平成29年度第1回前橋市労働教育委員会
審議会名
前橋市労働教育委員会
会議名
平成29年度第1回前橋市労働教育委員会
日時
平成29年7月5日(水曜日)午後4時00分~5時00分
場所
中央公民館 5階 503学習室
出席者
委員
(労働者側委員)
鈴木副会長、長岡委員、新井委員、沖山委員、青木委員、天田委員
(使用者側委員)
中島副会長、降旗委員、田子委員、狩野委員
(学識経験者委員)
石川会長、足立委員、小出委員、中島(克)委員、岡部委員、菊間委員
事務局
岩佐産業経済部長、川端産業政策課長、若島課長補佐兼雇用促進係長、植木主事
欠席者
(労働者側委員)
小見委員
(使用者側委員)
小暮委員、糸井委員、石川(修)委員
議題
- 開会
- 委嘱状交付
- 委員自己紹介、事務局職員紹介
- 役員選出
- 会長挨拶
- 議題
- 前橋市雇用対策事業について
- 先進企業視察について
- 閉会
会議の内容
1 開会
(川端課長)
定刻になりましたので、平成29年度第1回前橋市労働教育委員会を開催させていただきます。
皆様には、大変お忙しい中、ご出席いただきまして、誠にありがとうございます。
私は、本日の進行を務めます、 前橋市産業政策課長の川端と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
なお、今回は委員改選後最初の委員会でありますので、新たに正副会長などの役員が選出されるまでの間、私のほうで会議の進行を務めさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
2 委嘱状交付
(川端課長)
それでは、これより委員の委嘱を行います。
産業経済部長の岩佐が、皆様の席に回りまして、委嘱状の交付をさせていただきます。
お一人ずつお名前をお呼びいたしますので、恐れ入りますが、順次その場でご起立をお願いいたします。
~委嘱状交付~
3 委員自己紹介、事務局職員紹介
(川端課長)
次に、本日は、委員さんの新たな任期の第1回の委員会でございますので、ご出席いただいている委員さん全員に自己紹介をお願いできればと思います。
順番は、先ほどの委嘱状交付の順番で、はじめに石川委員さんから、席順に従いまして順次お願いいたします。
~委員自己紹介~
ありがとうございました。
それでは、引き続きまして、事務局の職員をご紹介いたします。
~事務局職員紹介~
4 役員選出
(川端課長)
次に役員の選出に移りたいと思います。
前橋市労働教育委員会設置要綱第5条により、会長及び副会長2名を委員の互選により定めることとなっておりますが、いかがでしょうか。(事務局一任の声あり)
それでは、予め事務局よりお手元の名簿で案を用意させていただきましたので、ご覧ください。
会長を学識経験者委員より石川 直美 委員、副会長を労働者側委員より鈴木 克志 委員、使用者側委員より中島 利郎 委員にお願いしたいと考えておりますが、いかがでしょうか。(異議なしの声あり)
ありがとうございます。ご異議もないようですので、そのように決定させていただきたいと思います。
5 会長挨拶
(川端課長)
それでは、新会長に就任されました石川直美委員さんに、就任のご挨拶をお願いいたします。
(石川会長)
それでは会を代表して、一言ご挨拶を申し上げます。
本委員会はこれまで、前橋市の行う労働諸施策の推進に協力し、地域の産業の発展に寄与することを目的として活動してまいりました。
そのため、委員会として必要に応じて市の労働政策に対し意見を具申するとともに、独自の事業を行ってまいりましたが、平成27年度をもって独自の事業を廃止し、労働問題や前橋市の雇用施策等について提言を行う審議会として新たに生まれ変わり、今年で2年目を迎えたところであります。
昨年度は女性の活躍推進をテーマに、「まえばし女性活躍推進計画」の策定について、委員の皆さんにご協力いただきました。
本委員会につきましては、今後も前橋市の産業の振興と雇用の安定の一助となるよう、皆さんの知恵をお借りしながら、会を進めてまいりたいと考えておりますので、お力添えをいただきますようお願い申し上げまして、簡単ではございますが、あいさつといたします。
(川端課長)
ありがとうございました。
6 議題
