前橋市のGIGAスクール構想
~ 新たな価値を創り出す学び ~
GIGAスクール構想により、本市が導入する端末は、通信方式にLTE(携帯電話回線)を採用。家庭にWi-Fi環境がなくてもネットに繋がるため、端末は毎日持ち帰るようにしています。
子供たちは、学校や家庭などさまざまな場面で、ルールを守りながらICTを活用した新たな学びに取り組むことで、自らの可能性を広げ、新たな価値を創り出していきます。
※GIGAスクール構想とは
児童生徒への一人一台の端末と高速大容量の通信ネットワークの整備を一体的に進める国の施策です。
これによって、子供たちの情報活用能力をさらに伸ばし、一人一人に合った学びの実現を目指します。
また、一人一台の端末を整備することで、災害や感染症発生などによる学校の臨時休業の緊急時でも、子供たちの学びを止めない環境が整います。
本市では、令和2年度に市立小学校・中学校・特別支援学校及び市立前橋高等学校の全児童生徒を対象に一人一台端末(学習用端末)を整備しました。
〈整備内容〉
1. 学習者用端末
ア:小・中・特別支援学校
iPad LTEモテ゛ル(※) + 外付けキーボード + 保護ケース及びフィルム
〈採用した理由〉持ち運びしやすいサイズ感であり、義務教育段階における初めての子供にも扱いやすく、小学校1年生から中学校3年生まで幅広い活用が可能であるため。
イ:市立前橋高校
Chromebook Y2 LTEモテ゛ル(※)
〈採用した理由〉Googleが提供する各種教育用クラウドサービスとの親和性が高く、端末管理を極めて容易に行うことが可能であるため。
※1台当たり5GB/月を市全体でシェア
2. ソフトウェア
ア:アカウント管理・情報伝達用
Google Workspace for Education
イ:学習用
小・中・特別支援学校:ベネッセ ミライシード(授業支援・ドリル学習統合型)
市立前橋高校:リクルート スタディサプリ(ドリル学習型)
~ GIGAスクール構想で期待される効果 ~
〇 学校の外や家庭などでも、物事を調べたり記録したりすることが可能になります。
〇 ドリル学習アプリの活用で、個別の学習がさらに充実します。
〇 端末を通じた意見交流でいろいろな考えに触れたり、新たな考えを見出したりすることで、協働的な学習がさらに充実します。
〇 教師が児童生徒一人一人の考えや取組を端末上に集約して把握できることで、個別の支援がさらに充実します。
〇 紙で配布していた学習プリントや学校通信などを簡単に配布、回収できるようになることで、教師の仕事の効率化が図られ、児童生徒と向き合う時間が増えます。
~ 利用上のルール ~
本市では、子供たちに安心して効果的にICT端末を使ってもらえるよう議論を重ね、使用ルールをリーフレットにまとめました。
教育委員会が決めたルールは最低限の決まりですので、さらに必要なルールは、各ご家庭で子供と話し合い、保護者の同意のもとで安心して使ってもらいたいと考えています。
~ よくある質問(Q&A) ~
Q1:自宅に端末を持ち帰る理由は?
A1:端末には、学習支援アプリが入っていますので、苦手分野や得意分野など、理解度に応じて何度も解き直したり、自宅でも自主的に取り組むことができるようになっています。
Q2:端末の導入で今後は全く新しい授業に変わるのですか?
A2:それぞれ教師が積み上げてきた授業に加え、ICTを組み合わせながら進んでいくと考えています。
Q3:端末にはどのようなセキュリティ対策が施されていますか?
A3:子供たち一人一人に認証用のパスコードを発行しており、他人の端末は使えません。また、学習データはクラウドに保存され、アクセスにはアプリの認証が必要となり、端末を紛失した場合には、遠隔操作でロックしたり、位置を特定するなど、情報流出を防ぐ対策を施しています。さらに、不適切な情報へのアクセスに対するフィルタリングソフトを導入しています。
Q4:家庭で充電を忘れた場合の対応は?
