前橋市緑の基本計画(改訂)について

本市では周辺町村との合併や中核市へ移行したことなどを踏まえ、平成26(2014)年3月に緑の基本計画の改訂を行いました。
 それから3年が経過し、平成29(2017)年6月に都市緑地法、都市公園法の一部改正が行われ、緑地広場の創出や都市公園の再生・活性化に係る状況は変化しています。
 法改正の背景としては、まちづくりの中で公園、広場、緑地等のオープンスペースに、景観や環境、防災、体験・学習・交流、にぎわいなどの多面的な機能の発揮が求められていること、また、公園ストックの老朽化の進行や有効活用の要請など、公園の質的向上が課題となっていること、一方で公園や緑地等の整備・管理を担ってきた地方公共団体は、財政面、人材面の制約等から新規整備や施設更新が困難な状況になりつつあること等が挙げられます。
こうした社会情勢の変化と、新たに策定された第七次前橋市総合計画などの上位関連計画を踏まえながら、今後の緑地の保全及び緑化の推進に関する取組みについて、長期的な視点に立った方針づくりを行うため、緑の基本計画を平成30(2018)年3月に改定しました。
その後、中間時点における実施計画の点検・見直しと後期実施計画の策定し、令和5年3月に一部改訂しました。

計画のテーマと方針

施策体系図の画像

計画実現のための施策

【基本方針1】前橋らしい風土を継承する

風格ある県都の顔をつくる

  • 都市の顔をつくる緑の整備・更新
  • 広瀬川河畔緑地の魅力向上

郷土の風景を守る

  • 農の水と緑の保全・活用
  • ランドマークとなる樹林や特徴的な水辺の風景の保全
  • 古墳や史跡など歴史的文化財と一体となった緑の保全・活用

生物多様性を守る

  • 多様な生き物が生息・生育する場の保全
  • 生き物とふれあいの場の創出

【基本方針2】緑の豊かさが感じられるまちをつくる

緑豊かなまちをつくる

  • 快適なまちをつくる民有地の緑化
  • 緑のまちづくりを先導する公共空間の緑化
  • 緑の機能を維持するための適正な更新
  • 市民の安全なくらしを守る緑のまちづくり

にぎわいある公園緑地をつくる

  • 公園の魅力を引き出すパークマネジメントの推進
  • シンボルとなる緑の拠点づくり
  • 地域のニーズに対応する身近な公園の整備
  • 民有地のオープンスペースの活用

水と緑を巡る回廊をつくる

  • 観光、健康、レクリエーションネットワークの整備
  • 水辺や歴史を活かした立ち寄りスポットの整備

【基本方針3】水と緑を楽しむ文化を広げる

水と緑への関心を高める

  • 水と緑に関する情報発信
  • 水と緑に関する相談機能の充実
  • 水と緑にふれあう機会の提供

暮らしの中の水と緑との関わりを深める

  • 水と緑との関わりを深める機会の創出
  • 緑に関わる市民活動の支援

水と緑を育む仲間を増やす

  • 民との連携促進
  • 水と緑に関する専門知識や技能を持った市民の育成
  • 産官学民による緑のまちづくりの推進

施策の評価

水と緑のまちづくりの目標を以下のとおり設定しました。

改定計画
基本方針 施策 成果目標 評価指標

1.前橋らしい風土を継承する

(1)風格ある県都の顔をつくる 市民が県都の緑の景観に風格を感じている
  • 市民満足度(アンケート)をモニタリングします。
(2)郷土の風景を守る 印象的な樹木群や大木の風景が守られている
  • 松並木などランドマークとなる印象的な樹木群や大木の指定数を増やします。
(3)生物多様性を守る 都市における生物多様性指標の評価が上昇している
  • 生物多様性指標(国交省:都市における生物多様性指標、簡易版)を評価します。
2.緑の恵みが感じられるまちをつくる (1)緑豊かなまちをつくる 市街地の緑が増えている

      ・ 市街地の緑化率10%を目
           指します。

(2)にぎわいある公園緑地をつくる にぎわいある公園が増えている
  • Park-PFI導入公園を増やします。
  • 市民満足度(アンケート)をモニタリングします。
(3)水と緑を巡る回廊をつくる 赤城風景街道のルート整備が進んでいる
  • 赤城風景街道の利用資源を増やします。
3.水と緑を楽しむ文化を広げる (1)水と緑への関心を高める 市民の水と緑への関心が高まっている
  • 市民満足度(アンケート)をモニタリングします。
(2)暮らしの中の水と緑との関わりを深める 緑に係る市民活動が活発になっている
  • 暮らしに役立つ公園の評価(アンケート)をモニタリングします。
(3)水と緑を育む仲間を増やす 産官学民連携による取組みが進んでいる
  • 産官学民による緑のまちづくりのプロジェクト数を増やします。

計画の期間

計画の目標年次は上位計画である第七次前橋市総合計画と同一とし、計画期間は平成30(2018)年から令和9(2027)年度の10か年とします。

  • 計画達成の目標年次:令和9(2027)年度

計画書

この記事に関する
お問い合わせ先

建設部 公園緑地課

電話:027-898-6842 ファクス:027-243-3512
〒371-8601 群馬県前橋市大手町二丁目12番1号
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更新日:2023年05月29日