会議名

令和6年度第1回前橋市みんなですすめる歯と口腔の健康づくり連絡会議

日時

令和6年7月18日(木曜日) 午後1時30分 ~午後3時10分

場所

前橋市第二コミュニティセンター 3階 ホール

出席者

(委員)
石原委員、高松委員、瀬下委員、道下委員、鶴田委員、瀬戸委員、角張委員、田中委員、佐藤委員、沛野委員、藤本委員、宮坂健康部長、大西保健所長、片貝教育委員会教育次長

(関係課)
(社会福祉課)本間課長、(長寿包括ケア課)五嶌課長、(障害福祉課)太田課長補佐、(こども支援課)望月課長、(こども施設課)池田主任保健師、(保健総務課)阿部課長、(国民健康保険課)羽鳥課長、(教育委員会総務課)高橋課長、(教育支援課長)安藤課長

(事務局)
樋口健康増進課長、市田課長補佐、唐鎌副主幹、関副主幹、伊藤主任保健師、安藤主任保健師、水澤主任

(傍聴者)
なし

欠席者

(委員)鳥居委員
(関係課)田村障害福祉課長、岡田こども施設課長
(事務局)亀山主任歯科衛生士

議題

1.委嘱状交付式

2.会議

(1)令和5年度実績・令和6年度実施計画

(2)令和6年度前橋市歯科保健年報

(3)令和6年度歯科保健事業の取組について
ア 乳幼児のおくち育ての取組について
イ 成人歯科健康診査の受診率向上対策について

(4)健康まえばし21の策定について

会議の内容

 

1 開会(司会:事務局)

 

2 委嘱状交付式

(1)委嘱状交付

市長より、各委員に委嘱状を交付した。

(2)市長挨拶

生涯健康で暮らせるためには歯と口腔の機能が非常に大切。食事・会話などの基本的な生活での動作も、歯と口腔の健康がなければできない。市民の方がかかりつけ歯医者で定期的に健診を受診でき、口腔機能を維持していくための治療やフレイル予防をできるような地域を作っていきたいと思っている。ぜひ皆さまの協力を引き続きお願いできればと思う。

 

3 自己紹介

各委員・各関係課職員・事務局職員が起立し自己紹介をした。

 

4 会長・副会長選出

「前橋市みんなですすめる歯と口腔の健康づくり連絡会議設置要綱」第5条より、会長・副会長各1名を互選により選出。事務局一任の意見により、会長に石原委員、副会長に道下委員が選出された。

 

(会長挨拶)

歯の健康が全身と大きく繋がっているということは様々なところでアピールされており、皆さまもご承知かと思う。特に糖尿病と非常に関連性がある。また、心臓内の血管にプラークが及ぼす影響が懸念されている。歯の健康を考えることが、健康な生活に繋がるので、ぜひ活発な議論を意識していただきたいと思う。

(副会長挨拶)

乳幼児から高齢者と幅広い年代のため、幅広い分野の意見が必要だと思う。限られた時間ではあるが、皆さまの立場から意見をいただければと思う。

 

5 議事

(1)令和5年度実績・令和6年度実施計画

(2)令和6年度前橋市歯科保健年報

(議事(1)・(2)については、続けて説明を行った。議事(1)については、関係課より資料1より説明。議事(2)については、事務局より資料2より説明。)

(3)令和6年度歯科保健事業の取組について

ア 乳幼児のおくち育ての取組について

イ 成人歯科健康診査の受診率向上対策について

(議事(3)については、関係課と事務局より資料3-1・3-2より説明。)

(4)健康まえばし21の策定について

(議事(4)については、事務局より資料4より説明。)

 

(全体をとおしての意見)

(委員)

2歳児歯科健診一人当たりのむし歯の保有件数が増えていることに関連するかと思うが、1歳6か月児健診では希望者に歯ブラシ指導を行っている。コロナ前には全員に歯ブラシ指導を行っていたが、コロナ禍になってからは、希望者のみになっているが希望者が多い。歯科衛生士会から3人の歯科衛生士と保健センターの歯科衛生士が2人いるが、充実した歯科保健指導するには人員が足らない。

