令和元年度第2回健康づくり推進協議会会議結果報告

会議名

令和元年度第2回健康づくり推進協議会

日時

令和元年12月11日(水曜日) 13時30分 ~14時30分

場所

前橋保健センター 4階集団指導室 

出席者

(委員)
秋山委員、五十嵐委員、今井委員、大森委員、笠原委員、岸川委員、北爪委員、佐藤委員、新免委員、高野委員、塚田委員、福島委員、福田委員、森委員、八木委員、山田委員

(事務局)
矢沢保健所長、藤田健康増進課長、吉田課長補佐、布施川課長補佐、樋口係長、原田副主幹、茂木副主幹、神保主任保健師、青木保健師

(傍聴者)なし

欠席者

(委員)なし

(事務局)なし

議題

(1)平成30年度の実績報告(確定)及び一部未設定であった目標値の設定

(2)令和2年度健康まえばし21ちらしについて

(3)健診受診勧奨標語の審査について

(4)地域・職域連携推進協議会の設置について

(5)その他

会議の内容

1 開会 (司会:藤田健康増進課長)

矢沢保健所長より挨拶

2 議事

議事(1)平成30年度の実績報告(確定)及び一部未設定であった目標値の設定

(事務局より資料1について説明)

・全出生数中の低出生体重児の割合の減少について、厚労省からの人口動態値が発表されていないため、暫定値となるが9.2%と前年度よりも低下している。

・50歳で進行した歯周病を有する者の割合の減少については、県に準じて目標値を40%としていた。10月1日付で群馬県より目標値を45%に変更するという通知が来たため、本市の目標値も45%とする。

・特定健康診査・特定保健指導の実施率の向上について、前回は未確定であったが、「国保特定健康診査の実施率」が42.8%、「国保特定保健指導の実施率」が28%に確定した。

・がん検診受診率の向上について、全体的に今まで示していた受診率よりも低い値となっているが、これは算出方法の変更によるものである。今後は、この受診率をベースに国や県よりも高値を維持したい。

・歯科健康診査受診率の向上について、目標値は未設定だったが、昨年度末の歯科連絡会議において、成人歯科健康診査については10%を目指すことになり、健康まえばし21の目標値も10%となる。妊婦歯科健康診査については、第2回歯科連絡会議にて検討する予定。

・がん検診要精検受診率について、健康まえばし21冊子では胃がん検診の精検受診率が79.5%であるが、これはバリウム検査を受けた者の精検受診率である。平成28年度から内視鏡による一次検査も検査項目に加わり、双方を合わせた精検受診率に変更する。その結果、胃がん検診の精検受診率は93%となり、国の目標値である90%を達成する項目なので、精検受診率の目標値は「増加傾向」に変更。

・まえばし健康づくり協力店の登録数に関しては、平成30年度途中からスタートしているため、今年度いっぱいの状況をみて、食育推進会議にて検討する予定である。

(岸川会長が意見や質問を募ったが、委員から意見や質問はなく、了承となる)

議事(2)令和2年度健康まえばし21ちらしについて

(事務局より資料2-1、2-2について説明)

・A3見開きの方が読みやすいのではないかという意見を検討したが、A3両面折込みにすると、35,000部作成予定が予算上25,000部の作成となってしまい、広く気軽に配布していくことが難しくなる。そのため、予定通りA4両面で作成させていただきたい。また、計画全体の周知は今年度同様概要版を使用していく。

・表面と裏面の掲載記事は、意見のとおり、行動変容のためには動機づけが重要であるので、表面が課題を意識してもらう動機づけの内容、裏面が具体的な取り組みについての内容という作りにした。裏面もしっかり読んでもらうため、「具体的な取組は裏面をご覧ください」という案内の文章を表面に掲載した。

