定例記者会見概要版(令和2年1月10日開催)

令和2年1月10日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

令和2年1月10日(金曜日)午後1時30分~2時35分

会場

市役所 4階庁議室

動画配信(前橋市公式ユーチューブ)

1 案件説明

(1)るなぱあくに新規遊戯施設「立体迷路」を導入します

市長

るなぱあくに新しい施設「立体迷路」を設置することになりました。今年の春には、子どもたちが遊べるようになります。前橋市が所有する公園の中に、民間の法人が施設を設置してビジネスを行い、なおかつ市民も喜ぶという三方得だと考えています。

公園管理事務所長補佐

令和2年度からの指定管理者である共同企業体「Made in Maebashi コンソーシアム(MMC)」の代表企業であるオリエンタル群馬の自主事業として、新規の遊戯施設「立体迷路」を3月下旬から営業することになりました。立体迷路の基礎・擁壁の施工費は、MMC構成企業の一つである泉野建設株式会社に負担していただけることになりました。

立体迷路は、親子で楽しめる施設です。この立体迷路には全国初となる、未就園児も利用できる「知育コース」を設けています。

オリエンタル群馬代表取締役

設置場所は、るなぱあく東側にあるウェーブスターライドの前です。規模は、高さ約13メートル、幅が約12メートル、奥行きが約10メートルの4階層です。最大収容人数は約190人です。所要時間は約20分です。コースは3コースあり、そのうちの一つが未就園児も利用できる「知育コース」です。料金は大人、子どもに限らず1コースにつき税込み200円です。工事は1月14日から始まり、休園日を中心に工事を進め、3月20日からの営業を目指します。

(2)南スーダン選手団の事前キャンプに係る協力企業の決定

市長

現在、南スーダンのオリンピック選手団が前橋で事前キャンプを行っています。日本中の多くの方から、思いを寄せていただいています。ふるさと納税の寄付も、2か月足らずで1000万円を突破しました。選手団の滞在費用のほぼ全額を、ふるさと納税で賄えるのではないかと考えています。そんな中でも大切なトレーニングウェアやシューズといった用品を、ミズノ株式会社から支援していただけることになりました。

ミズノ株式会社関東支社長

この度、前橋市の南スーダンを応援するという趣旨に賛同し、選手が競技会で着用するウェア、シューズ、スパイクといったものを提供させていただきます。私たちミズノ株式会社の経営理念である「より良いスポーツ用品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する。」に基づき、支援をすることになりました。

(3)運行区間を延伸しての自動運転バス実証実験を実施します

市長

現在、前橋市では群馬大学のCRANTS(群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センター)と日本中央バスと一緒に中央前橋駅とJR前橋駅の間を結ぶ自動運転バスを共同運行しています。このバスの運行区間がけやきウォーク前橋という商業施設まで延伸することになりました。

群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センター副センター長

今回の実証実験では、自動運転バスは1月11日から3月1日の期間中の土日祝日のみ運行します。現在、中央前橋駅からJR前橋駅までを運行しているシャトルバスが、けやきウォーク前橋まで延伸運行しているのが土日祝日であるため、自動運転バスもそれに合わせています。距離としては、往復で約4.6キロメートルです。今回の実験の特徴は、運行期間の後半で、2台同時に運行実験を行うことです。加えて、マイナンバーカードを利用した乗客の管理を行います。無人運行する際には、乗客の状態を把握することや料金の収受を自動で行う必要があります。さらに、MaaSとの連携も合わせて行います。

(4)前橋版MaaSの実証実験を開始します

交通政策課担当者

本市では、平成30年から前橋市地域公共交通網形成計画を策定し、市内の交通ネットワークの再構築を検討しています。令和元年6月には、経済産業省と国土交通省の両省からスマートモビリティチャレンジ支援対象地域としての採択を受け、企業と共同でMaaS環境の構築に取り組んできました。

今回の実証実験では、4つのことを行います。一つめは前橋版MaaSの試験運用です。スマートフォンのアプリを使い、市内の交通手段の一括検索と予約ができるようになります。二つめは、他産業との連携です。MaaSは、移動手段の連携だけでなく、外出の需要を上げていくことも重要なポイントです。多くの施設と連携し、施設情報を発信するとともにクーポンの提供を受けられることになりました。三つめは、芳賀地区でのワンマイルタクシーの実証実験を実施します。例えば、芳賀地区の自宅から、公共交通への乗り換えポイントであるバス停までを移動することができます。バス停まで行くことが難しい方に移動手段を提供することで、移動実態の変化を検証します。四つめは、MaaSのシステムと自動運転バスの運行管制システムと連携させる実験を行います。運行管制システムから自動運転バスの位置情報を受け取ることで、自動運転バスの現在位置を確認することができます。

