定例記者会見概要版(令和7年4月28日開催)
令和7年4月28日に開催された定例記者会見の要旨です。
日時
令和7年4月28日( 月曜日)午後2時~3時
会場
市役所 4階 庁議室
動画配信(前橋市公式ユーチューブ)
1 案件説明
(1)プラごみ削減に向けたマイボトル専用給水スポット実証事業を開始します
(市長)
本市は、事業者と連携して積極的にプラスチックごみ削減に取り組んでいるところです。昨年6月には、セブンイレブンさんのご協力により、市内の79店舗にペットボトル回収機が設置され、今年3月までに約165万本のペットボトルが回収されています。
そしてこのたびは、本市のSDGsパートナー企業のウォータースタンド株式会社様からプラスチックごみ削減に向けた取組のご提案をいただき、4月24日付で協定書を締結しました。
内容としましては、市役所庁舎をはじめとした市有施設に、マイボトル対応型の給水機を設置するもので、このことによりマイボトルの利用を促進し、ペットボトルなどのプラスチックごみ削減を進めるものです。
この取り組みは、プラごみとCO2などの温室効果ガス削減につながるほか、これから夏に向かって暑い時期にもなりますので、水分補給による熱中症対策にも効果的です。
詳細につきましては、ウォータースタンド株式会社から近藤様にご説明をお願いします。
(ウォータースタンド株式会社 近藤常務取締役)
まず、この場をお借りして前橋市魅力アップ共創推進事業に参画させていただけたこと、大変嬉しく思っています。改めましてありがとうございます。
このプラごみ削減に向けたマイボトル専用給水スポット設置事業に対して、詳しい説明をさせていただきます。
まずは弊社の取り組みについてです。以前から自治体様といろいろな形で取り組みをさせていただいており、そちらを紹介します。
弊社は水道直結型の浄水型ウォーターサーバーのレンタル事業をしている会社です。ウォーターサーバーは水道水から直接つなぎ、ボトリングされているものと同じ性能のお水を特殊なフィルターで作ることが出来ます。そして、そのフィルターを通すことで、安心で美味しいお水を提供することが出来るのが弊社のウォーターサーバーです。
続きまして、弊社は「ミッション・ビジョン」を掲げています。ミッションとして、未来の世代のために具体的な数値目標、2030年までに日本の使い捨てプラスチックボトルを30億個減らしていきたいと思っています。それを実現するために、ビジョンとしてマイボトルを携帯する新しい文化を作っていきたいと思います。2030年までに30億本という削減数ですが、いま1年間に日本のペットボトルの使用料は約260億本となります。そこから、30億本減らして削減を目指すとなると、約全体の使用量の12%ほどの削減したいと思っています。具体的に2030年までにという目標を掲げています。これに関しては、当社1社では達成することが到底できません。そこで、今回の前橋市と同じような形で各パートナー様と一緒に30億本という削減に対してマイボトルという文化を広げながら達成させていただければと思っています。
前橋市とこの活動をさせていただくことにより、最終的には弊社の30億本に向かって走っていきたいと思っていますので、ご協力よろしくお願いいたします。
次に、誰もが無料でマイボトルに給水できるウォーターサーバーの設置をしていくことです。無償の給水アプリがあり、これによってマイボトルの給水促進を目指します。
また、三角(三団体)連盟による課題改善の推進です。削減量のデータを自治体様と共有しながらさらなる課題改善を進めていきます。
実際に過去に自治体様と連携をさせていただいた中で、長野県諏訪市の例を紹介します。1年間活動した中で、どのくらいの削減効果があったかというと、500mlペットボトルで換算して1万2000本の削減、CO2は1.3トンの削減が実現しました。給水スポットを増やすことで、一定の成果が必ず得られるのではないかと思っています。
前橋市と具体的にどのような活動をしていくかについてのお話をします。弊社のウォータースタンドを4施設5箇所に設置させていただきます。そこで、給水使用料を作成して具体的なペットボトルの削減量を数値化、換算することで本事業の効果の見える化を図っていきながらお互いの情報共有をして、さらなる推進に力を入れていきます。
また、今年の夏は非常に猛暑であると言われています。6月から熱中症対策の義務化と言われています。前橋市は夏場もかなりの猛暑であると思うので、クーリングセンターや弊社の給水スポットを熱中症対策の活用で利用していただければと思っています。
前橋市との活動内容と具体的な給水スポットの設置場所の紹介します。4施設5機の設置です。前橋プラザ元気21で2機、前橋市役所庁舎で1機、総合福祉会館で1機、前橋児童文化センターで1機です。ぜひご活用いただければと思います。
