はたちのあそびゲストインタビュー 鹿子島 杏介さん

合同会社NowNever.

鹿子島 杏介(かごしま きょうすけ)

鹿子島さんは海外のVlog「日常的な風景や生活を撮影した映像」に魅了され、高校時代には海外留学へ行きました。その後、英語や国際社会、異文化理解について学ぶために共愛学園前橋国際大学へ進学しましたが、もともとは国際線のフライトアテンダントを目指してのことだったそうです。大学在学中にも何度か海外留学を行い、自分自身で「海外の日常的な風景や生活様式など」を撮影することを通じて、映像制作の業界に興味を持っていきました。

鹿子島さんが大学2年生の時、新型コロナウイルスによる世界的パンデミックが発生しました。地元群馬県の観光地でも甚大な被害がでていました。このような状況の中で、自分たちに手助け出来ることはないか、と鹿子島さんたちが考えたのが「アフターコロナ企画」です。

「アフターコロナ企画」では、計32本ものドキュメンタリー番組を制作し、世界に訴えを届けました。大きなメディアでは取り上げられない「ナマ」の声を世界に届けたいという想いから、地元の観光産業である草津の企業(旅館、お土産屋さん、人材育成、飲食店、スキー場)を取材し、撮影を行ったのです。

鹿子島さんたちは多くの方々に見てもらうため、SNSやYOUTUBEで情報を発信し続けました。その結果、多方面の方々から連絡をもらえるようになりました。「新聞やラジオなどでも取り上げてもらえるようになった」と、照れ臭そうに話す鹿子島さん。

メディア出演の反響から、少しずつ映像制作の依頼を受けるようになり、大学3年生の時、同じ研究室のアジズ・アフメッドさんと共に「NowNever.LLC.」を立ち上げました。当初は学生だったということもあり、社会経験の乏しさから失敗やトラブルもあったそうです。しかし、「失敗やトラブルこそが、他の人には体験できない経験であり、それすらも楽しかった」と話す鹿子島さんの姿は、とても23歳には見えませんでした。

「NowNever.LLC.」では、一つ一つの依頼に対し丁寧に対応することを心掛け、「想い」が伝わる映像制作を目指しています。その結果、現在では行政機関や教育機関、多くの企業から仕事の依頼を受けているそうです。

鹿子島さん:

「一般的には卒業後の就職が主流のなか、私たちは起業という選択を行いました。

好きなこと、出来ることをトコトン突き詰め、誰かに必要とされるよう丁寧に努めることができれば、自分の納得のいく生き方が出来るのではないかと思います。

やりたいことが見つからない、どうしていけばいいかわからない、そんな時、まずは目の前の自分の出来ることを精一杯、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?」

鹿子島さんへのインタビューを通して、私たちが今まで当たり前に考えていた、企業への就職という選択は、あくまでも一つの生き方であることに気がつきました。私たちも鹿子島さんのように、目の前にある自分に出来ることを精一杯チャレンジしていくことで、自分の納得のいく生き方が出来るのではないかと感じました。

インタビュアー

前橋市ワカモノ記者
前橋市はたちのつどい企画運営委員

梶田 結衣

第1回前橋市はたちのつどい

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更新日:2023年01月06日