定例記者会見概要版(令和8年6月26日開催)

日時

令和8年6月26日(金曜日)午後2時

会場

市役所 4階 庁議室

動画配信(前橋市公式ユーチューブ)

案件説明

(1)「私の人生ノート」を紹介します

(市長) 

自分自身に万が一のことが起きたときや、介護や終末期に備え家族や周囲の人に伝えておきたい希望等を書き留めておく、いわゆるエンディングノートとなる「私の人生ノート」を紹介いたします。本市では、多くの高齢者が元気に活躍し、いきいきと生活しています。アクティビティシニアが多いことは本市の魅力の一つでもあると思っています。一方で、誰もがいつかは人生の最終段階を迎えることになります。その時まで、その人らしく暮らし、ご自身が望む形で最期を迎えられることが大切だと考えています。また、その想いを家族や信頼できる人と、前もって共有しておくことは、見送る側にとっても後悔の少ないかたちにつながるものと考えています。こうした考えのもと、国においても、将来の医療やケアについてあらかじめ話し合い、共有しておく取り組みを「人生会議」として普及しています。本市においても、医療と介護の連携を深めながら、市民の皆さまが自分らしく人生の最終段階まで生活できる環境づくりを進めています。その取り組みの一つとして、前橋市医師会が中心となって作成した冊子が「私の人生ノート」です。初版は平成29年3月に発行され、30,000部発行されました。この度、第2版として新たに改訂されましたので、ぜひ多くの皆さまにご活用いただきたいと思っています。「私の人生ノート」は、前橋市医師会内のおうちで療養相談センターまえばし、市内12か所の地域包括支援センター、市役所長寿包括ケア課で配布しています。 

本日は、前橋市医師会の高柳先生と下田先生にお越しいただいております。このノートをどのような思いで作成されたのか、また、どのような場面で活用していただきたいかをお話しいただきたいと思います。 

(前橋市医師会 高柳理事) 

人生の最終段階において約7割の方がご自身で意思決定をすることが難しくなると言われています。そのため、これまでは望む医療や望まない医療をあらかじめ事前指示書に書き残しておくことが勧められてきました。しかし、これまでの研究から事前指示書を書き残しておいたとしても、本人の思いを十分に反映できず、必ずしも希望どおりの医療やケアに結びつかないということが分かってきました。その理由として、病状や治療の選択は極めて多様であり、起こり得る全ての状況を事前に想定して決めておくことが難しいことが挙げられます。また、人の気持ちや希望は変化します。入院中の高齢者の約3割で事前に決めておいた希望が変化したという報告もあります。ではどうすれば良いのでしょうか。それは、ご自身の思いや価値観を、あなたが信頼し、あなたが気持ちを代弁してくれるご家族やご友人いわゆる代理意思決定者にあらかじめ話して、繰り返し話し合っておくことです。これまで何を大切に生きてきたのか、これから何を大切に生きていきたいのか、こうした価値観が共有されていれば、代理意思決定者があなたの代わりにあなたらしい選択をしてくれる可能性が高まります。このような将来の医療やケアについての継続的な対話こそが「アドバンス・ケア・プランニング」「人生会議」と呼ばれるものです。前橋市医師会が作成した「わたしの人生ノート」はこの「アドバンス・ケア・プランニング」、本人がご家族やご友人、そして私たち医療・介護の専門家と継続的に対話することを支援するツールとなっています。 

このノートの作成に取り組んできた私の人生ノートワーキンググループのリーダーである下田隆也先生から、ノートの特徴や活用方法についてご紹介いただきます。 

(前橋市医師会 私の人生ノートワーキング 下田グループ長) 

このたび改定した「私の人生ノート」は、人生の最終段階について考えるだけでなく、その人らしい人生を支えるための対話ツールとして作成しました。冊子は「振り返る」「話し合う」「考える」「相談する」という4つのプロセスで構成されています。 

第1章の「振り返る」では、パートナーとの出会いやご家族、ペット等、それから趣味や生きがい、これからしたいこと、療養するにあたって気がかりなこと等を記入していただきます。治療や介護の希望を考える前にその方がどのような人生を歩み、何を大切にしてきたのかを振り返ることを重視しました。医療や介護の選択は、その人の価値観や人生観と切り離して考えることはできないからです。第2章では、家族や信頼できる方と話し合う。第3章では、医療やケアについて考えます。第4章では、医療・介護の専門職に相談する流れになっています。人生会議のプロセスを自然なかたちで辿れる構成としました。 

大切なことは、このノートを書き埋めることが目的ではないということです。全てのページを記入する必要はありませんし、一度書いた内容が変わってもかまいません。このノートを囲んでご家族やご友人、そして支えてくれる専門職と対話を重ねていただくことが重要と考えています。 

第2版は、赤い羽根共同募金のご協力をいただいております。ぜひ多くの市民の皆さまに手に取っていただき、ご自身の思いや価値観を語り合うきっかけとして活用していただけると幸いです。 

数年前、私は実家の両親を相次いで看取りました。母は訪問看護師の協力を得て「私の人生ノート」に彼女の思いを書き込んでくれていました。そのノートは実家のリビングルームのテーブルに置いてありました。ご覧ください。弱々しい筆跡で「自宅で療養したいです」と書いてあります。私は実家を訪れるたびに、このメッセージに出迎えられました。単に選択肢にチェックを入れるだけの、巷の終活ノートでは得られない個人の思いを感じませんか。これが前橋市の「私の人生ノート」です。ぜひよろしくお願いいたします。 

(市長) 

前橋らしいというか、医師会の皆さん、関係者の皆さん、介護関係の皆さん、また社会福祉関係の皆さんが協力して、その人のために、家族のためにどのような内容のノートを作ったらいいかという経験を重ねて第2版ができたと伺っています。

(2)アーツ前橋企画展「ぬけみち展 かわす・つくる・ともにいる—生きるための回路」を開催します

(市長) 