1歳半のときにしっかりとした歯ブラシ指導をすることによって、その先の親の考え方に影響する。また、大きくなってからでは歯ブラシ指導を行うことは大変。

歯科衛生士の人員を増やすことにより充実した保健指導を行うことができるのではないかと思うので、検討をお願いしたい。

 

(こども支援課長)

今年度の2歳児歯科健診から歯科衛生士を増やして、全員の方に歯科保健指導をしている。健診担当や歯科衛生士とも前向きに検討している。

 

(会長)

以前は全員に実施しており、1歳半という年齢が重要ということなので、ぜひ検討をお願いしたい。

 

(委員)

資料1P3歯科刷掃指導業務について、学校によって特別支援学級等で一斉指導の中で刷掃指導が行き届かないこどもたちがいる。特別に指導が必要なこどもたちを別室に集めて行っていただいたことがあり、大変よかったので、機会があれば働きかけをしていただきたい。

 

(意見交換会)

(会長)

各所属から集まる貴重な回であるため、それぞれの立場から歯科保健の現状を踏まえて自分自身の歯を守るために行動を支援する立場として意見交換をしていただきたい。

前橋市では教室や講演会を開いていただていて、歯と口腔の健康について普及していただいている。実際に参加している方が少ないことがあるので、歯と口腔の健康について理解していただくには、より多くの方に健診に参加していただくことが広い意味での周知手段だと思う。前橋市は群馬県の中で一番早く5歳刻みではあるが20歳から70歳まで取り入れて、市民に歯科健診を始めたわけだが、なかなか受診率が伸びないのが悩み。実際、7割ぐらいは歯周病などのトラブルがある。まずは歯科健診を受診することが早期発見・早期治療に繋がり、医療費の削減にも繋がる。健診の受診率を上げることが非常に重要であるため、受診率を上げる対策としてご意見いただきたい。

市が行っている歯科以外の検診の受診率はどうなっているか。歯科健診は、無料から500円となってから更に受診率が下がった。歯科医師会としては、無料にしていただければありがたいと思っている。

 

(事務局)

コロナ渦ということと制度を大きく変えたのが同時期であり、どちらが影響しているのかという評価はなかなか難しいところではある。2年に1度にした検診もあり、全体的には受診率は下がっているのが現状。ただ、どの検診も二桁台であり、一桁台は歯科だけとなっている。

 

(委員)

歯科のみ一桁台というのは、市民の皆さまの歯科への関心度が低いのが大きい原因だと思う。また、500円というのもネックである。

 

(委員)

胃がん検診は比較的受診率がよく、検診によって特性があると思う。ただ、歯科健診の一桁台というのは、何か対策を取らなければいけないと思う。胃がん検診での対策を同じように歯科健診に使うことはできないので、歯科健診独自の対策をとる必要がある。例えば、企業健診に組み込んでいただいたくことが考えられる。

 

(会長)

働き盛りの方がなかなか忙しくて歯科医院へ行けないことはわかる。企業側から健康経営の点から、何かアプローチができないかと思う。

 

(委員)

会社からとするとがん検診は毎年やっているが、歯のこととなるとどちらかと言うと個人レベルの話という感じがあり、なかなか企業はタッチしていないのが実際のところ。ただ、データで見ると、高齢になるにつれて6割7割の方が歯周病になっているのを見ると放っておけないと思う。会社として従業員に対して示していかなければと思う。

歯科医院の予約の取りづらさを感じており、改善してほしいと思う。

 

(会長)

予約の取りづらさについては、歯科医師会で話していきたいと思う。

市の方でポスターや動画、SNSで周知しており、より健診について目に触れる機会が多ければよいと思う。

 

(委員)

6月に園医に歯科健診をしていただいたが、むし歯はあまりないが、噛み合わせが気になることがあると言われた。

こどもだけでなく保護者も巻き込んで、こどもと同じ時間に保護者も歯の健康状態を診てもらえるのも一つのきっかけになるかと思う。

 

