定例記者会見概要版(平成30年11月13日開催)

平成30年11月13日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

平成30年11月13日(火曜日)午後2時00分~2時35分

会場

市役所 4階庁議室

1 案件説明

(1)郵便局と3つの連携事業を行います

市長

市内にある郵便局と、これまでもさまざま取り組みを行ってきました。郵便局は地域住民にとって、とてもありがたい拠点です。それを前橋市の行政ネットワークの一つとしてどのように連携をしていくのかを、年に数回の意見交換会で話し合ってきました。これまでで一番大きな連携の動きは、マイナンバーカードの発行が郵便局でできるようになったことです。それからカードの発行枚数も増えてきて、連携してよかったと実感しています。今回は、新たに3つの連携の動きをお知らせします。

 

● ふるさと納税の返礼品として、「郵便局のみまもりサービス」を提供

新しい社会貢献「思いやり型返礼品」など、ふるさと納税を通じた社会性のある取り組みを推進しています。今回、日本郵便の協力を受け、「郵便局のみまもりサービス」を、思いやり型返礼品として本市のふるさと納税のメニューに追加しました。離れて暮らす家族と高齢者をつなぎ、高齢者福祉の向上、まちの安心・安全に貢献するサービスです。

 

● 臨江閣国重要文化財指定記念切手を発売しています

改修工事を終えて、昨年9月に新たにスタートを切った臨江閣は、歴史的な価値を認められ、今年8月に国重要文化財の指定を受けました。11月1日から、前橋市と郵便局の連携事業の一つとして、「臨江閣国重要文化財指定記念切手」を発売しています。

また、11月25日(日曜日)に、国指定を記念したシンポジウムを、臨江閣を舞台に開催します。こうしたことを契機にしながら、臨江閣を市民の財産として、お客様を迎える施設として、未来の前橋市民に引き継いでいきたいと考えています。

 

● 廃棄物の不法投棄通報に協力いただきます

近年、巧妙かつ悪化している廃棄物の不法投棄の防止対策として、日本郵政と本市がすでに締結している協定書に不法投棄通報制度を追加しました。これに伴い、郵便局員が集配業務に併せて市内をパトロールします。不法投棄撲滅強化月間中の12月1日から10日まで、郵便配送車に「不法投棄監視中」表示のマグネットシートを貼ります。前橋市在住の子役、坂川使音君が出演する、榎本桜監督の映画「宝物の抱きかた」が、12月22日(土曜日)から、前橋シネマハウスで上映開始となります。初日となる12月22日(土曜日)と翌日23日(日曜日)に、榎本桜監督と坂川使音君の舞台挨拶を行います。

12月22日、23日ともに、午前10時からと午後3時50分からの上映終了後の2回、合計で4回の舞台挨拶を行います。

本日は、榎本監督に出席いただいていますので、作品について説明していただきます。新たな役者が前橋から誕生するのはとても嬉しいことです。前橋ロケの映画「ごっこ」などの上映もありますし、年末は前橋シネマハウスにお出掛けください。

前橋中央郵便局 局長

昔は、向こう三軒両隣と言われるようなご近所付き合いが、当たり前のものでした。しかし、昨今ではこのような関係も薄らいできました。昨年、一人暮らしの人で、誰にも看取られることなくお亡くなりになった方が全国に3万人いました。このようなことにならないよう、昨年10月から郵便局のみまもりサービスが始まりました。毎月1回、高齢者の方を訪問しまして、健康状態などを聞いて、離れて暮らす家族に報告するサービスです。これが前橋市のふるさと納税にラインナップされたことを非常にうれしく思っています。

群馬県中部地区統括局長

臨江閣の国重要文化財の指定、誠におめでとうございます。記念切手はすでに1,000部発売しましたが、ほぼ完売状態です。11月25日にシンポジウムを開催しますので、その時の販売分はとってあります。多くの人が臨江閣を訪れるきっかけや、前橋の発展につながればと思っています。郵便局も、地方創生の中で、行政と連携して地域のために日本のために、活躍していきたいです。