アーツ前橋では、「ぬけみち」をテーマにした展覧会「ぬけみち展 かわす・つくる・ともにいる—生きるための回路」を7月4日(土曜日)から8月30日(日曜日)の会期で開催します。ポスターが今あちらこちらで出ていて、何て読むのかと皆さん気になっているところだと思いますが、「ぬけみち」と書いてあります。建築やデザイン、演劇等いろいろな分野で活躍されている作家7組が参加するグループ展です。普段の見方や関わり方を少し変えてみることで、日常の中にある新しい気づきや、人とのつながり、可能性について考えていただける内容となっています。詳細は、アーツ前橋・高橋学芸員と参加作家・ドットアーキテクツの土井亘氏が本日いらっしゃっていますので、それぞれお話しいただきたいと思います。 

(アーツ前橋 高橋学芸員) 

先ほど市長から説明があったとおり、来週7月4日(土曜日)から8月30日までの約2か月間、アーツ前橋で「ぬけみち展 かわす・つくる・ともにいる—生きるための回路」というグループ展を開催します。この展覧会では7組の若手作家による抜け道、今の閉塞感を覆う状況に対して抜け道を通すようないろいろな作品や実践を紹介する展覧会となっています。「ぬけみち」とは何だと思う方もいらっしゃると思いますが、「ぬけみち」という言葉を聞いたときに、今のこの状況から逃避するようなことを思う場合があると思いますが、この展覧会では、「ぬけみち」を今の状況から逃避するということではなく、今を覆う閉塞感、未来がどうなるかという不安や、状況があまり良くならない状況に対して、今ここにある現実とは違う可能性を見出して道をつくっていく実践を紹介する展覧会です。例えば、今ある環境を見つめ直す視点や、今私たちが生きている日常に新しい関係をつくるような実践、見慣れた風景の中に新しい風景を見出していくようなアクションを紹介する展覧会となっています。 

この展覧会の特徴の一つに、アーツ前橋は美術館ではありますが、今回の展覧会では建築、ファッション、デザイン、ストリート・カルチャー、写真、演劇等、いろいろな7組の作家がいろいろなジャンルで閉塞感に風穴を開ける実践を紹介します。例えば、SIDE COREというストリート・カルチャーを切り口に、都市の隙間や私たちが生きている都市の見えない風景をスケートボード等を通して皆さんに可視化していくようなプロジェクトを行っているアーティストや、作家の阿部航太氏は、前橋のアッコラ日本語学院で日本語を勉強している留学生たちと一緒に前橋の街を歩いて、前橋の街の中に留学生たちが自分のルーツを見出して、前橋の見慣れた風景を異化していくような映像作品をつくったり、グラフィックデザイナーの鈴木哲生氏は、私たちが今生きている世界は文字をいろいろなことを認識していくと思いますが、今私たちが使っている文字が今使っている文字ではなかったら、どういう風景が見えていくだろうということを考えていくような、アートに限らず建築、ファッション、デザイン、ストリート・カルチャー、演劇、いろいろなジャンルで活躍する作家たちに「ぬけみち」の実践を紹介していただく展覧会になっています。 

今日は、この展覧会に出展してくださるドットアーキテクツのメンバーである土井亘氏にお越しいただいておりますので、今回の展覧会に出展いただく内容と、ドットアーキテクツについてご紹介いただきます。 

(ドットアーキテクツ 土井氏) 

普段は大阪の北加賀屋を拠点に建築設計を中心としながら、施工やアートプロジェクトあるいはアーティストと協働しながらさまざまなプロジェクトに携わっております。従来の建築設計にとらわれずにさまざまな人と協働してさまざまな領域に踏み込むことで、新しい「ぬけみち」展に、新しい道を見つけられないか、そのような活動をしているものです。私たちは全員で8人活動しています。普段私たちは考えること、つくること、使うことを軸に活動していますが、大阪でアーキジムという活動をこれまでやってきました。これは何かというと、普段私たちが生活している中で身の回りに起きていること、身の回りの状況というのは、例えば、このカウンターを一つとっても、この絨毯を一つとっても、どのようにできあがっていて、どのように施工されているかは想像できないと思いますが、私たちがこの閉塞感を突破できる唯一の方法は、つくることだと考えております。私たちが尊敬するつくり手や専門家をお呼びしてアーキジムという名の、つくることをとおして、自分たちの身の回りの想像力を鍛え直すような活動を続けてまいりました。今回は、それを大阪ではなく前橋で出展させていただく機会をいただきましたので、前橋においてまたアーキジムのことを実践したいと思っています。全部で4回、アーキジムの開催を予定しており、8月8日、9日、29日、30日です。その際には、星野家具製作の星野氏、前橋鳶伝統文化保存会の吉田氏にもご協力いただきながら、こけしをつくること、スプーンをつくること。「縄を編もう」は、前橋鳶伝統文化保存会の皆さんと一緒に木遣りの文化を繋いでいくための縄をつくることを実践したり、自分たちが普段使えるようなスツールをつくることを行おうと思っています。展覧会においては、このアーキジムを軸にしながら「つくる」という行為が、その後どのような広がりを持てるかということも展覧会で展示しています。一つは、作る手前の部分での「考える」というところで、私たちが考える「こういった建築があればつくることにアクセスできるのではないか」という建築の提案をさせていただき、使うことに関して言うと、3年前にイタリアでリサーチをしたことがありますが、それが何かというと、社会センターと呼ばれる都市の中で空き家になっている、あるいは、使われなくなった建物等を合法あるいは適合法で占拠して自分たちの場所を自分たちでつくる活動をしている人たちがヨーロッパに多数おります。それが犯罪かどうかということ以上に自分たちの環境を自分でつくる取り組みが多くある。それを私たちは一つの参照として非常に刺激をいただいており、そのリサーチの成果も同時に展示しています。 

