定例記者会見概要版(令和2年12月11日開催)
令和2年12月11日に開催された定例記者会見の要旨です。
日時
令和2年12月11日(金曜日)午後2時~2時45分
会場
市役所 3階 31会議室
動画配信(前橋市公式ユーチューブ)
1 案件説明
(1)第8回前橋・渋川シティマラソンを新たなスタイルで開催します
市長
第8回前橋・渋川シティマラソンの規模を縮小して開催します。前橋・渋川シティマラソンは、群馬県で最初に出来たフルマラソンの大会です。多くのファンの方々に走っていただく大会ですが、今回は縮小することとなりました。新型コロナウイルス感染拡大防止のためですが、今後の展開を考えても、元のようなにぎやかな大会に戻すのは難しいのではないかと個人的には考えています。また、県が群馬マラソンを開催することとなっていますので、重複も避ける意味で、今後の展開についても検討していきます。
前橋市まちづくり公社 担当者
第8回前橋・渋川シティマラソンは、令和3年4月17日(土曜日)と4月18日(日曜日)の2日間で、規模を縮小して開催します。種目はマラソンとハーフマラソンの2つです。
マラソンは、4月17日に前橋総合運動公園の3キロメートル周回コースを7周回する計21.097キロメートルと、4月18日に渋川市総合公園の3.5キロメートル周回コースを6周回する計21.097キロメートルの合計タイムで順位を決定します。ハーフマラソンは、17日の前橋コースか、18日の渋川コースのどちらかを走ります。
定員はマラソンが400名、ハーフマラソンはそれぞれのコースにつき200名の計400名です。参加費はマラソンが4000円、ハーフマラソンは3000円です。エントリーは、令和3年1月18日(月曜日)から、公式ホームページ及びランネットから申し込んでください、それぞれ定員になり次第、募集を締め切ります。
(2)令和2年度前橋版MaaSの実証実験を開始します
市長
今回の取り組みは、全国のモデルとなるようなものだと考えています。スーパーシティを目指し、マイナンバーカードにより利便性を高めていく思いが前橋市にはあります。JRのSuicaカードにもしマイナンバーが連携したら、どれほど便利でしょうか。今回、JR東日本と連携して、各種サービスを展開できることとなりました。我々が通常行っているMaaSの実験内容をはるかに高度化できるものであり、それによって、モバイルの可能性にチャレンジするものです。
JR東日本 高崎支社長
今回、前橋市の「MaeMaaS」とJR東日本の「ググっとぐんMaaS」の連携ということで、大変貴重な機会をいただき、嬉しく思っています。「ググっとぐんMaaS」は4月に一度実験を行っていますが、コロナ禍ということもあり、実績があまりよくありませんでした。今回のメリットは4点あります。まず1点は、前橋版MaaSを利用する人も、市内の路線バスで使える「路線バスデジタルフリーパス」をお使いいただけます。2点目は、「ググっとぐんMaaS」は観光型ですので、県外からの旅行者が利用することが想定されますが、前橋市民も利用できるコンテンツが複数あります。3点目は、今回の連携により、両者が持っている様々なデータ等の蓄積を生かすことができると考えています。4点目は、JRは運輸業を生業としていますので、お客様にはシームレスな移動を提供したいという大目標がありますが、今回の実験は、それに資する取り組みになると考えています。また、「モバイル統計空間」というサービスもありますので、利用していただきたいです。
交通政策課担当者
本市は、市内の交通再編や利便性の高い前橋版MaaSの環境構築を目的として、IoTやAIを活用した新たなモビリティサービスの社会実装に向けて取り組んでいます。今年度の実証実験を「MaeMaaS」として、令和2年12月21日(月曜日)から令和3年3月12日(金曜日)まで実施します。なお、実証実験については、令和2年9月4日に設立した「前橋市新モビリティサービス推進協議会」の各構成団体と連携して実施します。
