定例記者会見概要版(平成31年3月19日開催)
平成31年3月19日に開催された定例記者会見の要旨です。
日時
平成31年3月19日(火曜日)午後2時00分~3時00分
会場
市役所 4階庁議室
1 案件説明
冒頭
市長
2020年東京パラリンピック競技大会に向けて、コロンビアパラリンピック委員会との間で、本市を事前キャンプ地とする基本合意書を昨年11月に締結しています。現在、今年10月18日(金曜日)から11月1日(金曜日)までと来年8月に実施予定の事前キャンプについて調整しているところです。
本日、同委員会の会長と駐日コロンビア大使館臨時代理大使が本市を訪問し、使用予定施設の視察などを行っています。同委員会の会長が同席していますので紹介します。
コロンビアパラリンピック委員会 会長
コロンビアのパラスポーツは、近年大きな発展を遂げてきました。これまでも、さまざまな国や企業、団体に支えてもらいましたが、今回前橋市にコロンビアでも特にメダル獲得の可能性が高い2種目の選手を受け入れてもらえることになりました。それはパラ陸上と、パラサイクリングです。昨日、オランダでパラサイクリングの世界大会が行われましたが、コロンビアはそこで7つのメダルを獲得しました。金メダルが2つ、銀メダルが2つ、銅メダルが3つです。2016年のリオパラリンピックでは16個のメダルを獲得しています。2020年の東京パラリンピックに向けては、さらに多くのメダルを獲得したいと決意しています。
ホストタウンということで、コロンビアと前橋市の皆さんとの交流をスタートしたいです。これはパラリンピックの期間だけでなく、その後も続く交流としていきたいです。コロンビアを前橋市の皆さんに受け入れてもらうという一方通行ではなく、今後は前橋市のスポーツ選手がコロンビアに来て交流を行えたらよいと思っています。今私が前橋に来て感じているおもてなしの心を、皆さんがコロンビアに来た時にお返ししたいです。
今回の事前キャンプの成果をもとに、東京パラリンピックで結果を出し、その結果をもって恩返しとできればと思っています。今日はありがとうございました。
(1)都市魅力アップ共創推進事業としてアーツ前橋オープンカフェ事業を実施
市長
YKK AP株式会社からの協働事業提案に基づき、都市魅力アップ共創(民間協働)推進事業として、アーツ前橋の千代田通り側の公開空地の一部、ロブソンコーヒー前にウッドデッキを設置します。
この事業は、アーツ前橋や前橋プラザ元気21の来館者、ショッピングによる来訪者など、多くの人たちにオープンカフェによる憩いの場を提供し、さらには利用者が滞留することで中心市街地のにぎわいにつなげていこうとするものです。設置工事は3月27日(水曜日)から29日(金曜日)までを予定しています。完成のイメージ図は添付資料のとおりです。多くの人に利用してもらいたいと思います。
本日は、YKK AP株式会社の代表取締役社長が来ています。
YKK AP株式会社 代表取締役社長
カフェテラスを私たちで運営するわけではありませんが、テラスとなるウッドデッキを提供します。街のにぎわいの一助になればと思っています。私たちは前橋で事業を開始して53年になります。建材事業を始めて60年ですから、早い段階から前橋でお世話になっています。そこで前橋に貢献できることがないかと探していまして、今回の事業につながりました。
文化国際課長
イメージ図ではウッドデッキにテーブルが乗っていますが、今回の事業には含まれていません。完成後のウッドデッキの活用方法のイメージになります。今回設置するのはホワイトブラウンという白いウッドデッキです。経費ですが、YKK AP株式会社の負担額が90万円、本市の負担額が60万円となります。合計で150万円の経費がかかる事業です。
市長
前橋市は晴れの日が多いですから、オープンカフェがぴったりだと思います。待ち合わせするにも分かりやすい場所となります。
(2)新たな赤城の恵ブランド認証品が決まりました
市長
赤城の恵ブランドは現在67品目が認証されています。今年度第2回目の募集分について、4品目申請があり、4品目すべてについて認証を決定しました。
新たな認証品目は、前橋市農業協同組合のまえばし麦豚カレー(甘口・辛口)、有限会社中川漬物の干しだいこんにんにく醤油漬け、株式会社良農園のYamabuki(やまぶき)、かつ政の赤城山麓よりフレンチな風です。
まえばし麦豚カレー(甘口・辛口)は、前橋で生産された上州麦豚をメインに前橋産野菜と大島梨を原材料に使用したレトルトカレーで、甘口はなめらかさと深いコク、辛口はスパイスを効かせた深みのあるカレーが楽しめます。
干しだいこんにんにく醤油漬けは、からっ風で干した前橋産大根を使用し、群馬県産のにんにくと醤油をベースに漬けています。パリパリとした食感と強いにんにくの香りが特長で、ご飯のおかずやお酒のおつまみにもおススメです。
Yamabuki(やまぶき)は、黄色人参を使用した100%人参ジュースです。さっぱりとした味わいが特長です。既に認証になっている人参ジュースKURENAI(くれない)、ぱぁぷるのシリーズ商品です。