(会長)

続いて、ご自身で口の健康を保つための対策や各団体としてのご意見があれば伺いたい。

 

(委員)

質問だが、乳幼児の仕上げ磨きは何歳から始めたほうがいいのか、口周りのマッサージは何歳から始めたほうがいいのかお聞きしたい。

 

(委員)

指導の際に、顔の周りを触ることに関しては、生まれてすぐからやるよう話をしている。防御反応でママのおっぱいやミルクは受け入れがよいが、離乳食を始めたときにスプーンを嫌がってしまうこどももいる。そのため、なるべく口の周りに違う刺激を与えるよう話をしている。少し遠くから口を触る合図を送ってあげる。例えば、自閉症のこどもは周りからでないと全然触らせてくれないこどももいる。また、それを嫌な時間ではなく、仕事としてではなく、お母さんが通ったときに一瞬でもよいから顔をなでなでしてあげるよう話をしている。

仕上げ磨きは、歯が生える前から歯ブラシ遊びをしてもらってよい。普通の歯ブラシやシリコンでもよいが、最初から歯ブラシの刺激に慣れもらう。そして、仕上げ磨きは、歯が見えたときから普通の歯ブラシを使って開始していただく。小学校低学年で下の歯は上手に磨けるが、上の歯は磨けないので、上の歯を中心に仕上げ磨きをしていただくよう話をしている。中学年以降は自立をさせなければいけない時期になるため、本人が磨いた後にチェックをする。上の歯・奥歯・う蝕率の高い永久歯をチェックして、お母さんが磨けていない箇所を教えて、もう一度こどもに磨かせる。

 

(委員)

高齢の方で、自分の歯がほとんどないため、義歯を洗口液でうがいをしてよいのかと質問を受けたが、どうなのか。

 

(会長)

適量であれば洗口液でうがいをしてもよい。

孤立した歯を磨くのは難しい。その場合は、歯科医院を定期的に受診してクリーニングをしてもらうのがよい。

 

(委員)

歯医者へ通っているが、成人歯科健診のシールを使って受診したことはない。かかりつけの歯医者から健診案内のはがきや電話をもらうため、そちらを優先している。また、自分の磨き方に癖があり偏りがあると思うので、歯科医に行って隙間などを綺麗にしてもらう必要があると思う。成人歯科健診の対象者が20歳から70歳の5歳刻みに限られているが、年齢制限なしで、年に1回使用できるようにしてもらえるとありがたいと思う。

 

(会長)

間隔は短い方がいいと思っている。しかし、財政の面やまずは受診率を上げてからという意見もある。定期的に歯科医院へ通ってメンテナンスをしていただいている方は増えていると思うが、歯科健診がそういう方を増やすきっかけになればと思う。

 

(委員)

高齢者の自宅を回る中でよく聞くのは、内科であれば薬が終わるので1か月や2か月ごとに受診するが、自分で運転もできないため、家族に歯医者に連れて行ってもらうのは頼みづらいということ。今後、歯科の訪問診療が多くなるとよいと思う。

 

(会長)

歯科医師会でも訪問診療を頑張っている。他科と連携できればと思う。

 

(委員)

病院の患者さんが美味しそうと感じるのは常惣、食べたくないと感じるのはミキサーで粉砕した食事。そういうことからも歯は大事だと感じる。

 

(委員)

歯科健診は高校でも実施しているのか。

 

(会長)

学校健診として年1回実施している。

(委員)

高校生から大学生の間が社会からの干渉がなくなってくる時期かなと思っている。自分の健康のメンテナンスに関しても、しっかりやれる人とそうでない人がでてくる。

 

(会長)

高校生になる頃には、朝と夜寝る前に歯磨きをする習慣が自然についているのが望ましい。そのため、小学校高学年から中学校まででしっかり生活習慣が身につけることが大事。刷掃指導が中学校にも広がっていくのがいいかと思う。

 

6 閉会(司会:事務局)

以上

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更新日:2025年02月03日