前橋に来て、とても魅力的なまちだと思い、空き家も少なからずあると感じています。そういった空き家を一辺倒に壊してまた新しくすることもあると思いますが、こういったリソースをどのように次に繋げていくかは非常に大事だと思いますし、それを繋ぎ止める総動力をアーキジムというジムのかたちで実装できないかと考えています。 

(市長) 

7月4日からでまもなく始まりますが、非常に楽しみにしていきたいと思っています。 

(3)「湯けむり国スポ・全スポぐんま」前橋市スローガンを募集します

(市長) 

令和11年に開催される第83回国民スポーツ大会・第28回全国障害者スポーツ大会「湯けむり国スポ・全スポぐんま」ですが、本県で国民スポーツ大会と全国障害者スポーツ大会が開催されるのは、昭和58年の「あかぎ国体」以来46年ぶり2度目になります。全国からトップアスリートが集まり、熱戦が繰り広げられ、皆さんも楽しみにしていることと思います。本市では、陸上競技や水泳をはじめ、県内最多となる国スポ14競技と全スポ4競技の開催を予定しています。 

大会まであと3年となりました。市民の皆さんの機運を高め、大会を一緒に盛り上げ、さらに本市の魅力を全国へ発信していくため、本市独自のスローガンを募集したいと思います。今回募集するスローガンは、前橋らしさを広く発信するとともに、市民や関係者が一体となって大会に向かっていく機運を高めるものです。あわせて、スポーツの楽しさや感動、挑戦する気持ちを表現し、多くの人の心を一つにする合言葉となるようなスローガンを期待しています。 

最優秀作品は、今後、ポスターやホームページ、啓発グッズ等さまざまな広報媒体で活用していく予定となっています。応募の詳細については、担当より説明いたします。 

(スポーツ課) 

「湯けむり国スポ・全スポぐんま」前橋市スローガン募集について、応募の詳細を説明いたします。募集期間は令和8年7月1日から7月31日までです。応募条件は市内に在住、在勤、在学の方であればどなたでも応募可能です。なお、応募は一人一点までとし、文字数は20文字程度とします。 

続いて、応募方法について説明いたします。応募は本市ホームページに掲載しているURLからの電子申請のほか、はがきによる郵送、ファクス、またはスポーツ課への持参にて受付いたします。応募にあたっては、スローガンや氏名等必要事項を記入の上、ご応募ください。 

選考については、今年8月に設立予定の湯けむり国スポ・全スポぐんま前橋市実行委員会において審査を行います。審査では、前橋らしさを表現していること、スポーツの楽しさや感動が伝わること、前向きな気持ちや挑戦する思いが感じられること、そして、大会を盛り上げる表現であること等の観点から総合的に評価し、最優秀作品を決定いたします。結果は9月頃に応募者へ通知するとともに、本市ホームページでも公表する予定です。最優秀作品は、今後、ポスターやホームページ、啓発グッズ等さまざまな広報媒体で活用してまいります。 

続いて、モニターをご覧ください。本大会の機運醸成を目的として、国スポころとんを制作いたしました。本市で開催される国スポ14競技をモチーフとしたデザインに加え、聖火を手にした特別バージョンとしております。今後は決定したスローガンとあわせて国スポころとんを活用し、市民の皆さまと共に大会を盛り上げてまいりたいと考えております。 

最後になりますが、湯けむり国スポ・全スポぐんまを市民の皆さまと共につくり上げ、前橋の魅力を全国に発信していくため、多くの皆さまからのご応募を心よりお待ちしております。 

その他の案件

(1)「前橋市観光ビジョン」の素案についてパブリックコメント(意見募集)を実施しています

(市長) 

本市では、令和7年度まで「前橋観光の方向性」という市役所内部の方針に沿って観光政策を進めてきましたが、社会環境の変化や観光ニーズの多様化を踏まえ、持続可能な地域観光の実現に向けた新たな指針として「前橋市観光ビジョン」の策定を現在進めているところです。観光ビジョンの策定にあたっては、観光事業に関わる関係団体の皆さまにもご参画いただき、協議を重ねてまいりました。このたび素案がまとまりましたので、広く市民の皆さまから意見を募集するためにパブリックコメントを実施します。パブリックコメントは、6月29日から7月26日まで募集いたします。資料は市ホームページのほか、市役所3階の観光政策課および2階情報公開コーナー、各支所、各市民サービスセンター等でご覧いただけます。多くの皆さまに読んでいただき、ご意見をいただけたらと思います。 

(2)「夏休みこども消費生活教室」を実施します

(市長) 

本市では、毎年夏休みの時期に、関係団体や県と共催で、小学生を対象にした「夏休みこども消費生活教室」を実施しています。今年度は3つのテーマで予定しています。各テーマの内容は、配布資料のとおりです。 

1つ目のテーマは「楽しくチャレンジ!SDGsクッキング」です。食品ロス削減の観点から普段何気なく捨ててしまっている食材等を活用して調理し、おいしくいただくことで、食べ物の大切さ、食材への感謝の気持ちを育みます。「もったいない」という日本人が持つ大切な感情を体感する良い機会になると思います。 

2つ目のテーマは「牛乳パックでさおばかりを作って重さをはかろう!」です。牛乳パックを再利用し、はかりを作成することで、はかりの仕組みを学習し、知識を深め、計量への関心や計量管理の重要性を認識してもらいます。「正しい計量」は、私たちの日常生活や経済活動を支える大変重要な要素です。例えば、スーパーで買い物をするときにもいろんな物にグラムが書かれていたり、薬局で薬を販売するときにも、安心して薬を飲むことができたりするのは「適正な計量の実施」のおかげだということを学ぶ機会にしていただきたいと考えています。 

3つ目のテーマは、「トイレットペーパーの芯アート」です。使い終わったトイレットペーパーの芯を少し視点を変えて、新たな価値を見出すことを楽しみながら学んでいただきたいと思います。何事も楽しくないと継続した取り組みにはなりませんので、こどもたちにいかに楽しくアート作品を作ってもらうかというところに重点を置いています。7月3日(金曜日)から各日先着順でお申し込みを受け付けますので、こどもたちに消費生活に関するいろんなテーマに関心を持っていただきたいと思います。 