A4:家庭で充電していただくこととしていますが、万が一、充電を忘れてしまった場合でも、学校で充電できるよう、モバイルバッテリーや充電機器を用意してあります。
Q5:端末の故障やトラブルは、どこに連絡したらよいのですか?
A5:ヘルプデスクを設置していますので、そちらにお問い合わせください。
〈家庭・学校共通〉
365日24時間、メール・ファクス等で受付可。(※今後Googleフォームでも可能となる見込み。)
Q6:故障した場合の修理費は保護者負担になるのですか?
A6:学校が管理する予備の端末と交換するなど、基本的には公費で対応します。
ただし、故意や大きな過失による故障・破損、学校外での紛失などの場合は、保護者に負担を求めることがあります。
Q7:物損保険の取扱いはどうなるのですか?
A7:教育委員会では物損保険に加入しませんので、各ご家庭で、子供さんを被保険者として加入している個人賠償責任保険などの中で、端末の破損や紛失に対応する特約が付いていないかの確認をお願いします。また、新たに特約等を付けることで対応できるものがあれば、そちらへの加入の検討をお願いします。
Q8:タブレット端末を使用することで健康面が心配です
A8:使用ルールの中で、タブレットは30分以上続けて見ないこと、画面は30cm以上離して見ることなど、画面との距離や使用時間の目安を示し、視力低下や姿勢の悪化防止に対する注意を行っています。また、端末の使用可能時間は、小学生はAM5:30~PM9:30、中学生はAM5:00~PM11:00とし、端末側で使用の制限をかけています。
Q9:端末の持ち帰りで、子供たちの荷物が増えて大変です
A9:本格運用に先駆けて先行導入したモデル校では、家庭に持ち帰るものとその必要のないものを見直すなどの取組が始まっています。国でも教科書のデジタル化を進める動きがありますので、引き続き、持ち帰る荷物の軽減を図る取り組みを進めていきます。
Q10:端末のアプリやフィルタリングを変更することはありますか?
A10:児童生徒の利用実態や学校、保護者からの意見や要望をもとに、導入アプリやフィルタリングの制限範囲等については、継続的に見直していきます。
Q11:今後、学校からのお便りなどは、どうなりますか?
A11:これまで印刷して配付していたお便り等は、親展文書など、紙での必要性を見極めながら、タブレット端末へのデジタル送信に移行していきたいと考えています。
Q12:放課後児童クラブや塾などでも端末を利用してよいですか?
A12:さまざまな場所で利用が可能です。
利用する際は、教育委員会が定めたルールや使う場所でのルールを守りましょう。
Q13:なぜ端末の保護カバーとフィルム代は保護者負担なのですか?
A13:端末の保護カバーや保護フィルムなどは消耗品ですので、保護者に負担していただくことを基本にしています。使用者の所有とすることで、カバーに氏名を記入することができ、愛着を持って大切に使ってもらえると考えています。また、端末本体は小学校、中学校の卒業後に新入生に引き継がれますので、新入生に新しい保護カバーと保護フィルムを購入してもらうことで、新品同様に気持ちよく使ってもらえると考えています。
Q14:今後、通信料や学習ソフトウェアの使用料が保護者負担になることはありますか?
A14:端末のLTE通信料と学習ソフトウェアの使用料は、当面の間は、公費で負担していきます。
~ モデル校における先行導入を実施 ~
本格運用に先駆けて、小・中学校各1校をモデル校に選定し、タブレット端末を先行導入して試験運用を実施しました。
そこで得られた効果的な運用方法や課題等を全校に情報共有し、他の学校でも情報化を推進していきます。
(1)運用開始日 令和3年1月8日(金曜日)~
(2)モデル校 小学校:前橋市立桃瀬小学校、中学校:前橋市立桂萱中学校
(3)対象児童生徒 小学校1~6年 全児童 約400人、中学校1・2年 全児童 約400人
※中学校3年生は、受験期のため対象外
この記事に関する
お問い合わせ先
教育委員会事務局 学校教育課 情報教育推進係
電話:027-898-6245 ファクス:027-243-7190
〒371-8601 群馬県前橋市大手町二丁目12番1号
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更新日:2021年10月04日