・説明文内の次年度テーマである「運動」と「たばこ」を、テーマカラーで太字にして目立つようにした。また、説明文よりも右側の7分野について強調したほうが良いという意見から、説明文のスペースを縮小し、計画の全体像のスペースを広げ、文字を大きくした。

・「健康豆知識」に掲載する「病気の予防ライン」のグラフは動機づけになる情報なので、裏面から表面に移して大きくした。動機づけにつながるよう、普段の歩数と目標歩数の記載欄も表面に移動した。

・「カラダにいいこと+1情報」について、意見していただいたとおり、「これならできる」と思える情報を掲載した。「妊娠期・乳幼児期・学齢期」には、「市の施設で自由に行けて体を動かせる情報を掲載したらどうか」ということで、児童館情報と市内の大型公園の情報を二次元バーコードで示した。「高齢期」については、歩行困難な人でも取り組める運動が掲載してあると良いとの意見から、高齢期でも取り組める体操を掲載した。

・たばこの情報が表面と裏面で分かれていたが、意見をもとに裏面に集約した。

・健康増進法の改正についてイラストを用いてまとめ、たばこをやめようと思った時に参考になるような情報があると良いという意見から、禁煙外来情報の二次元バーコードを追加。「日本禁煙学会」のサイトにつながり、全国の禁煙外来や禁煙クリニックの一覧が見られるようになっている。

・喫煙と歯周病には関係があるという点も追加し、歯と口の健康をテーマにちらしを作成する際は詳しく取り上げていきたい。

(岸川会長が意見や質問を募ったが、委員から意見や質問はなく、了承となる)

議事(3)健診受診勧奨標語の審査について

(事務局より資料3について説明)

・10月20日から11月20日まで募集した結果、29人から60編の応募があった。応募方法の内訳はハガキ23通、メールで9通、イベント会場で直接が1通であった。

・1次選考は、健康部長・保健所長・健康増進課職員による1人3編選出の投票で行った。得票数の多かった上位10編が選出され、2次選考として、事前に配布した投票用紙により、委員1人が3編選んでいただき、先ほど集計を行った。

・集計の結果、7番と8番が10票で一番多く得票した。10番が7票得票で3位、3番と6番が6票得票という結果となった。入選は「健康づくり推進協議会会長賞」で来年度の標語として使うことになる。入賞が「健康部長賞」及び「保健所長賞」であり、辞退があった場合に備えて、次点(補欠)を選出していただく。

・表彰式は来年1月22日を予定しており、発表はホームページとFacebookで行う。

(岸川会長)

得票数が多い順番で入選から決めていくということでよろしいか。

(委員全員が同意)

(岸川会長)

上位5編が得票により選出された。今回の結果を見て、考えが変わった人もいると思うので、この中から決選投票という形でよいか。

(委員全員が同意)

(岸川会長)

最初に「健康づくり推進協議会会長賞」の選出で挙手をお願いしたい。なお、私は投票しないこととする。

(投票結果)3番・・・0票 6番・・・0票 7番・・・11票 8番・・・4票 10番・・・0票

以上より、7番を「健康づくり推進協議会会長賞」とする。

次に「健康部長賞」の選出で挙手をお願いしたい。

(投票結果)3番・・・0票 6番・・・0票 8番・・・14票 10番・・・1票

以上より、8番を「健康部長賞」とする。

次に「保健所長賞」の選出で挙手をお願いしたい。

(投票結果)3番・・・0票 6番・・・6票 10番・・・10票

以上により、10番を「保健所長賞」とする。

改めて結果は、「健康づくり推進協議会会長賞」は「健診は 自分と大事な人のため」、

「健康部長賞」は「健診は 健康管理の 第一歩」、「保健所長賞」は「健診で 未来のあなたを 守りたい」とする。

(事務局)

3番と6番の応募作については、入選作などで辞退があった場合に繰り上げる次点として、候補としておく。会長賞の標語を、来年度のちらしやホームページ等に掲載してく。

議事(4)地域・職域連携推進協議会の設置について

(事務局より資料4-1、4-2について説明)