(川端課長)
それでは、引き続き議題に移ります。
前橋市労働教育委員会設置要綱第6条により会長が議長となることになっておりますので、これより先は石川会長に議題の進行をお願いいたします。
(石川会長)
初めに議題(1)前橋市雇用対策事業について、事務局より説明をお願いいたします。
(若島課長補佐)
それでは議題(1)前橋市雇用対策事業についてご説明いたします。
今日の委員会では、前橋市が今後行っていくべき雇用や就業に関する施策について、来年度の当初予算要求前のこの時期に皆さんから意見を頂戴し、来年度以降の事業に反映させていければと考えております。
まず、お手元の資料1の1ページ目、1.ジョブセンターまえばしによる就職支援ですが、パンフレットを用意いたしましたので、ご覧ください。
ジョブセンターまえばしは若者や子育て中の女性をメインターゲットとして総合的な就職支援を行う施設として、今年4月にオープンしました。
市が設置する総合的就職支援窓口において、キャリアカウンセリング、各種セミナーや企業とのマッチングを行い、その後併設するハローワーク窓口において職業紹介を行います。また、就職後もカウンセリングや仲間づくり講座・スキルアップ講座等により定着支援を行い、職場定着及び市内定住を促進していきます。
次に、2の子育て女性の再就職支援ですが、企業との交流会や合同企業説明会を開催して具体的な就職のイメージ作りなど、再就職に向けた準備を促し、2月下旬に開催する就職面接会で雇用の促進を図ります。
次に、3のその他の就職支援として、パソコン講座や介護職員初任者研修を実施することで、就職を希望する方のスキルアップを図ります。
次に、4の企業向けセミナーですが、同時に資料2「まえばし女性活躍推進計画」をご覧ください。昨年度の労働教育委員会において委員の皆さんからご意見などを頂戴しまして、今年の4月1日施行ということで本計画が出来上がりました。大きく分けて2つの柱からなります。
まず1つ目が「女性の職業生活における活躍を推進するための支援」ということですが、先ほど説明しましたジョブセンターを軸に各種就職支援を行い、女性の有業率、正規雇用率の向上を図るものです。
そして2つ目が「仕事と家庭の両立のための環境の整備」です。働き方改革やワークライフバランスの推進などによって、女性を含めたすべての人が働きやすい環境の整備を促すものです。
最後に本計画の目標数値を掲げておりますが、中でも管理的職業従事者に占める女性の割合が全国・群馬県と比べても低い数値となっていることから、企業向けのセミナーを実施するものであります。
具体的には資料の1に戻っていただき、労働者向けに女性管理職養成セミナー、企業の人事労務担当者や経営者・管理職向けにイクボス養成塾、女性活躍推進セミナーなどを実施してまいります。
最後に、5の補助制度ですが、今年度は資料にあります補助金や奨励金を交付いたします。
この中でも最後のページにあります、UIJターン若者就職奨励金は、地元就職を促進するために交付する補助制度で、40歳未満の若者とそれを雇用した事業者の双方に奨励金を交付するものです。チラシを用意しておりますのでご覧ください。
群馬県内に転出して1年以上経過した後、前橋市内に転入し、市内企業に就職した方、または県外から前橋市へ就職した方などを対象にしております。
以上、今年度の事業計画について資料1、資料2を用いて説明させていただきました。
その他参考資料として、資料3、資料4を用意しております。
資料3では、平成22年及び平成27年の国勢調査を基に、前橋市内の年齢別就業人口を示したものとなります。若年層の就業人口が減少していることと、65歳以上の就業人口が増加していることが見てとれますが、65歳以上については特に近年は団塊の世代がそれにあたるのかとは思いますが、定年を迎えた後に再就職する方が年々増えてきていることが要因と考えられます。
また、資料4は群馬労働局が発表した資料を参考に抜粋したものですが、群馬県内の外国人雇用状況について示したものとなります。その中で表2「国籍別外国人労働者の推移」を見ていただくと、ここ1年では特にベトナム人が約1,400人新たに雇用されております。また次の表3「地域別外国人労働者の推移」を見ていただくと、前橋市内ではここ1年で1,000人を超える外国人が新たに雇用されているようです。日本語学校なども新しくできましたので、今後ますます外国人の雇用が広がっていくことと思われます。