(2)「鎌田實先生による健康セミナー」を官民協働で開催します【初開催】

市長

「がんばらない介護生活 ~強くて、あったかくて、優しい介護~」をテーマに、メディアなどにも多く出演している医師であり、作家である、鎌田實さんの講演会を開催します。この講演会は、本市と株式会社クスリのマルエが、昨年3月に「健康づくり推進連携に関する協定」を締結したことで実現しました。企業と連携して、これほど大規模な健康セミナーを開催するのは初めてです。

日時は、来年2月23日(土曜日)午後1時からで、場所は昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)です。当日は、クスリのマルエ、大王製紙、本市が各種健康ブースを開設します。郵便ハガキかファクスで応募いただき、抽選で600人を無料招待します。

無理をせず、頑張りすぎない介護のヒントを見つけてもらえるよう、クスリのマルエ(主催)、本市(共催)、 大王製紙(後援)の三者が一丸となって、介護に携わり大変な思いをしている人々に役立つ情報を届けます。

私も、10年ほど前に鎌田先生の話を聞いて、頑張らなくていいのだと力が抜けたことを覚えています。その代わりに、幸せに近づいていこうというメッセージが心に響きました。

クスリのマルエ 会長

群馬県の平均寿命を延ばし、皆さんが健康でいてほしいとの思いでドラッグストアを経営しています。群馬県の平均寿命は、全国で5番に入っています。さらに前橋市は、県平均より、もっと長生きです。今日の新聞に、県民の肌が荒れているという記事がありました。健康だけでなく、これからは美容にも力を入れていきたいなと思いました。地元企業として、しっかり頑張っていきたいと思います。当日はあふれるぐらいの聴衆がいる会場にしたいです。鎌田先生の話は何度聞いても感動しますので、ぜひ、ご来場ください。

大王製紙部長

エリエールブランドの大人用紙おむつアテントで、2007年より「がんばらない介護生活を考える会」を特別協賛し、活動をともにしています。この活動を私たちが支える目的は、介護する人、介護される人それぞれに、自分らしく生き、人生を楽しむことの大切さに気付いていただきたいということです。鎌田先生は30年以上も前から、地域包括ケアを実践され、在宅医療の現場での非常に多くの経験から、楽しい意味深いトークを繰り広げられています。自分らしく生き、人生を楽しむということをさりげなく気付かせ、聴衆を笑顔にしてくれます。今回、クスリのマルエ、前橋市と話をつないでいただき、より多くの力でこの活動を知ってもらう機会を得ました。感謝しています。当日は介護ブースを出展し、介護の悩み相談や健康情報の発信、試供品の提供などを行います。

市長

クスリのマルエには、ジェネリック薬品の啓発、健康介護サポーターの講習など、さまざまな健康づくりに協力いただいています。健康寿命が前橋の女性は長いです。これもみんなの力のお陰だろうと思います。

(3) 前橋・渋川シティマラソンのエントリー受け付けを開始します

市長

来年4月21日(日曜日)に開催する「第6回前橋・渋川シティマラソン」のエントリー受け付けを、11月21日(水曜日)から開始します。今回、フルマラソンのコースをリニューアルし、定員は前回の2,000人から3,000人に増員します。また、前回から実施したペアマラソンは参加料を値下げして、定員を50組から100組に増員します。

表彰基準の見直しを行い、参加者が多い部門は10歳きざみから5歳きざみに変更します。定員と参加料については、種目ごとに異なります。配布した資料で確認してください。エントリーは、インターネットか電話のいずれかの方法で受け付けます。

初めて大会に参加する人にも楽しく走っていただけるよう第1回大会から好評いただいているランニングスクールを開催します。講師は群馬大学名誉教授の山西哲郎さんです。スクールは12月24日(月曜日)から、全4回開催する予定です。2回目以降の詳細については、現在調整中です。決まり次第、公式ホームページなどを通じてお知らせします。