スマートフォンアプリの公開が1月27日からで、アップストアなどでの公開を予定しています。3月10日までお使いいただけます。ワンマイルタクシーは1月29日から3月10日まで。自動運転バスとの連携は2月1日から3月1日までの土日祝日に行います。

(5)その他

前橋まちづくり公社担当者

5月23日に「第1回赤城山トレイルリレーマラソン」を開催します。赤城山の豊かな自然を舞台に、リレー形式でたすきを繋ぐトレイルランニングです。一般的に、トレイルランニングというと、距離が非常に長い、夜通し走るといったイメージがあるかと思いますが、今回開催するのは、リレー形式でのマラソンです。リレー形式にすることによって、普段からトレーニングをしている方でチームを組んだり、親子三世代で参加したりと、参加者の層がより広くなると考えています。

トレイルリレーマラソンは、赤城山の観光振興も目的としています。後夜祭やファーマーズマーケットの開催など、赤城山の自然の恵も楽しんでほしいと考えています。また、赤城山はスローシティに認定されているため、スローシティにふさわしい大会運営を目標に、給水所ではプラスチックカップを廃止してマイカップを使用、データによる大会要項の配布で印刷物の削減などに取組みます。

2 質疑応答

るなぱあくに新規遊戯施設「立体迷路」を導入します

記者

3つのコースの内容について具体的に教えてください。

オリエンタル群馬代表取締役

建物自体が木製の立方体同士を重ねた造りになっており、中で通路が分かれています。階段を利用して上階へ上がることができます。

記者

未就園児用のコースは全国初ということですが、どういった内容でしょうか。

オリエンタル群馬代表取締役

低層階部分で、一番短いコースになっています。

るなぱあく園長

未就園児用ですので、上下の動きはなく、正確に言うと迷路にはなっていません。コース内にある障害物を触ったり引っ張ったり、遊びながら脱出するというものです。

記者

コースの途中にある障害物とはどういったものでしょうか。

オリエンタル群馬代表取締役

コースの途中でクイズを出題したり、障壁をクリアしたりといった、コース内でのイベントを想定しています。学びながら遊ぶことで、体力や知力を上げてほしいと考えています。

記者

価格設定が200円になった理由などを教えてください。

オリエンタル群馬代表取締役

同等の立体迷路の平均利用料は400円から500円です。場所によっては利用料に加えて入園料も支払いますので、さらに高くなります。るなぱあくの持つ「懐かしい」「安い」「遊びやすい」といった特性と、子育て支援の観点から検討し、1コース200円の料金設定としました。

運行区間を延伸しての自動運転バス実証実験を実施します

記者

自動運転バスの2台同時運行は、いつ頃から開始の予定ですか。また、台数が増えることによる難しさについて教えてください。

群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センター副センター長

2月22日から5日間を2台で運行します。車両自体は同じスペックのものを2台使用し、日本中央バスのドライバーの方に乗車していただきます。最も重要な点は、2台同時に運行しているときの車両の監視状態です。1台であれば不具合が起きたときはすぐに対応できますが、2台同時になったときにしっかり対応するための体制づくりを行います。最終的には無人による自動運転を目指していますので、遠隔で監視する1人のオペレーターが複数台を監視できるというレベルまで到達する必要があります。その検証のために行うのが今回の実証実験です。

記者

今回の実験では、バス停の利用する市民に運行状況を周知していくことが1つのポイントだと思います。さらに、管制室から車両を管理するということも重要なポイントだと感じましたが、いかがでしょうか。

群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センター副センター長

自動運転車両がいかに地域の交通と共存できるのかという点が、前回の実験で感じたところです。検討する中で、道路の近くに何かを設置して、自動運転車両が走っていることを伝えるのがまず大事だと考え、今回はLED表示機を導入することにしました。

また、今回の実証実験では、管制側から車両に指示を送ることはしません。レベル4の扱いになってしまうためです。まずは、レベル2としてドライバーが乗車している状態で、車両から管制システムに送った情報に対して対応できるかといった面を見ます。そして、2台運行になった際の問題点などを洗い出します。

最終的には、乗客の方々に、無人のバスでも安心して乗ってもらえるようになることが大事だと考えています。誰も見ていないのではなくて、きちんと人が見ているんだということがわかってもらえたらと思います。

記者

LED表示機を設置するということですが、どういったメッセージが表示されるのでしょうか。

群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センター副センター長

今回は、LED表示機を設置することで自動運転バスの周知を図るということに主眼を置いており、自動運転バスがどこを走行しているかという情報を表示させる予定です。「バスが出発しました。」「まもなく到着します。」といった単純なメッセージを表示させます。今後は、どこに設置するのが適切かといったことも検討していきます。LED表示機の設置は中央前橋駅のみで、道路には看板を設置して、自動運転バスが運行していることを周知します。

(以上で終了。)

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更新日:2020年01月20日