最後に本事業が前橋市の皆さんに喜んでいただけるように、また弊社としても継続的にサポートをさせていただければと思います。今後ともよろしくお願いします。
(2)「前橋市職員クレド」を策定しました
(市長)
市役所の新しい取り組みを紹介させていただきます。
このたび、全職員の意見を集結しまして、前橋市職員クレドを策定いたしました。
前橋市職員クレドは、市役所全体が1つのチームとなって住民福祉の向上を目指すための共通の価値観を示したもので、日々の業務遂行や様々な場面での判断、行動における指針とする行動理念です。前橋市職員クレドは、市役所全体が1つのチームとなって住民福祉の向上を目指すための共通の価値観を示したもので、日々の業務遂行や様々な場面での判断、行動における指針とする行動理念です。
この取り組みは、全職員を対象とした意見募集やこれらの意見を取りまとめる策定検討チームメンバーの公募など、職員によるボトムアップで進められたことが、ひとつの特徴です。
もうひとつ、自分にとっての行動理念として、それぞれがマイクレドも作りましょう、という部分も職員のアイデアから取り入れられています。今日はそのマイクレドについてもご紹介させていただきます。
市民の皆さまにも、職員がどのような心得をもって、日々の仕事にあたっているのか、ぜひお伝えしたいと思いまして、この度、報告をさせていただきました。
また、来年度の職員採用試験も始まりますので、報道各社の皆様には、就職活動中の方や市役所で働きたいとお考えの方に、取り組みが伝わるよう、ご協力いただけますと大変ありがたいと考えています。
それでは、詳細を実際に策定に関わった職員から説明させていだだきます。
(農業委員会事務局 田中)
前橋職員クレドを策定しました。こちらのクレドの詳細については資料のとおりです。私の方からは、強調したい部分と細かく説明したい部分をお話させていただきます。
今回、なぜこのタイミングでクレドを策定したかと言いますと、変化の激しい時代の中で市民の多様なニーズに迅速に対応できるように、職員が柔軟になっていくために共通の価値観を策定しました。また、共通の価値観を策定することで、個人が成長しモチベーションの成長などの好循環を目指すことが目的の1つとなっています。
こちらがクレドの構造です。ピラミッドの上の3つは既存の概念や既存の決まりになっています。前橋市のめぶくや総合計画、人生育成基本方針です。
今回策定したのは下の2層である、職員クレドとマイクレドです。職員クレドは、行動の指針となるものです。ユニークなクレドとして前橋市はマイクレドを策定しました。マイクレドとは、前橋市の職員クレドを各職員が理解して、その上で自分がどのように行動するかを自分で言語化するものとなります。こちらは、職員の思いや個性、価値観が表現されています。マイクレドは職員が誰もが見られる掲示板に記載されているのでお互いに影響を与え合っています。今後の展開として、ワークショップ、朝礼での読み合わせなどを活用していきたいと考えています。
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その他案件
(1)敷島公園門倉テクノばら園「春のばら園まつり」を開催します
(市長)
そろそろバラの開花する時期になりました。敷島公園門倉テクノばら園では、今年も春のばら園まつりを開催します。
ばら園には約600種、7000株のバラがあり、熟練の職員を中心に、年間を通して大事に手入れをしています。
春のばら園まつりでは、「見て楽しむ」、「香りを楽しむ」、「食べて楽しむ」という3つの楽しみ方をお勧めしています。
「見て楽しむ」では、沢山のバラの花を楽しめるのはもちろん、3年に1度開催される世界バラ会議で選出される殿堂入りのバラ、モダンローズ18品種とオールドローズ13品種の全てを見ることができるほか、園中心部を彩っている、高い位置に花を咲かせるスタンダード仕立てのバラも見どころです。
「香りを楽しむ」では、令和元年に前橋ロータリークラブから寄付をいただいて整備された「香りのガーデン」が魅力的です。バラの香りをフルーティーやスパイシーなど大きく7種類に分けた花壇になっていて、それぞれの香りを楽しむことができます。
「食べて楽しむ」では、園内の売店で販売するバラの香りがするソフトクリームや、有機栽培された花弁を使用した紅茶、ジャムなどをお求めいただくことができるほか、ばら園周辺にある美味しいお店にも、ぜひ、お出かけいただきたいと思っています。