(3)”伝わる”は作れる! 広報デザインセミナーを開催します

(市長) 

前橋市市民活動支援センター(通称Mサポ)では、社会課題解決等、市内をより良くするために市民活動を行う団体をサポートしています。市民活動団体へのサポートの一つとして毎年セミナーを開催しておりますが、今年は広報のデザインセミナーを開催します。チラシ等の広報物を作成する際に、伝えたい思いがありすぎて見づらくなる、見栄えが悪いけど、どこから手を付けたら良いのか分からない等のお悩みを持った経験は多くの方にあるかと思います。そんな方におすすめしたいのがこのセミナーです。講師は自治体広報のスペシャリストと言われている池田次郎氏です。セミナーは7月27日(月曜日)の19時から開催します。場所はミヤケン元気21にある中央公民館5階505学習室です。参加条件は、今までCanvaというデザインツールを使用してチラシや広報物の作成経験がある方、令和6年度、7年度に初級編を開催しているので、それに参加している方、Windows10以上のノートパソコンを持参できる方等です。詳しくは本市ホームページ等をご確認ください。 

また、このデザインセミナー以外にも前橋市市民活動支援センターでは「Mサポコモンズ」月に1回開催していますし、「ゆるつな!」「Mサポ若者サポーター」等、様々な活動を行っておりますので、Mサポのいろんな取り組みにぜひご注目いただきたいと思います。 

質疑 

(1)「私の人生ノート」を紹介します 

(記者) 

第2版は初版と比べてどういったところが変わったのか教えてください。 

(前橋市医師会 高柳理事) 

まず、アドバンス・ケア・プランニングに関わる医療・介護従事者から、死を意識することが苦手な方たちに対してどのようにアプローチするのかというところは、非常に悩みとして供出されていました。ですが、やはりそこは避けて通れない、だけど、イメージとしては未来に向けての、これからどう死ぬまでのあいだに生きていくかというところに焦点が当てられるような、少し未来志向なかたちの表現を増やしたということが一つです。 

もう一つは、先ほどの下田隆也先生からもありましたが、第1版では、チェックリストのような、治療を選ぶような記載ページがまだ残っていました。今も全くないわけではありません。実際には細かい治療の選択は先ほど申し上げたとおり、あまり意味がないというのが正直なところです。そこで、治療の選択に関しても大きく4つの流れに分けて、どういった治療方針でいきたいかを選択できるような記載に改めています。 

(記者) 

1点目の未来志向の表現が増えたとお話がありましたが、具体的にどの部分ですか。 

(前橋市医師会 高柳理事) 

一番分かりやすのが表紙です。第1版には「逝く」という表現がありましたが、第2版はそこではなく、これからをどう生きるかという表現に変えたところです。中身もそのあたりは変えてあると思います。「自分らしく生き、自分らしく逝くための」という表現は賛否両論ありました。それを今回は「これからの時間を大切に過ごすための」に変更しました。このキャッチフレーズだけで3時間議論しました。 

(記者) 

第2版は何部ご用意されましたか。 

(前橋市医師会 高柳理事) 

順番に印刷していくことになりますが、今後、2万部を計画しているところです。 

(記者) 

無償で配布ですか。 

(前橋市医師会 高柳理事) 

そのとおりです。 

(記者) 

お二方は医者で、そういった方と過ごすことも多いと思いますが、初版を発行してからこれまで、ご家族やご本人が持ってきて何か役に立った経験等ありましたか。 

(前橋市医師会 高柳理事) 

下田隆也先生のほうが経験豊富だと思いますので、ぜひお話しいただきたいと思います。私が経験としてあるのは、このノートを最終段階に病院で過ごすことになった方に対しては、要点をまとめて病院への診療情報提供書にもその情報を書き記すことや、場合によってはこれを全部コピーして診療情報提供書に添えることもあります。ただ、法的拘束力があるわけではないので、かつてある時期にこういったことをこの方が書いていたという事実は伝わると思います。 

(前橋市医師会 私の人生ノートワーキング 下田グループ長) 

診療中に、外来に持ってくることはあまり多くございません。 
第1版は3万部刷って全部が市民の手に渡ったわけではありません。一部は診療所や包括支援センターに残っていると思いますが、かなりの数が市民の手に行き渡っているはずです。 

実際に、私たちのワーキンググループの中でも、友人が亡くなる前に「私の人生ノート」を記載して「自分らしさとはなんだろう」ということを一生懸命考えて自分らしさを取り戻したというエピソードをお聞きして非常に感動したワーキンググループの時間がございました。 

私も両親を自分が訪問診療して看取りをしましたが、母親も父親もこれを書いていました。亡くなる場所だけではなくいろいろなこと、若かったとき・元気なときのこと、夢・希望があったときや家族を育てていて辛かったときのこと等書くページがありますが、その中で「ドライブが好きだった」と書いてあって、亡くなった後、父がしょげていた時間がありました。「私の人生ノート」を見返したときに「ドライブが好きだった」と書いてあり、母は赤城の白樺が大好きだったので、赤城山にお母さんを連れてドライブに行こうよと言ったら、「いや、榛名がいい」と言ったのです。それは少し驚きでしたが、榛名に行きました。その理由は、母親が亡くなる前に訪問看護ステーションの方がいろいろ考えてくれて、2人を連れて最後に榛名山にドライブに行ったと後から聞きました。榛名湖に行くとき遺骨を持参して、感慨深い時間を過ごしました。亡くなった人だけではなく亡くなった家族、グリーフケアと言いますが、亡くなった家族の心のケアにまで結びついているのだなとその時、自分でつくったノートですが、とてもありがたく感じました。市民の手に渡っているのでいろいろなエピソードがあるかと思いますが、これを私たち医師会で集めて知っていきたいと考えています。 