参考資料の説明は以上となります。
これらを基に、前橋市が今後行っていくべき雇用や就業に関する施策について、ご意見を頂戴できればと思います。よろしくお願いいたします。
(石川会長)
以上のとおり説明がありました。今後、前橋市が行っていくべき雇用や就業に関する施策について、委員のみなさんからのご意見やご要望を、来年度以降の事業に反映させていくとのことですので、発言をお願いいたします。
(鈴木副会長)
昨年までは女性活躍推進法の施行ということで、これらの取組みについては重々承知しております。これから前橋市にぜひ取り組んでもらいたいこととして、企業の離職の問題の中でも特に介護離職の問題が挙げられます。私が担当するところでも年間十数人の離職者がいました。介護をしながら離職させないような仕組みを会社それぞれが考えなければなりませんが、前橋市とも今後時間をかけ、仕組みを検討するような意見交換の場があってもいいのではないかと考えています。
(岩佐部長)
介護離職につきましては社会構造の問題もありますので、少子高齢化が進む中で離職者が増えている状況だと思います。喫緊の課題でありますので、このような場で皆さんからご意見を頂いて、市の施策として何か行っていくことができたらと考えます。
(若島補佐)
育児・介護休業法が改正され、以前よりもいくらかは介護休業・休暇が取りやすい環境になりましたが、現状は離職者が後を絶たないということだと思います。また、介護職の人員不足により、特養やデイサービスの施設も不足しておりますので、人員確保という面でも施策を行っていかなければならないと考えております。
(石川会長)
外国人の人口が増えてきていますので、例えば介護職に外国人が就職するような流れを作ることも必要になってくるのかもしれませんね。
(中島副会長)
産休・育児休業や介護休業などでしばらく休む場合、企業としては替わりの人を雇う必要がありますが、替わりの人を正規雇用とすると、元の人が休業から復帰する際に雇用した人をどこの部署へ異動させるか困ってしまうことがあるかと思います。一方、派遣などで穴埋めをしようとしても特に中小企業ではなかなか難しいということで、ミスマッチが起きているとも言えます。
それから、外国人が急激に増えている件ですが、ベトナム、ミャンマー、ネパール、インドネシアなど東南アジアの地域は非漢字国であるため日本語の教育が非常に難しい、そして日本語を教える指導者が足りないという課題もあります。産業界で外国人の雇用を進めていく際に、教育の面でのそれらの課題を理解する必要があります。
(降旗委員)
資料3や4で前橋市内の年齢別就業人口や外国人の状況が示されております。国全体でどうこうではなく、前橋地区の状況を踏まえてどのような施策が必要になるのかを議論していく必要があると考えます。
(石川会長)
外国人の就業状況についてお聞きしたいと思いますが、労働者側委員さんいかがですか?
(鈴木副会長)
製造業に多いと思います。外国人雇用のケースは大きく分けて2通りあり、一つは製造派遣、もう一つは請負業者による雇用です。製造派遣については、労働者派遣法が改正され2018年に最初の3年の派遣期限を迎えることなどから、労使で課題を整理していかないといけない状況にありますので、外国人雇用については今後流動的になるかと思います。
(中島副会長)
資料4の外国人労働者には、技能実習生は含みますか?
(若島補佐)
外国人を雇用した事業主に義務付けられている届出を基に集計した数値ですので、技能実習生も含んでいます。
(中島副会長)
中小企業では技能実習生が多いかと思います。
以前までは中国からの方が多かったわけですが、近年は東南アジアが多いです。
留学生であれば半年から1年間ほど日本語学校で勉強した後、大学や専門学校で学ぶということになりますが、技能実習生は1か月から2か月ほどの研修で企業へ配属となっているため、コミュニケーションの面で課題がある場合もありますが、非常に重要な制度です。
(若島補佐)
労働者側委員の方々へ質問ですが、退職者の再雇用は年々増えている状況なのでしょうか?