このほか、期間中の土、日、祝日には園内を回る「こども向けスタンプラリー」や、ソプラノ歌手の佐藤貴子さん、ピアノ奏者の渋川ナタリさんによるスペシャルコンサート、Rinnさんのアコーディオンコンサート、サヘル・ローズさんをお招きしてのトークショーなどイベントも盛りだくさんです。このトークショーには私も参加させていただく予定です。
さらに、前橋市は全国有数の切りばらの生産でもあり、バラ生産者の方々でつくる「前橋ばら部会」さんの協力を得て、品質が高いと評判の前橋産切りばらの展示、販売も行います。
ぜひ、私も大好きなばら園をこどもから大人まで、市民の方はもちろん、市外県外の皆さんにもお楽しみいただきたいと思います。
質疑
(1)プラごみ削減に向けたマイボトル専用給水スポット実証事業を開始します
(記者)
県内での他の自治体との事業について教えてください。
(高崎営業所 岡崎所長)
群馬県では館林市、藤岡市、吉岡町、上野村の4自治体様と協定を結んでいます。
(記者)
4市町村は同じような形で各自治体の施設にウォーターサーバーを置いているということですか。
(高崎営業所 岡崎所長)
おっしゃるとおりです。
(記者)
いつ頃を目処に増やしていく予定ですか。
(ウォータースタンド株式会社 近藤常務取締役)
来月、4施設の現場を見させてもらいます。可能であれば5月〜6月中の設置を考えています。
(記者)
その施設は市有施設ですか。
(ウォータースタンド株式会社 近藤常務取締役)
はい。その予定です。
(記者)
設置費用はどのくらいかかりますか。
(ウォータースタンド株式会社 近藤常務取締役)
基本的に設置料は一律で決まっており、1台あたり9900円です。お客様が負担するのは水道代とレンタル料金(その中にはメンテナンスやフィルター交換など含む)です。
(記者)
今回の費用は市が負担してという形ですか。
(ごみ政策課)
初期費用に関しては2年間は無償の事業になるので特に現状はかかっていま
せん。各施設での電気代、水道代がかかっている状況になります。
(記者)
学校への設置は考えていますか。
(市長)
今のところ、学校への設置は考えていません。学校は水道が使えるのでそちらを使っていただければと思っています。今回設置しているところも、基本的には多くのみなさんが利用している施設で、トイレ以外の水道があまりないようなところに積極的に設置したいと考えています。
(記者)
浄水器との違いを教えてください。
(ウォータースタンド株式会社 近藤常務取締役)
フィルターの性能です。一般的な浄水器は必要最低限のものを除去するという形ですが、弊社のフィルターに関しては水道法で決まっている除去、プラスアルファのものも取れます。PFAS(ピーファス)も除去するので、簡単に言うとフィルターの違いが圧倒的にあります。そのフィルターを通すと、一般的に工場で作られているペットボトルのお水と遜色ないお水ができ上がります。
(記者)
前橋市での設置は初めてですか。
(市長)
場所によってはお水が飲めるところもありますが、マイボトル専用の給水スポットは初めてとなります。市民の方もマイボトルを利用している方も多く、朝家を出るときは家で入れてきますが、飲み終わった後に利用しやすいということで、今回はマイボトル専用のウォーターサーバースタンドを入れさせてもらいました。
(記者)
効果測定の期間はどのくらいを見ていますか。
(ウォータースタンド株式会社 近藤常務取締役)
2年間です。半年に1回を目処にデータの収集、提供をさせていただきたいと思っています。
(記者)
効果検証で良い結果が得られた暁には、2年後のウォーターサーバーの常設は考えていますか。
(市長)
効果を見ながら考えていきます。
(2) 「前橋市職員クレド」を策定しました
(記者)
策定しようとなったきっかけを教えてください。
(広報ブランド戦略課 江ノ浦)
職員自ら市役所前一体となって時代の変化に対応できるような自治体を作っていく、市民のために何が出来るのかを考えた結果、共通の理念を作っていこうという考えに至りスタートしました。
(記者)
13人のチームはどのような皆さまが集まったのですか。
(広報ブランド戦略課 江ノ浦)
検討メンバーの13人は部局長から職員まで色々なジャンル、所属もそれぞれのメンバーで、ぜひやりたいという職員が集まって策定しました。若い職員で作ることが多いですが、前橋市は局長や部長、もともとの人材育成方針を作ったメンバーも参加し、いろいろな世代で意見を出し合って、全職員で作り上げているのが特徴となっています。
(記者)
マイクレドは毎年更新していくものですか。
(広報ブランド戦略課 江ノ浦)
常に自分で変更できるように設定されており、タイミングとすると年1度見直していこうと思っています。それぞれの職員が自分の立場や状況によって変えていくような感じです。