赤城山麓よりフレンチな風は、赤城の恵ブランド認証品になっている内山英明さんのタマネギを使用したドレッシングです。エストラゴン、パプリカなどの香辛料によりフレンチ風に仕上げました。
今回新たに加わったまえばし麦豚カレー(甘口・辛口)、干しだいこんにんにく醤油漬け、Yamabuki(やまぶき)、赤城山麓よりフレンチな風をはじめ、赤城の恵ブランド認証品を多くの方に味わっていただければ幸いです。
前橋市農業協同組合代表組合長理事
前橋市は畜産が盛んですので、麦豚をつかった新しい商品を職員で真剣に考えました。甘口は子ども向けで、辛口が大人向けです。農協を中心に販売を行っていますが、特に辛口が人気です。これからも新しい6次産業の事業展開をしていきたいです。
有限会社中川漬物 代表取締役
前橋では、からっ風で干した干し野菜が昔から盛んです。前橋市の伝統とも言える干し大根を使用しました漬物です。チーム前橋をさらに盛り上げたいです。
株式会社良農園 主任
見た目のとおり黄色のニンジンを使用したジュースです。ベータカロチンが通常の3倍含まれたニンジンを使用しています。さらさらとして、さっぱりとした飲みごたえです。これから春や夏にかけて、おいしく飲んでもらえます。贈答品として人気があります。
かつ政 シェフ
ドレッシングの中にエストラゴンというスパイスが入っています。日本のよもぎの仲間ですが、さわやかで甘酸っぱく食欲を誘います。フランス料理ではよく使われているものです。劇的に料理の味を変えることから、魔法のスパイスと呼ばれています。この大人の味をぜひ楽しんでください。
(3) 群馬プレデスティネーションキャンペーン期間中の本市の取り組み
市長
群馬デスティネーションキャンペーン(群馬DC)が来年4月から6月に実施されることに伴い、開催1年前となる今年4月から6月にプレデスティネーションキャンペーン(プレDC)が展開されます。
プレDCについては、2020年の本番DCを想定した試行期間と位置づけ、群馬DCのテーマ「心にググっとぐんま・わくわく体験新発見」、サブテーマである「春のぐんまは華ざかり」に沿って、本市への観光誘客を図るため、本市では前橋観光コンベンション協会・NPO法人赤城自然塾などと連携を取りながら事業を進めます。
観光振興課職員
期間中の本市の観光素材が、癒しやリフレッシュというキーワードにマッチすることから、リトリート・トリップ(日常からの癒し)を本市のメインテーマとし、キャンペーンを展開します。
プレDC特別企画としましては、普段は入れない!赤城白樺牧場 秘密の絶景ツアー、まえばし発酵めぐりの旅、B.B.BASEで行く!赤城山サイクリングツアーin前橋などを実施します。B.B.BASEは、普段、千葉方面に運行しているJRのサイクルトレインが、赤城エリアでのサイクルツアーに向けて、初めて前橋駅まで運行されるものです。
(4) 豚コレラへの対応(3月19日時点)
市長
現時点では防疫に成功しています。2月12日の記者会見とその後の2回の資料提供に続き、本市での豚コレラへの対応について報告します。今月7日に岐阜県で国内11例目の豚コレラが発生し、いまだに、豚コレラ発生の予断を許さない状況です。
本市では、今までもお知らせしてきましたように、養豚農家への消毒薬の無償配布、市有施設への消毒マットの設置、野生イノシシ対策として狩猟期における捕獲奨励金の上乗せ、広報まえばしなどによる市民への周知を行いました。特に、野生イノシシについては、猟友会へ要請した後の2週間で19頭のイノシシを捕獲しました。
今後の対応予定ですが、消毒薬の配布については各農家の要望を聞いて、必要に応じて追加配布し、市有施設への消毒マットの設置は宮城支所などへの増設のほか、道の駅などへ新たに設置する予定です。
野生イノシシ対策では、猟友会への採血用容器を昨年の2倍から3倍預け、抗体検査を充実させるほか、入山者に対してチラシなどによる死亡したイノシシの監視を強化いたします。また、大型連休の前に海外に渡航する人が多くなると考え、広報により家畜伝染病が発生している国に行った場合の注意喚起を行います。
本市として豚コレラが発生した場合を想定して、防疫訓練を新年度に実施し、全庁を挙げて対策に取り組みます。
3月27日(水曜日)には、赤城山周辺自治体の連携に関する意見交換会を開催します。ここでもこの対策を考えていきます。
2 質疑応答
〇 コロンビアパラリンピック委員会の前橋市視察
記者
本日はもう前橋市内を視察したのですか。
スポーツ課長
今日の午前中から視察をしています。この後もまた視察が続きます。
記者
視察をして、事前キャンプ地として、前橋市のどのようなところが優れていると感じましたか。
コロンビアパラリンピック委員会 会長
午前中は陸上競技場とヤマダグリーンドーム前橋を視察しました。どちらも障害を持つ人でも使いやすい施設だと感じました。このようなところで練習できることに感謝しています。それぞれの会場で関係者には伝えましたが、ぜひ市民に練習を見に来てもらいたいです。その時にも交流を深めたいと思っています。障害者が頑張っていることを通じて、市民にメッセージを届けたいです。
