コウモリについて 市街地にも姿を現します
前橋市街地でもコウモリ(アブラコウモリ)の姿が見られます。環境被害相談も寄せられています。正しい知識を持ち、対策をしましょう。
コウモリについて(和名:アブラコウモリ)
コウモリ目
身 体 体長3~5センチメートル 前腕長30~35ミリメートル 頭胴長40~60ミリメートル 体重5~10g(成獣)
繁殖期 10月 出産期 初夏(7月頃) 1回に2~3頭出産
生息場所 屋根裏、戸袋、換気口、軒下、瓦の下、高架下、倉庫内など
活動期間 春~秋(夕暮れ)、冬は冬眠(11月頃~4月頃)。
食べ物 昆虫(カ・ユスリカ・ヨコバイ)など、一日(夜)に300~500匹捕食。
嫌いなもの 光、ハッカ、トウガラシ
その他特徴 夜行性。超音波(エコーロケーション・コール)を発し、その反響により餌である「虫」の追跡や周囲の環境を認識。
日本に生息しているコウモリの中で唯一住家を住み家としています。そのためイエコウモリ(家蝙蝠)の別名があります。
中国ではコウモリ(蝙蝠)の「蝠」の字が「福」に通ずることから、幸福を招く縁起物とされ、百年生きたネズミがコウモリになるという伝説もあり、長寿のシンボルとされています。そのため西洋の影響を受ける明治中期ごろまでは、日本でも中国の影響で縁起の良い動物とされてきました。
どのような被害があるか
(生活被害)「バタバタと飛ぶ羽音がうるさい」「(天井裏等で)キー・キー鳴く、その鳴き声」
(環境・健康被害)「フン害」
国内ではコウモリを直接的な原因として発症した事例は現在のところありませんが、海外ではフンに含まれる「カビ菌」を吸い込んで病気に感染したケースが報告されています。
コウモリへの対策
1 どこから入ってくるか?(コウモリの侵入ポイント)
ア 窓やドアの隙間。
イ 換気口や通気(風)口。
ウ エアコンと室外機を繋ぐ配管用の隙間。
エ 屋根と壁の隙間。
このようなところからコウモリは家内に侵入してしまいます。
2 侵入してきた際の対処法
ア 部屋に侵入した場合
・自然に出ていくのを待つ。
・窓やドアを開けて放つ。
イ 換気口や通気口に侵入した場合
・ 換気口、通気口の外蓋をはずし屋内側から「忌避スプレー」を吹きかけ追い出しま
す。
ウ 天井裏や屋根裏などに侵入した場合
・「燻煙剤」や「忌避スプレー」を使用し、侵入口から追い出します。「燻煙剤」を使用す
る場合には火災報知器が反応しないように気を付けてください。
3 侵入口を塞ぐ
ア 換気口や通気口の外蓋に破損等がないか確認し、必要によっては交換する。
イ すき間をパテやシーリング材などでふさぐ。
ウ 金網や目の細かい防鳥ネットなどで覆う。
その他
日本では昔から、家を守る動物が「ヤモリ」、井戸を守るのが「イモリ」と言われてきたよう
に川辺を守る動物は「かはもり→コウモリ」と伝えられてきたと考えられています。また、コウ
モリが「蚊」などの虫を食べてくれることで、病気から人を守ってくれていると思われてきまし
た。
国内には、コウモリを通じ自然環境の保全や人間との共生、自然の大切さを考え、コウモリ
の保護活動をしている団体やNPO法人などもあります。
捕獲について 野生鳥獣を勝手に捕獲することは法律で禁止されています。
参考資料・フリー画像
令和4年3月作成
この記事に関する
お問い合わせ先
農政部 農政課 有害鳥獣対策係
電話:027-225-7105 ファクス:027-283-2517
〒371-0231 群馬県前橋市堀越町1115番地1(大胡支所内)
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更新日:2022年04月01日