(記者) 

今回、なぜこのタイミングで見直して第2版を発行することになったのかを伺います。 

(前橋市医師会 高柳理事) 

あくまで私の印象としてお答えしますが、一つはコロナ禍があってそれどころではなかったということ。もう一つは、これもコロナ禍に関して言えることかもしれませんが、アドバンス・ケア・プランニングの持つ負の側面がかなり大きくなってきています。先ほど事前指示書の限界についてお伝えしましたが、アドバンス・ケア・プランニングに関しても「これをやったから、絶対こういう良い希望どおりの医療が受けられる」というエビデンスは実はあまり多くなく、アドバンス・ケア・プランニング至上主義に対する反動が特に海外等では起きています。ただ、その進め方が問題だと思います。特に日本人はそういう対話が苦手ですから、いかにその対話を促進するのかを、第一版にはない、もう少し対話を促進するためにいいものをつくろうという機運が高まってきたことが挙げられると思います。 

(市長) 

第2版は、私も第1版と比べたときにイラスト等も増えていて、ビジュアル的にも見やすくなって分かりやすくなったと思いますし、先ほど説明があったように、治療を選ぶところが一般の人にとっては少し専門用語が多い感じがしましたが、そういうところも減っていいて馴染みやすいところがありました。あと、時代にあわせて権利用語に関する部分、成年後見制度や日常生活自立支援事業といったいろいろなサービスの紹介コーナーを入れていただいたり、代理意思決定者を事前に記入しておく欄等も増えて、第1版をつくった経験を踏まえていろいろな方々の意見を盛り込んで、バージョンアップしていただいたと感じているところです。 

(記者) 

どういった治療を希望するか等の自分の考えを記入していくところで、これから高齢化社会が進んでいく中でなるべく多くの人が自分の思いどおりの人生を過ごすことを可能にする上では必要な一助となるのではないかと思いますが、例えば、小さいこどもが歯医者は痛いし怖いし行きたくないと言ったとしても、そのこどもにとっての良さというときには、親がいるし、強制的に歯医者に連れて行かなくてはいけないということもあると思うので、その人にとっての「いい人生」というのは、その人の希望だけではなくて、いろいろな意見を聞いていく必要があると思っていて、まさにこのノートがそういった役割を果たすと思いますが、具体的にどういった使い方をしていただくのが良いのか、あるいは、どういった方と意見交換をしてこのノートを埋めていくのが良いか、使い方を想定されているものとして何か考えていることがあれば教えてください。 

(前橋市医師会 高柳理事) 

使い方はこれだという正解はないと思いますが、医療従事者側から考えると、一つは「予後」です。例えば、在宅医療に移行するような、歩いて診療所に来られないような方は病気の種類にもよりますが、余命はだいたい数年のことが多いので、そういったタイミングでご本人に意思決定支援ができる段階でこのノートを、例えば、在宅医療に移行するときにお渡しして、ご本人、ご家族、ご友人、そして私たちと一緒に話し合っていきましょうみたいなかたちの提案はできると思いますし、することは割とあります。「これを埋めてきてください」ではないことは重要だと思っています。一定数の方はこういったことを議論することや考えること自体に抵抗があり、タブーにしている方がいますので、そういった方に無理やりこういうことを押しつけても、かえって信頼を失うこともありますので、そのあたりはご本人の要望を聞きつつ、例えば「こういう病状であると急に体調を崩して、ご本人として意思決定することが難しくなる場合があるので、あらかじめこういったことを話し合っておくことが重要だと思いますがどうですか」というような前振りをしてみて、それに対する反応を見た上で「いや」みたいな方も正直多いです。そういった方に無理やり押しつけるのではなくて、「実は心配していたんです」といった方には積極的にお渡しして対話を開始していくことがあると思います。あとは、ご本人とご家族ではなかなか会話にならない場合が多いですが、その間に私たちが入ることでハブとして対話を助けることがよくあります。一人暮らしの方や施設に入っていてご家族と面会する時間もなかなかないという方の場合は、医療・介護のスタッフが代わりにお話し、思い出話をお聞きしてそれを記載するような方法もありだと思います。 

(前橋市医師会 私の人生ノートワーキング 下田グループ長) 

これは全然他人事ではありません。わりと若い40代、50代、60代、年齢関係なく、例えば、人間ドックで悪い数字が出てしまったとか、ご家族が入院して退路されて自分はどうかなとか、小さな病気で入院して病院の中の世界を見て、普段私たちが過ごしている世界と違う世界があると、そういった何らかの人生の節目、人間ドックの結果も節目か分からないですが、そういった小さなきっかけでいいと思います。将来のことは全然分かりません。70代、80代になったときのことは全然想像つきませんが、少しずつ考えられる項目から考えておく、記載してみるとか、家族とこどもたちと話し合っておくとか、そういったきっかけに「私の人生ノート」をぜひ利用していただきたいと思います。 

(市長) 

年齢問わず自分の人生を考える瞬間に、手元にこういうものがあると知っていただけたらと思いますので、ぜひいろいろな方に活用いただけたらと思います。 

(2)アーツ前橋企画展 「ぬけみち展 かわす・つくる・ともにいる—生きるための回路」を開催します 

(記者) 

具体的に何が展示されることになりますか。また、何点展示されますか。 

(アーツ前橋 高橋学芸員) 

展示しているものは、写真作品や映像作品、ファッションの作品、あとはドットアーキテクツの建築の構造物や彫刻の作品、平面のグラフィックデザインというラインナップです。展示されている作品をどのようにカウントするかによりますが、25点くらいです。 

(記者) 

今回参加される作家7組は県内外の方々ですか。 

(アーツ前橋 高橋学芸員) 

そのとおりです。ドットアーキテクツは大阪の北加賀屋を中心に活動されている方々で、あとは東京の方々、デンマークと日本で活躍されている方々等、県内外の作家7組です。 

(記者) 