〇 都市魅力アップ共創推進事業としてアーツ前橋オープンカフェ事業を実施
記者
工事時期には意図がありますか。好評であれば継続的に設置するのでしょうか。
文化国際課長
3月24日(日曜日)まではアーツ前橋で企画展を開催しています。企画展が終わって次の企画展の準備期間で設置をする予定です。これはあくまで工事期間ですので、その後、継続的にウッドデッキは設置しておきます。
記者
カフェはどこが運営するのでしょうか。ウッドデッキを設置することによる売り上げ目標はありますか。
文化国際課長
アーツ前橋にはロブソンコーヒーというカフェが入居していますので、そこが担当します。また、今回の設置は公開空地で行います。ロブソンコーヒーの専用のウッドデッキというよりは市民に広く使ってもらうものと考えています。カフェの売り上げ増加も期待していますが、特に目標額は定めていません。
記者
今回のウッドデッキはどの程度の耐久性がありますか。これは前橋の工場でつくったものでしょうか。また、YKK APの「リウッド」のシェアはどの程度あるのでしょうか。
YKK AP株式会社 代表取締役社長
かなりの耐久性があります。再生木と樹脂を混合した材料ですので、色あせはありますが、かなりの期間使っていけるものです。前橋には営業拠点はありますが、生産工場は富山県にあります。前橋では110人ほどが勤務しています。
業界シェアは一概には言えませんが、毎年120%の成長率で販売してきています。外で生活を楽しむことがブームになってきています。全国の中でも、とくに群馬県の成長率は高いです。
記者
53年というのは、前橋に営業所ができてから53年ということでしょうか。長く群馬で活動してきたことで地元に貢献したいという思いで今回の事業に参加するのでしょうか。
YKK AP株式会社 代表取締役社長
そうです。最初にYKK群馬という会社を作ったのは昭和41年です。50年目の節目にも何かできないかという話はあったのですが、その時はなかなか機会がありませんでした。今回このような機会をいただきましたので、今後も前橋市のためになることをやっていきたいです。
記者
建物の中から、直接ウッドデッキにアクセスできるのですか。車イスの人だと利用が難しいですか。
YKK AP株式会社 代表取締役社長
建築家にも確認しまして、それはできないようです。一旦出入口から建物の外に出てウッドデッキに移動してもらいます。車イスは介助の人がいれば使用できると思います。ウッドデッキの高さは15センチメートルほどです。
記者
前橋市が支出する60万円はどのように使われるのですか。
文化国際課長
ウッドデッキの設置費用全体で150万円かかります。それをYKK AP株式会社が90万円、前橋市が60万円負担するということになります。
記者
イスやテーブルは含まないということでしたが、ウッドデッキのみを置くのでしょうか。
文化国際課長
現在もロブソンコーヒーが所有しているテーブルやイスが館外に置いてあります。それをそのまま使うのか、別のものを考えるのかは設置後に検討します。ひとまずロブソンコーヒーのテーブルとイスは使える状態です。
〇 新たな赤城の恵ブランド認証品が決まりました
記者
これはいつから始まった制度でしょうか。
農政課係長
平成22年に制度を制定して、平成23年に最初の認証品となる焼酎を認証しました。それから、毎年2回認証受け付けをしています。これまで合計で71点を認証しています。
〇 豚コレラへの対応(3月19日時点)
記者
今後実施予定の豚コレラ対策訓練ですが、いつ頃を予定していますか。
農政課長
4月に入り次第、できるだけ早い期間で実施をしたいと考えています。本市が主体で実施しますが、群馬県の家畜防疫の担当者にも参加してもらうことを考えています。JA前橋市とも連携します。
その他
〇 前橋シネマハウス
市長
いよいよ4月から映画「青の帰り道」の上映が始まります。市内で撮影されたポスターも素敵です。このような特徴のある、胸を打つ映画が上映されていることを知ってほしいです。
案件外の質問
〇 新元号について
記者
4月に新元号が発表されますが、平成に別れを告げる企画の予定などはありますか。
市長
現在のところ、特に予定しているものはありません。
〇 いじめ対策について
記者
今回の県内高校で起きたいじめの件に関しては、県教諭が対応することになると思いますが、いじめの対策で新年度前橋市が考えていることはありますか。
市長
私たちはすでにいじめ対策チームを持っています。通報があればすぐに、その学校に対策チームが派遣され、トラブルが大きくなる前に対応を行います。早期対応が本市のいじめ対策の柱ですので、それに向かった取り組みをさらに磨きをかけていきます。
4月になりましたら、今回のことで不安に感じている保護者にために今の体制がどうなっているのかを通知で伝えたいと思います。
(以上で終了)
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更新日:2019年03月29日