(記者)
マイクレドを実際にご覧になって、職員の思いをどのように受け止めましたか。
(市長)
私も就任当初から職員の皆さんには市民目線を一番にとにかく大切にして欲しい、風通しの良い元気で明るい職場を作りましょうということを投げかけています。その受け止めも職員一人ひとり感じるところに差があったと思います。今回、クレドを作ることで自分たちの目指す市民目線はどのようなものなのか、風通しの良い組織を作るにはどうしたら良いのだろうというところをたくさん議論していただきクレドが作られたと認識しています。2600人の職員の思いが言語化される、形で見えることでチーム力が一つ上がったかと思います。その先にマイクレドを設定していただいたので一人ひとりの職員を大切にするということがさらに進んでくると嬉しいです。個性豊かなマイクレドで多様な職員がいることが、前橋市役所の強みになっていくようなきっかけになると良いなと思っています。
(記者)
2600人の全ての職員が設定しているのですか。
(広報ブランド戦略課 江ノ浦)
はい。全職員に設定をするよう依頼をしほぼすべての職員が設定をしています。
(記者)
何%くらいですか。
(広報ブランド戦略課 江ノ浦)
95%くらいは設定しています。クラウドという庁内のPCを使えない職員であっても、設定するよう依頼をしています。
(記者)
基本は職員課が主導で動かれたのですか。
(広報ブランド戦略課 江ノ浦)
管理部門として職員課ですが、自発的に参加したいというメンバーも集まってスタートをしました。
案件外
(記者)
バラの開花状況について教えてください。
(公園管理事務所)
バラの開花状況ですが、まだ全体的に蕾の状況です。一部咲いているバラもありますが、これから開花をすることで、本日からホームページでもバラの開花状況を掲載します。
(記者)
例年、どのくらいのタイミングが一番きれいに咲いていますか。
(公園管理事務所)
例年ですと、GW頭あたりから咲き始めてきます。大体、中旬が見頃と言われています。天候にもよりますが、今年は10日以降が見頃になるかと予想しています。
(記者)
先日、太田市役所の市長選挙がありました。市長の受け止めをお聞かせください。
(市長)
太田市民の皆さんが選んだ結果、新しく穂積さんが就任されました。穂積さんとは県議のときも一緒に活動しており、人柄等もよくわかっていますので、これから太田市を導いていく良いリーダーになっていただけたらと思います。清水元市長についても、非常に力のあるリーダーだったと思いますので、今までの功績が非常に素晴らしかったと敬意を評したいと思います。
(記者)
多選についてどのようにお考えですか。
(市長)
私自身が昨年の市長選のときに、多選はよくないということで訴えさせてい
ただきましたが、それは前橋市においてはという意味でお伝えしていると思います。前橋市の過去の市長選挙の状況を見ているとやはり前橋市では多選が続くのは良くないと思いました。他の自治体にはそれぞれの事情があるので、長くやられていて断定的に発展している自治体もあります。太田市については、状況把握ができていないので私の方では何とも言えません。全国的な傾向として、若い世代に世代交代している印象があるのでそのような点で、太田市民の選択の結果を見ても感じているところです。
(記者)
臨江閣の損傷についての進捗状況を教えてください。
(文化財保護課)
臨江閣について、破損の状況を文化庁に連絡をして、文化庁から専門の保存監修をする業者さんがいるのですが、そちらと連絡を取り合って協議するようにという指示を受けています。また、相手方の映像会社とは、今後の補修について話をするということで進めています。
(記者)
修復は可能な状態ですか。
(文化財保護課)
現在の状態を見る限り、修復は可能かと思います。しかし、その部分を全く元通りにすることは不可能なので、新しい材料を継ぎ足すという方法で修復すると思います。
(記者)
市役所の駐車場が一部利用制限されていますが、市の対応を教えてください。
(市長)
後ほど個別に相談させていただきます。議会棟の前の駐車場が工事中のため、使える駐車場の台数がかなり減っているので、皆さんにご迷惑をおかけしているということは承知をしています。その件については、また別途回答します。
最後に
(市長)
これからGWを迎えるので、市内でも様々なイベントが盛り沢山となっています。ぜひ皆さんにも、取材に行っていただき前橋の魅力発信にご協力いただけたらと思います。
以上です。ありがとうございました。
(以上で終了)
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更新日:2023年05月01日