市民向けワークショップ「しあわせ指数から前橋の未来を考えよう」を開催しました

  一般社団法人スマートシティ・インスティテュート 代表理事 南雲氏よりウェルビーイングについて講義をして頂きました。
講義後、幸福感や暮らしやすさを見える化した「しあわせ指数(ウェルビーイング指標)」からみた前橋市がどんなまちかを知って、幸せなまちの未来を作っていくために何が求められているかを6つのテーマ分かれてグループワーを行い、ディスカッション内容の発表・小川市長との意見交換を実施しました。

イベント概要

開催日時・場所

・2025年3月1日13時〜16時
・前橋市市議会庁舎2階研修室

参加人数

29人(高校生から80代の前橋在勤・在住の参加希望者) 

(参考)ウェルビーイングとは

ウェルビーイング指標とは、市民の「幸福度」と「暮らしやすさ」を数値化、可視化したものです。
詳細は下記HPにてご確認ください。
ウェルビーイング指標(地域幸福度)について
(参考資料)デジタル庁HP 「地域幸福度 Well-being指標」ダッシュボード
※全国の自治体の地域幸福度が閲覧可能です。

ワークショップの発表内容

グループ1:医療・福祉

【課題】
・家族への支援や医療・福祉ネットワークの不足
・介護と仕事の両立の難しさ

【要望・ありたい姿】
・市のホームページを活用した福祉情報の発信強化
・高齢者の社会参加の促進

【対応策】
・介護者向けの相談の場の提供
・市からの情報発信の強化 

グループ2:交通

【課題】
・公共交通機脆弱さ(例:電車の本数の少なさ・道路の狭さ・自転車通学がメイン等)

【要望・ありたい姿】
・安心して自転車通学が出来るように道路の幅の拡大
・使いやすい公共交通の実現

【対応策】
・自動運転のバスの導入
・運転免許証の返上後も生活がしやすいように駅・病院・スーパーなどの連携強化

テーマ3:地域とのつながり

【課題】
・世代間・地域交流の少なさ
・地域活動の衰退

【要望・ありたい姿】
地域の人たちとつながり安心して生活できる地域づくり

【対応策】
世代を超えた交流を実現するためにデジタルを活用したコミュニケーションの活性化

テーマ4:多様性と寛容性 

【課題】
・学びの場
・雰囲気の醸成

【要望・ありたい姿】
・交流の場を作る
・新しい人を受け入れ活躍できる場が作る

【対応策】
・町内会に外国人・若者・女性枠の設定や文化の違いを共有できる場作る
・前橋の自然を活かし二拠点生活として選ばれるセラピー先進都市の実現

※グループメンバーに実際に二拠点生活・セラピー拠点として前橋を活用されている方もおり、貴重な話も聞かせて頂きました。 

テーマ5:自然災害・防災

【課題】
・防災訓練
・雪、利根川氾濫等の自然災害への対策
・森林伐採対策

【要望・ありたい姿】
災害に対する強い街

【対応策】
・災害に強いまち実現のため連絡網の公開
・ハザードマップをより身近にする
・学校の授業で取扱う
・前橋市が取り組んでいる大型店舗やショッピングモールとの災害協定の推進強化を進める 

テーマ6:教育・子育て

【課題】
・不登校の子どもが年々増加している
・子どもの居場所の不足
・将来への不安

【要望・ありたい姿】
・子どもの意思を尊重し、人権を認め合う社会
・学校が楽しくわくわくする場となること
・子どもが自信が満ち溢れ、大人もわくわくする姿を見せれる社会

【対応策】
・ウェルビーイング教育の導入
・こども食堂などの居場所づくりの支援
・コミュニケーション機会の充実

参加者のコメント(アンケートから抜粋)

・小学生の孫が高校生になった頃の交通手段等を考えさせられました。高校はスマートシティには程遠い現状を感じました。やはり、交通は福祉、医療、付き合いにも欠かすことの出来ない必要不可欠で有ると気付きました。
・あらためて、地元の現状を知ることができて良かったです。参加者の皆様の前向きなご意見に感動しました。
・様々な前向きな人達が地域の問題点や解決策について話し合えたことは貴重でした。
・ウェルビーイングという言葉を初めて聞いたのは高校生になってからでしたが、今では私の中でとても大切なものになっています。今回南雲先生のお話を聞いて、成長実感を得られることもウェルビーイングにとって大切だと知りました。生徒会でいろいろな活動(非認知能力が大切となる活動)を行っている時には点数にならないので成長を実感しずらいなと今までを振り返ると感じます。これからいろいろな活動を行う際には、活動自体がHappinessではなくwell-beingとなるよう自分自身で振り返り、次に繋げたいと感じました!

南雲講師のコメント

一般社団法人スマートシティ・インスティテュート 代表理事 南雲氏

「ウェルビーイング」と言う言葉は、少し難しい印象の言葉ですが、今回のワークショップでは市のみなさんは、前橋市のウェルビーイング指標を使ってとてもわかり易くご説明され、巧みにワークショップを運営されていらっしゃいました。ワークショップには、高校生から80代の市民の方まで、幅広い年代のみなさんが積極的に取り組まれていらっしゃったのが印象的でした。市民のみなさんと小川市長との意見交換も大変建設的で、感激しました。今回のワークショップと通じて、前橋市は、全国でもウェルビーイング指標活用の先駆的なまちだということを改めて実感しました。今後とも、前橋市が素晴らしいまちとなっていくことを心から祈念しております。

小川市長のコメント

前橋市ではウェルビーイング指標(地域幸福度)指標を政策形成に役立てる取り組みを進めています。
客観・主観の強み・弱みを把握することで、それぞれの分野の取り組みが変わってくるし、これからどこに重点を置いていくのかを市民の皆さんと一緒に考えていくことが、持続可能な自治体経営には欠かせない要素です。
参加してくれた皆さんからも、今日のようなワークショップをあちこちで開催したいという提案がありましたが、「自分たちのまちは自分たちでつくる」そんな市民が主役のまちづくりをもっと進めていきたいと思います。

この記事に関する
お問い合わせ先

未来創造部 政策推進課 スマートシティ推進係

電話:027-898-6427 ファクス:027-224-3003
〒371-8601 群馬県前橋市大手町二丁目12番1号
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更新日:2025年03月14日