これまでは中央大橋の上がゴールで、皆さんが応援できないとの声がありました。今回は、歓声を受けながらゴールできるようコースを変更しました。

その他

前橋シネマハウス

市長

良い映画を毎月たくさん上映しています。ハリウッドばかりが映画ではありません。私のベストムービーは、1位は「砂の器」、2位は中国映画の「山の郵便配達」、3位は「惑星ソラリス」です。最近は「ニュー・シネマ・パラダイス」も加わりました。このような名画に出合えるのが、前橋シネマハウスです。

ザスパクサツ群馬

市長

今週末(11月18日)は、いよいよ天王山、決戦です。ザスパクサツ群馬と、ギラヴァンツ北九州が戦います。この試合は、ふるさと納税プレゼンツ「MAEBASHI PRIDEマッチ」として、前橋市民1,500人を無料招待します。免許証など前橋市民と分かるものを持って、正田醤油スタジアム群馬に来てください。午後7時キックオフです。おいしいものもたくさんあります。スタジアムは寒いですから、暖かい服装で来てください。

2 質疑応答

郵便局と3つの連携事業を行います

記者

郵便局のみまもりサービスは、ふるさと納税だけでなく、一般の人がお金を払って利用できるサービスでしょうか。

前橋中央郵便局 局長

そのとおりです。月あたり税込2,700円で利用できます。全国的に高齢者が増えている中で、前橋市も例外ではありません。特に都市部では、一人暮らしの高齢者が増えています。遠方で心配している家族の方も多いので、今回このサービスを、ふるさと納税の返礼品に加えさせていただきました。

記者

実際には、どのような人が訪問するのですか。

前橋中央郵便局 局長

高齢者ケアの勉強をしている郵便局の局員です。ヒアリングを行い、チェック項目について報告を行うことになっています。一人暮らしの高齢者の方ですと、普段なかなか話をする機会のない人もいますので、月に1回の訪問を楽しみにしている方も多くいます。

記者

ふるさと納税のあり方について、市長の考え方を聞かせてください。

市長

抵抗しています。欲のある自治体が100億円もの利益を得ています。このような競争をやっていて、みんながそれに加担したらどうなりますか。前橋市は、総務省の一定のレギュレーションの中で、知恵を絞って、ふるさと納税を通じてお互いを支え合える社会を作っています。今回の郵便局との連携のように、ほのぼのとするお金の使い道が本当のふるさと納税のあり方だと思います。これからもチャレンジしていきます。

記者

郵便局での不法投棄の監視は、他の自治体でやっているケースはありますか。

前橋中央郵便局 局長

他の自治体でもやっていますが、詳細までは把握していません。

記者

12月が不法投棄撲滅強化月間とのことですが、この郵便局での監視は1年限りの取り組みでしょうか。また、郵便局員は何人体制で監視するのでしょうか。

前橋中央郵便局 局長

ひとまず1年でやりますが、これからも長く継続的に取り組んでいきたいと考えています。郵便配達の業務に携わっているもの全てが不法投棄監視中のステッカーを付けます。市内で毎日300人ほどの体制になります。

記者

前橋市での不法投棄は増えているのでしょうか。

廃棄物対策課長

不法投棄は、平成29年度で80件ほどありました。件数はやや増える傾向にあります。ただ、量とすると、毎年減少しています。

「鎌田實先生による健康セミナー」を官民協働で開催します【初開催】

記者

鎌田先生といえば地域医療のパイオニアです。今回前橋市と連携してこのような事業を行いますが、地元企業のクスリのマルエとして、地域との連携に関してどのような考えをもっていますか。