(沖山委員)
増えています。60歳定年ですが、ほとんど65歳まで再雇用で働いています。
(青木委員)
60歳定年でほとんどの方が再雇用を希望します。単年度契約ですので、65歳まで働く方もいれば、介護の事情がある方もいらっしゃるかと思いますが2~3年働いて辞めるかたもいらっしゃいます。全体的には増えています。
(鈴木副会長)
連合に加盟している企業は概ね65歳までの再雇用制度を導入しているのではないかと思います。
(長岡委員)
60歳定年ですが、65歳まで再雇用で働く方が多いです。
また、来年度からは電車の運転士として65歳までという制度に変わる予定です。
中には「仕事が変わらないことは良いけれど、責任はそのままで給料が下がってしまうのは…」といった声もあります。
(田子委員)
女性の活躍という中で先ほど中島副会長からも育児休業期間中の人員確保の話がありましたが、みんなで協力してという意識が社会全体でまだ薄いと感じています。トップへの教育になるのか社員への教育になるのかわかりませんが、女性が活躍するためには周りの協力が必要だということを社会全体が意識化できるように、セミナーなどを継続してやってもらえればと思います。
また、活躍している女性のロールモデルがまだまだ前橋では少ないと感じています。女性が頑張って働いていこうと思ったときに、どのように活躍していくか、仕事と家庭を両立していくかで悩んでしまう女性が周りにもいらっしゃいます。活躍している女性のロールモデルを、広報を初めとしたいろいろな媒体で紹介していただけると、女性が活躍できる場が増えていくのではないかと思います。
(若島補佐)
身近なロールモデルを取り上げることができればイメージもつきやすいと思いますので、今後ご紹介できるようにいたします。
(中島副会長)
サービス業や医療、介護など女性が活躍しやすい分野が増えています。厚生労働省の職業訓練を受託していますが、女性の受講者が大半です。女性がますます活躍できる時代に入っていると感じています。
(石川会長)
仕事と子育てを両立するには、以前は仕事のやり方を変えたり、仕事自体を変えたりするしかなかったと思いますが、現在はそれに比べると続けやすい環境になったかと思います。しかし、事情は人それぞれですので、いろいろな方のロールモデルを取り上げてもらえたらと思います。
(菊間委員)
教育委員会の部署の話になってしまいますが、特に小学校の先生に女性が多い中で、全国的に残業と持ち帰りが多いことが話題になっています。
(岩佐部長)
教職員の多忙さについては、労働環境が悪く心の病にもなる方がいるという話もあります。教職員の負担軽減についてはなかなか難しい部分もありますが、子どもの将来を支えていく根幹にあるのが教育だと思っておりますので、市として対策を取らなければならないと考えます。
(小出委員)
ジョブセンターは労働局と雇用対策協定を結んで実施しているものと思います。
雇用対策事業については国、県、市で二重行政になるといった指摘もありますが、ぜひそれぞれの得意分野を活かして事業を展開していただければと思います。
それから、無期転換ルールについて来年4月からが対象となりますが、認知度が低いと感じておりますので、市のほうでも周知をしていただくと有り難いです。
(岡部委員)
弊社でもメンタルヘルスが話題になっており、今年初めて外部から講師を呼んで管理職向けのセミナーを開催しました。例えば適当な講師を紹介していただける制度があればと感じております。
また、中学校~大学までインターンシップの希望がありますので行っていますが、自分の仕事を中断して受け入れなければなりませんので、負担になる部分もあります。インターンシップを受け入れることで市や県から何らかの特典なりメリットがあると受け入れがいがあるのではと思います。
(小出委員)
メンタルヘルスの講師についてですが、群馬産業保健総合支援センターという組織があり、無料の相談やセミナーなどを行っておりますので、ご利用いただければと思います。
(石川会長)
他にございませんか。
ご質疑等ないようですので、今後の事業につきましては、意見のありました内容を基に計画していただきますよう、お願いいたします。
(石川会長)
続きまして、議題(2)先進企業視察について、事務局の説明をお願いします。
(植木主事)
それでは、先進企業視察について説明させていただきます。
労働教育委員会では事業実施団体であった一昨年度まで毎年、県外の先進企業視察を行っておりまして、審議会形式となった後は2年に1度ということで、今年がその年にあたります。この視察の日程についてご検討いただきたいと思います。
事務局案として10月11日(水曜日)~10月12日(木曜日)又は10月18日(水曜日)~10月19日(木曜日)に宿泊での実施を考えております。視察先につきましては資料5のとおり、テーマをいくつか挙げ先進性のある企業を何社かピックアップしております。
こちらの日程について、宿泊か日帰りかを含めてご意見をいただきたいと思います。
(石川会長)
それでは視察の件ですが、委員さんのご意見をお伺いしたいと思います。
事務局から日程案の提示がありましたが、皆様ご都合はいかがでしょうか。
10月11日(水曜日)~10月12日(木曜日)に宿泊での実施で決定
(石川会長)
それでは今回の視察につきましてはこの日程で決定いたします。
視察企業と具体的な行程につきましては、事務局と調整し、後日事務局から連絡することとします。
以上をもちまして、委員会を閉じさせていただきます。ご協力ありがとうございました。
それでは、事務局に進行をお返しします。
7 閉会
(川端課長)
石川会長、議事の進行ありがとうございました。
それでは、以上をもちまして平成29年度第1回前橋市労働教育委員会を閉会させていただきます。
長時間にわたるご審議と、スムーズな進行にご協力いただき、ありがとうございました。
配布資料
UIJターン若者就職奨励金チラシ(就職者用) (PDFファイル: 472.7KB)
UIJターン若者就職奨励金チラシ(事業者用) (PDFファイル: 465.6KB)
この記事に関する
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産業経済部 産業政策課 雇用促進係
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更新日:2019年02月01日