今回、この7組の作家にお願いしたのはどのような経緯からですか。 

(アーツ前橋 高橋学芸員) 

この展覧会は、アートというより、どちらかというと作家の方々が、自分たちが今の時代を生き延びるための実践、展覧会のタイトルに「生きるための回路」としていますが、作品制作自体が彼ら彼女らがこの時代を生き延びるための一つの方法として表れているところもあり、出展作家の皆さんは30、40代から50代前半の方々で、同時代で不安や閉塞感を感じている人たちで多様な領域で活躍されているという点でこの7組に今回出展いただくことになりました。 

(記者) 

アーツ前橋からお願いしたということですか。 

(アーツ前橋 高橋学芸員) 

そのとおりです。 

(記者) 

今回、アーツ前橋から依頼があって出展されることに決めた理由を伺います。 

(ドットアーキテクツ 土井氏) 

アーツ前橋からこの企画をご説明いただき、企画自体が非常におもしろい、現代的なテーマだというところと、私たち自身が単に点にするのではなく、私たちを含めた7組という群となって展示することによって見えてくる展覧会のあり方があるということと、それが建築やアートという括りではなく、一つのテーマに則ってジャンルを問わず展示を構成していくところが非常に魅力的だと思って、参加させていただくことになりました。 

(記者) 

これまで前橋や群馬に縁やゆかりはありましたか。 

(ドットアーキテクツ 土井氏) 

ありません。 

(アーツ前橋 高橋学芸員) 

ドットアーキテクツは前橋国際芸術祭2026に出展されます。 

(ドットアーキテクツ 土井氏) 

これからお世話になります。 

(記者) 

前橋や群馬県の印象や来てみた感想はありますか。 

(ドットアーキテクツ 土井氏) 

昨日着いてから前橋の街をいろいろ見ましたが、正直にお伝えすると、地方都市としての豊かさと衰退が両方あると感じ取れて、それはさまざまな建物が残っていたり、人が多くいるということはとてもポテンシャルがあると思いました。同時に、東京や首都圏に人が流れている現状はありそうだとか、それでも前橋に残っている文化がありそうだと、ささやかですが理解しつつあり、そういった可能性を展覧会を通して地元の方を含めて考えていけたらいいと思い、アーキジムも含めて地元の方にご参加いただいて想像を広げていけたらいいと思っています。 

(市長) 

この企画展や国際芸術祭を通じて交流人口もどんどん増やしていきたいと思っています。いろいろな表現方法を一緒に楽しめるようなグループ展になっていると思いますので、若い人たちも楽しめる、関心が持てるような内容になっていると思います。 

(記者) 

今回の会期中は、小学校や中学校、高校の夏休み期間にも重なると思いますが、こどもたちに向けたものはありますか。また、全体を通してどういった層をターゲットにしているのかを教えてください。 

(アーツ前橋 高橋学芸員) 

こども向けプログラムはチラシの裏面の「あーつひろば」に記載があります。これは出展作家のファッションデザイナー・坂本舞ニルセン氏と一緒に七夕飾りをつくる参加型のワークショップで、Yシャツを染めたりプリントしたりして七夕飾りをつくります。 

また、高校生以下は無料なのでいつでも来ていただけることや、小学校等の学校の先生たちの要望があれば、生徒たちに向けて私がギャラリーツアーをすることもできます。 

この展覧会のターゲットとしている層については、誰でもこの時代に対して閉塞感を感じていて、突破口や閉塞感から出る方法を探している人には何かしら共感していただけるテーマではないかと思いますが、特に若い人たち、バブル期を経験していない世代で未来は絶対に良くなるとなかなか思いづらい世代の人たちに来ていただくと、同時代を生きている作家の人たちの実践にかなり勇気をもらえるような内容になっていると思います。 

(記者) 

サイドコアの作品が印象的でしたが、ストリート・カルチャーというのは何ですか。 

(アーツ前橋 高橋学芸員) 

いろいろな定義があると思いますが、ストリート・カルチャーとは、代表的に言うとストリートアートです。都市の見えないところにグラフィティを描いたり、スケートボード等を総称して「ストリート・カルチャー」と言うと思います。サイドコアの作品の特徴として、ストリート・カルチャーに造詣が深いということは、ストリートで私たちが見えていないものが彼らは見えているというところだと思います。例えば、彼らは写真にもあるとおり、スケートボードをして、これは東京で撮影された映像作品ですが、東京に行くと私たちは地上の世界を歩いて「東京ってこういうところなんだ」というイメージを持つと思いますが、東京の上層ではなく地下には、実は東京の面積と同じくらいの地下空間が広がっているということは、彼らは自分たちがいろいろな見えないところをスケートボードをして知っています。その彼らの普段の行いの中で、東京にこういう場所があることを発見して、そこでスケートボードをすることによって、自分たちの体を通して都市の中で見えなくなってしまっているものを私たちに見せてくれているという作品です。 

サイドコアは、先日、金沢21世紀美術館でも個展を終えたばかりのかなり注目の若手の作家で、今回のアーツ前橋の展覧会にあわせて新作の映像作品を一つご用意いただいているので、この「ぬけみち展」で初めて皆さんが目にできる作品です。 

(3)「湯けむり国スポ・全スポぐんま」前橋市スローガンを募集します 

(記者) 

選考については実行委員会が審査するということですが、実行委員会はどういった方々からなる予定ですか。 

(スポーツ課) 

前橋市実行委員会は、すでに令和6年度に前橋市準備委員会を立ち上げており、市長には会長としてご参画いただいております。そのため準備委員会を改組し、実行委員会として今年の8月に実施する予定です。 

(記者) 

実行委員会の構成されているメンバーはどういった方々が入っていますか。 

(スポーツ課) 

構成されている方々は、会長の市長をはじめ、前橋市まちづくり公社の皆さまや、前橋観光コンベンション協会の方にもご参画いただいております。 

(記者) 

審査はその方々に選んでもらうということですか。 

(スポーツ課) 