クスリのマルエ 社員

まだまだ地域連携も始まったばかりです。地域医療や地域包括ケアというところに入り込めてはいません。今回のように、前橋市、大王製紙と連携させていただく中で、今後地域包括ケアという分野に携わっていきたいと考えています。私たちには、調剤薬局や病院とのつながりがあります。このような連携を使いながら、少しずつでも地域医療や地域包括ケアをやっていきたいです。

前橋・渋川シティマラソンのエントリー受け付けを開始します

記者

コースを変更されましたが、新しいコースの売りがあれば教えてください。マラソンの定員が増えていますが、このあたりの事情も教えてください。

前橋・渋川シティマラソン実行委員会

新しいコースの売りは、市長からも話のあったとおり、これまで中央大橋の上であったゴールを、東照宮を一周することで観客の中でゴールできるよう変更したことです。あとは、渋川での折り返し部分が変更になりますが、利根川沿いのコースであることは変わっていません。また今回からは、フルマラソンに特化しようという方針で、定員を3,000人に増員しました。

案件以外の質問

群馬県知事選挙について

記者

来年夏の知事選挙で、いろいろな動きが出始めていますが、現時点での山本市長の感想を聞かせてください。

市長

少なくとも私は当事者ではありませんので、客観的な感想になります。大澤県政に、私たちも一自治体として継続を期待しています。また、新しく山本一太参議院議員が挑戦されるかもしれないという報道もあります。それに対しての期待を持っています。しかしながら選挙は、立候補される方ご本人の意思とビジョンによって、有権者が選ぶものです。私は一人の投票する側として、それらを見守って判断していきます。

記者

これからの4年の群馬県政に前橋市としてどのようなことを期待しますか。

市長

それはもう、地方分権に徹するべきだということです。地方分権があれば、全ての課題を、それぞれの市町村という単位の中で判断し、裁量をもって解決できます。ただ、群馬県という幅の中で、県がやるべきこともあります。県道の整備や利根川の対策などは、複数の市町村にかかります。このようなものは県の裁量で、それ以外の単独市町村で解決できることは市町村の裁量でという住み分け議論を、もう一度はっきりする。このことによって責任分野を明確にする必要があります。

一方、前橋市としては、全てを前橋市がやるのではなくて、例えば中学校区単位など、それぞれのエリアでそれなりの決定権、裁量権を与えていく必要があります。できるだけ住民に分権していくという方向で、権限と決定権を動かしていくことを、新しい県政の中で見たいです。これは市長としてというよりは、一人の有権者としての思いです。自分の暮らしの中に決定権を譲ってもらえるといいなという思いで、今回の群馬県の選挙を見守っていきたいと思います。

外国人労働者の受け入れ

記者

外国人労働者の受け入れについて、国でも議論がされています。市長の立場で、どのように受け止めていますか。

市長

大泉町の村山町長の気持ちも分かります。太田市や伊勢崎市、大泉町は、いわゆるワーカーとして外国人が入って来られます。しかし、前橋の外国人の方々は、多くが学生として勉学のために入ってこられるという違いがあります。そのような違いがあるので、これは村山町長の批判ではなく聞いてほしいのですが、前橋というのは教育都市なのです。私自身も草津町の山奥の中から、教育を求めて、親が下宿というコストを掛けて、前橋へ学びにやって来ました。学びに来る人々を受け入れていくということに関しては、民俗や国籍、宗教の差異にとらわれず、多様性のある街として、前橋市は若者の学びを歓迎する立場にあります。

現在、政権で議論しているのは、工場労働者のような労働力の不足に限っての話ですから、それに関しては村山町長のコメントは理解できます。しかし、門戸が広がれば、さまざまな人が来ますので、それを受け入れることを前橋市がダイバーシティの街として求められると思います。変わり者が必要だといいます。違っていることを受け入れられる度量が、前橋市にはあると思います。私自身が外国人を受け入れられているということも含め、外国人の力を歓迎していきたいと考えています。

(以上で終了)

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更新日:2019年02月15日