・これまで本協議会等の意見などを踏まえながら、青壮年・中年層を対象とした保健事業について、取り組みを行ってきた。しかしながら、今年度、今まで以上の連携強化により、具体的な取組の実施にまで繋げていくために、ガイドラインの改訂が国から通知された。

・内容は、在住者や在勤者の違いによらず、支援が不十分だった層への対応が可能となり、地域の実情を踏まえた保健事業を展開する事で、効果的で効率的に実施でき、健康寿命の延伸や生活の質の向上、健康経営等を通じた生産性の向上や医療費の適正化につながるなどのメリットを感じられるような取り組みの推進が求められ、地域・職域連携推進協議会の設置が推奨された。

・本市における設置についても庁内で検討したが、これまでの活動実績なども考え、健康づくり推進協議会に合同設置させていただく事が、最も実効性が高い協議会にできるのではないかという事となり、今回ご提案させていただく。

・「地域・職域」という用語の確認をさせていただく。ここでいう、地域とは前橋市や国保、また医師会や歯科医師会、栄養士会といった関係団体、保健推進員や食生活改善推進員といった地区組織、広い意味では地域住民を指す。職域とは、企業や商工会議所、協会けんぽや健保組合といった各保険者、労働関係の行政機関もこの枠組みとなる。

・乳幼児期・学齢期は1つの法律で定められているが、青年期・壮年期は複数の制度にまたがっており、制度間のつながりが十分ではなく、保健事業の継続性の問題、地域全体の健康課題が正確に把握できないという課題がある。

・今回の改訂で重視された点は、地域側・職域側双方がメリットを感じられる、地域職域連携推進協議会の設置と事務局機能の強化、最も強調されたのが、協議会に基づき、具体的な取組につなげるという点である。

・今年5月、厚生労働省は「健康寿命延伸プラン」を発表し、2040年までに健康寿命を男女ともに3年以上延伸し、「自然に健康になれる環境づくり」という方向性だが、健康まえばし21における重点課題2番目の企業連携による環境づくりにも通じる考え方で、75歳まで活躍できる社会を目指すプランとなっている。

・健康な状態で仕事を続けることが理想であるが、国保の1人当たりの医療費は協会けんぽや健保組合に比べ大きく、国保に加入する頃に生活習慣病が重症化する傾向にあり、生活習慣病重症化は働き盛りに端を発している。そのため、重要になるのが地域保健と職域保健の連携である。

・連携のメリットとしては、効果的・効率的な保健事業の実施、これまで支援が不十分だった層への対応である。地域と職域とが課題を共有することで保健サービスの方向性を一致させることができる。このように課題を共有し、具体的な取組に繋げるために、地域・職域連携推進協議会を設置が促されている。

・地域・職域連携推進協議会は、都道府県単位、二次医療圏単位に設置され、地域・職域連携推進事業の企画・実施・評価を目的とし、健康増進計画にも寄与するものである。関係者の情報交換・保健事業に関する共通理解、それぞれの保健医療資源の相互活用、保健事業の共同実施を行う。

・医療圏とは、病院の整備や保健・医療・福祉施策を展開するための地域的な単位で、群馬県は10圏域に分かれる。前橋・高崎以外は各圏域に県の保健所が設置され、そこが二次医療圏協議会を設置している。二次医療圏協議会を設置していないのは県内で前橋市と高崎市で、前橋圏域の二次医療圏協議会は、前橋市が設置することとなる。

・二次医療圏協議会は、地域の特性に応じた課題の特定と、解決に必要な連携事業の計画・実施・評価である。保健所設置市単位で二次医療圏協議会を設置する場合は、都道府県協議会の役割も担うことになり、健康増進計画に位置付けることで一体的に取り組める。ガイドラインに示されている取組例は、本市ではすでに取り組んでいる事業も多い。