そのとおりです。審査については、総会で審議事項として諮る予定で、そこで選考したいと考えております。 

(記者) 

最優秀作品の記念品の贈呈は、何を贈るか決まっていますか。 

(スポーツ課) 

現在検討中ですが、決定したスローガンを記載した記念品を作成し、受賞者に贈呈したいと考えております。 

(市長) 

準備委員会のメンバーはホームページにも掲載されていますので、確認いただきたいと思います。スポーツ関係の団体の皆さん、学校関係、あとは輸送関係、宿泊関係それぞれの部会に分かれて準備を進めていますが、かなり多くの皆さんに参加をしていただいております。国スポは大きな大会になりますので、皆の力で進めていきたいと思っています。 

(記者) 

今回、前橋市のスローガンとして募集されることですが、開催は前橋市以外の市町村もあると思います。他市でスローガンの募集等こういった取り組みはありますか。 

(スポーツ課) 

他市については特に伺っていませんが、今後、群馬県ではスローガンの制作を予定している伺っています。 

(記者) 

群馬県とのスローガンの連動等、そのあたりは共同で何かをするお考えはありますか。 

(スポーツ課) 

群馬県と調整をして、今後、広報活動において群馬県で制作予定のスローガンも活用していく予定ではありますが、本市の機運醸成を目的としてスローガンを制作するので、県のスローガンとあわせてのぼり旗や横断幕等、市有施設での掲出を考えております。 

(市長) 

7月1日からの募集になりますので、多くの皆さんにすばらしいスローガンを考えていただいて、たくさん応募していただけたらと思います。 

その他(1)「前橋市観光ビジョン」の素案についてパブリックコメント(意見募集)を実施しています 

質疑なし 

(2)「夏休みこども消費生活教室」を実施します 

質疑なし 

(3)”伝わる”は作れる! 広報デザインセミナーを開催します 

質疑なし 

案件外 

(記者) 

昨日、県知事会見で山本一太氏が、市長と市長選後初めて対談されたことに対する感想や、市長選に対していろいろと言ってしまった等と発言されました。県内の自治体の首長の皆さんは覚悟を持ってやっているというような、少し歩み寄るようなトーンの発言をされていたり、近日中に前前橋市長の山本龍氏が正式に出馬することを発表する見通しになったりしています。来年の知事選について市長の取り得る選択肢として、出馬するということと、どなたか特定の候補を応援する、あるいは静観するという3つくらい選択肢があると思いますが、どのようなスタンスで臨まれるか伺います。 

(市長) 

来年の知事選について、私が出馬することはありません。その他の選択肢についてはまだ時間もありますし、特段、私から今の段階でコメントすることはないと思っています。いずれにしても、群馬県を良くしたいという方々が立候補していただいて、選ぶのは県民の民意でありますので、県民に選ばれた方が来年の知事選で選ばれるということで良いのではないかと思います。 

(記者) 

先日の「群馬県未来構想フォーラム2026」のことで何件か伺います。県市連携の話が出ていましたが、市長から保育料の負担軽減や給食費の無償化について、県内でも地域格差が出ていて、子育て世代の取り合いになっているようなお話で、県との連携を求める声がありましたが、これについての問題意識をもう少し伺います。 

(市長) 

県に対する要望というところで、どのようなことを期待するかという話のやりとりの中での発言だと思いますが、本市の個別の案件としての要望もありますが、それだけではなくて、群馬県というのは35市町村のまとまりで県になっているところもありますので、それぞれの自治体の格差や県の中で人口の取り合いをしているということではなくて、もう少し広い視点から県としてどういったことができるかというところもぜひ考えていただきたいということをお話しさせていただきました。市長会からも給食費の無償化等については、県に対して要望を毎年出しているところでありますので、多くの自治体が給食費や保育料、基本的な義務的経費とは言わないですが、これからの群馬県にとって必要な政策については、県としても力を貸してもらいたいと思っているところが多いと思います。また、新しい県のビジョンの見直し、今行っている総合計画の見直しの中でも、圧倒的な子育てナンバーワンを打ち出していくということでしたので、そうであるなら、やはり子育てに関する部分で自治体の支援がもう少し入ってくると、私も含めてそれぞれの市町村長が非常に喜ぶと思っているところです。 

(記者) 

県に対する要望という側面が強くて、例えば、県内格差でそれに関して子育て世代の奪い合いになっているとか、そういうことが現実的にどれくらい起きているとかそういう話ではなく、県に対しての要望の側面が強かった発言という理解でよろしいですか。 

(市長) 

そのとおりです。もちろん取り合いになっている現状があるので、お伝えしているところです。 

(記者) 

奪い合いになっている状況が生まれているのであれば具体的に伺いたいと思います。 

(市長) 

特に、こどもと子育て世代に関しては、本市から近隣の市町村の吉岡町や渋川市、みどり市に転出が増えている状況もありますので、そういったところも気にしてもらいたいというところでお伝えしています。 

(記者) 

知事選については先ほどの質問の答えにあったとおりかと思いますが、県市連携の面で、トップのリーダー同士の連携という点で伺います。市長が再戦された折には山本知事がブログで市長を批判するようなコメントもかなりたくさん出ましたが、現状、リーダー同士の連携という側面では、今、どのように市長としては捉えているのか、関係性としては少し心配している方も多いと思いますが、そのあたりの現状認識を伺います。 

また、先日、一緒に登壇されて意見を交わされたということが、関係性において縮まったというか、関係性を前に進める上で良かったと言えるのか伺います。 

(市長) 

私からは、県とは連携しながらいい関係でやっていきたいということは、昨年度からずっと言い続けていることですので、こちらとしては特段何か関係が悪くなったとか、何かそういう感情があるということではないということをまず伝えておきたいと思います。知事とも直接あのような形で対談をするということが今回の「群馬県未来構想フォーラム2026」だったと思いますが、いろいろな会合で合うときには声を掛けたり、また、2月に豚熱があったときもお互いの携帯のメールではやり取りをしたりしておりますので、必要な情報は直接連絡を取り合っていますし、県市で連携しているさまざまなプロジェクトについては、順調にそれぞれ進めているので、特段何か課題があるとは個人的には感じていないです。 