・ガイドラインが推奨する構成機関が、健康づくり推進協議会の委員と重複すること、健康課題を把握するために必要なデータが健康まえばし21の指標として使用しているものが多いこと、既に取り組んでいる事業も多いことなどから、健康づくり推進協議会に合同設置させていただけないかと考えている。次年度の委嘱からとなるが、合同設置に伴う追加の委員の委嘱などについては、事務局にて調整させていただきたい。会議は健康づくり推進協議会と同日開催とし、議事の項目を増やす形で対応する。議事が増えるので、委員の負担は増えるが、協議時間が長くならないよう、事前の資料提供など工夫したい。

(岸川会長)

色々な法律があり横並びのように見えるが、法律には他方優先というものがある。大変難しいところがあるが、委員も被っているところも多いので、合同設置についてどうかと皆さんから意見をいただきたい。

(委員)

委員は多岐にわたっているので、合同設置でもよいと考える。

(委員)

資料からも重複する部分が多い。合同設置で構わない。

(委員)

連携事業の合同事業は、保険者が入っていることが必要なのかと思う。二つの協議会はいらないが、委員を追加するとのことであったが、そのように足していただければいいと思う。

(委員)

難しいが、健康寿命が延伸できる方向で進めるなら、それが良いと思う。

(委員)

協力できるものがあれば、協力していきたい。

(委員)

所属している会の立場からすると、やや職域とは外れてしまうかもしれないが、地域住民という立場からすると合同設置でよいと思う。

(委員)

地域と職域が区別されていることに違和感はあるが、合同設置に異論はない。商工会議所で出している機関誌も大いに活用してもらうことも、大いに賛成である。

(委員)

賛成である。伊勢崎市の地域職域連携推進協議会の委員もやっている。そこでは、協会けんぽだけではなく、健保組合からも参加していますので、職域としてもう一つくらい保険者が加わってもいいかと思う。

(岸川会長)

委員も合同設置に賛成ということで了解した。補足させてもらうと、働いている人や主婦など、取りこぼしのないようにすることが究極の目的である。例えば、事業主が制度の対象にならないとか、事業主でありながら労働者である個人事業主などがこの制度の中で網から落ちてしまうことのないように、考えながら連携していかなくてはならない。連携協議会ができた時に、取り組むべき問題はそこかなと考えている。

労働関係の行政の中に地域産業保健センターがある。そうしたところにも一緒に汗をかいていただければと思っている。

以上から、来年度の健康づくり推進協議会は、地域・職域連携推進協議会も兼ねて合同開催としたいが、来年度の会議の進め方・連携の在り方について意見をいただきたい。

(佐藤副会長)

地域・職域連携推進協議会が設置されることに大賛成である。地域側は色々なところに働きかけたいと思っているが、なかなか職域側全体の動きをつくるというか仕組みがない中で、こうした場があることで仕組みが進むのではないかと思う。県内では、保健所単位で地域・職域の会議がり、地域の中の産業保健師たちが保健所やメンバーの人に会って色々な情報を得ることで、事業所に持ち帰り会社内に情報提供できるようになったとのことである。また、事業所の人が時間の都合をつけて地域の事業に参加するなど、共同事業が出来るようになったということである。協議会を通じてお互いにウインウインの事例を聞いているので、労働関係の方にもう少しメンバーに入っていただくと、より良いと思う。県内にも事例がたくさんありますので、紹介いただけるとよいと思う。

(岸川会長)

それぞれの出身母体のところで何ができるかということを持ち帰っていただき、具体的にそれぞれの組織ではこれができるのではないかといったことを、検討していただければと思う。細かいことはまだ無理なので、新年度の会議の時に出てくることを期待したい。

議事(4)その他

なし

 

3 閉会

齋藤部長より挨拶

 

以上

配布資料

参考資料

健康まえばし21冊子

健康まえばし21概要版冊子

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更新日:2020年01月15日