(記者) 

市長からはいい関係でやっていきたいと言い続けているということでしたが、市長から誰に対して言い続けているのか。そのためのいい関係でやっていくための市長からのアプローチを何かやっているのであれば教えてください。 

(市長) 

具体的なプロジェクトについては、直接というよりは関係課を通してですが、しっかりと連携して進めていきましょうということで、一つひとつのものがしっかり前に進んでいるところでありますし、直接のやり取りということであると、当選した直後もすぐに連絡を取ったりとか、何か本市のことでお願いすることがあれば直接連絡したりお礼をしたり、必要なアプローチをしていると思っています。 

(記者) 

先ほどの知事選のコメントですが、市内を取材をしていると、「市長に知事選に」という声もたまに聞かれますが、先ほど来年度の知事選については出馬はないというお話でしたが、今日、出馬はないと市長が言い切られた理由を教えてください。 

(市長) 

全く考えていないので、質問自体が適切かどうかが私は分かりませんが、出馬をする気はそもそもないので「ない」とお答えしただけです。 

(記者) 

昨日、高崎市の市議会の最大会派が富岡市長に面会をして要望書を提出されました。その内容が、0歳児から2、3歳児未満の保育料の軽減を市でも独自で行ってほしいという要望書だったということです。富岡市長は前向きに検討するというような答えをされたということですが、前回の会見でもお話ししていただきましたが、改めて前橋市として保育料の軽減について、条例の改正案を出したいというお話がありましたが、今後の取り組みの方針がどの程度進んでいるかを教えてください。 

(市長) 

本日の上毛新聞で私もその記事を拝見しました。高崎市でも議会から保育料の負担軽減を求める要望が出て、富岡市長も前向きに、早急に検討したいというような記事だったと思います。本市に限らず、全ての自治体で今、保育料の負担軽減が重要な最優先課題ということで、議会側もそれぞれの首長も捉えているのではないかと思っているところです。本市も各会派から要望もいただいておりますし、私たちも予算をしっかりと確保してそれを進めていきたいと思っていますが、議会の皆さんにこれは可決していただかないと進めることができませんので、どういう内容の制度であれば市議会のOKがもらえるのか、これから議論を詰めていきたいと思っています。 

(記者) 

3月議会で出された第一子を半額にする案で再び出すのか、それとも少し制度の設計を変えて出すのかについてはいかがですか。 

(市長) 

同じ内容だと可決されないと思いますので、制度設計を考えるべきというようなご指摘を議会側からご意見をいただいていますので、どういう内容だったら皆さんが納得していただけるのかはこれから調整して、協議していきたいと思っています。 

(記者) 

現在、検討を進めているという話でしたが、保育料の負担軽減策について、どういった財源を充てるのか、現段階で市長の中で何かお考えがありますか。最重要課題の一つだと先ほど話していましたが、制度をつくる上で他の部分で何かを削るような判断をされるお考えがあるのかを伺います。 

(市長) 

財源については、今年度も当初予算で確保して予算自体は可決していただいておりますので、しっかりと確保していけると思っています。どの市町村も財政、財源に余裕がある自治体はないと思いますが、それでも優先的に子育ての負担軽減、保育料の負担軽減に今取り組んでいるということですので、本市もそこの予算は優先度を高めて確保していかなければいけないと思っています。子育てだけではありませんが、これからの本市の持続可能な財政を考えていく上で、今年の夏には政策レビューも行う予定でおりますので、全体をこの保育料のために大きなものをやめるということではなくて、本市のこれからを考えた、全体を考えた上でしっかりと財政計画は立てていきたいと思っています。 

最後に 

イベント等 

(市長) 

台風の影響で中止になってしまうものがもしかしたらあるかもしれませんがご紹介します。 

本日夕方から「風街夕やけマルシェ1周年記念」が開催されます。元ラグビー日本代表の堀江翔太氏が主催するCnaGとのコラボになっています。先着300人に豪華賞品が当たる三角くじもあるので、夕方の雨が降る前に皆さんに遊びに行っていただきたいと思います。 

明日6月27日(土曜日)の「だんべえ市」が8時からの予定です。毎月1回開催していますが、非常に人気のイベントです。 

太陽の鐘「平和の鐘を鳴らそう」は、台風のため中止になりました。私も参加したかったですが、また今度参加したいと思います。 

明日6月27日(土曜日)の午後は、K'BIXまえばし福祉会館で「前橋市男女共同参画セミナー」が開催されます。こちらは男女共同参画週間になっていますので、ぜひ皆さんに聴きに来ていただきたいと思います。 

6月28日(日曜日)の午前中は「市消防団消防ポンプ操法大会」が開催されます。 

来週7月4日(土曜日)、5日(日曜日)は道の駅まえばし赤城で毎年恒例の「台湾フェア2026」が開催されます。マンゴーの販売もありますので、ぜひ楽しみにしてください。 

7月4日(土曜日)から10月4日(日曜日)まで「新収蔵品展」が開催されます。前橋空襲と復興資料館をつくるにあたり、新たに寄贈していただいたものを中心とした収蔵品を展示する予定となっています。 

7月4日(土曜日)は、第76回前橋七夕まつりワークショップによる飾りつけも開催します。ぜひ皆さんに見に来ていただきたいと思います。 

明日にかけて雨が強くなる予報になっています。台風が近づいていますので、市民の皆さんも注意して気象情報をチェックしていただいて安全に過ごしていただきたいと思います。また、地震も続いていますので、防災、それぞれの家庭の備えについて確認していただき、これから雨の時季を迎えますので、さまざま備えていただきたいと思います。 

(以上で終了) 

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更新日:2026年06月26日