「MaeMaaS」とは、JR東日本が提供するスマートフォン向けウェブサービス「ググっとぐんMaaS」上で提供する、前橋市民向けサービスの全般名称です。JR東日本が提供する群馬県及び栃木県一部エリアの観光向けコンテンツと、前橋市が提供する前橋市民向けコンテンツを、単一のMaaSプラットフォームで提供することで、観光型と生活型が融合したMaaS環境の検証を行います。
芳賀・富士見地区において、公共交通不便地域の解消、デマンド交通サービスの高度化を目的に、AI配車タクシーとして新規のデマンド交通サービスの実証実験を実施します。既存のデマンド交通のバス停方式のサービスとは異なり、自宅から目的地までのドアツードア方式です。また、芳賀・富士見地区外での5か所の飛び地乗降ポイントでの乗降が可能です。AI配車タクシーの予約は、「MaeMaaS」と電話の両方で予約できます。大胡・宮城・粕川地区、富士見地区で運行している「るんるんバス」「ふるさとバス」の予約を「MaeMaaS」で一元化して実施します。従来通り、電話・アプリでの予約も可能です。
今回の実験の最大の特長ですが、交通系ICカードとマイナンバーカードを紐づけることにより、デマンド交通利用時に、交通系ICカード1枚で市民認証を行い、運賃の市民割引サービスを実施します。 また、実証実験の協力モニターを募集するため、説明会を実施します。対象者と参加条件は、スマートフォンを持っていて、各種実証実験にご協力いただける前橋市在住の人です。ご協力いただける方には、実証実験で使用できる、500円分チャージされた無記名式Suicaカードを配布します。 前橋駅を中心とした約半径3キロメートル圏内の前橋市共通運賃区間「150円区間」と「200円区間」及び「マイバス4循環」において、対象の路線バスが乗り放題となる「デジタルフリーパス」を発行します。150円区間では、中心市街地やけやきウォーク前橋、200円区間では新前橋駅やるなぱあくに行くことができます。
中央前橋駅、前橋駅、けやきウォーク前橋間を走行するシャトルバスにおいて、顔認証の実証実験を実施します。マイナンバーカードを事前に登録することで、5Gを活用した公道走行実験を含め、乗車時の顔認証による手ぶら乗車体験ができます。これについては、令和3年2月頃の実施を予定しています。
「ググっとぐんMaaS」のサービス期間は12月21日(月曜日)から令和3年3月31日(水曜日)まで、「MaeMaaS」のサービス期間は12月21日(月曜日)から令和3年3月12日(金曜日)までです。令和3年度以降の実証実験については、今回の実験結果を踏まえ、思わず公共交通を使いたくなるようなMaaS環境の構築を目指し、進めていきます。
(3)その他
市長
12月11日の閣議で、ひとり親世帯臨時特別給付金の再給付が決定しました。本市の議会との調整を経て、迅速に再給付を行います。政府からは年内にと指示を受けていますので、本市としても、23日を目途に調整を始めているところです。
市長
本市の障害者施設において、新型コロナウイルスの陽性者が数名確認されました。本市としては、この件はきちんと抑え込まれているものであり、障害者の方々の家庭において感染が拡大する懸念もありますが、それらも考慮した検査体制を取っています。よって、現時点では、クラスターという大きな拡大リスクはないと考えています。
2 質疑応答
第8回前橋・渋川シティマラソンを新たなスタイルで開催します
記者
今回はなぜ二日間に分けたのでしょうか。
前橋まちづくり公社 担当者
大会自体が「前橋・渋川シティマラソン」ですので、両市を走るという考えから、前橋市で1日、渋川市で1日という分け方にしました。
記者
大会中の新型コロナウイルス感染対策を教えてください。
前橋まちづくり公社 担当者
日本陸上競技連盟のガイドラインに則り、対応します。健康状態を申告させる書類を参加者に渡し、開催前1週間の経過観察等を行い、チェック項目に1つでも引っ掛かった方は参加を見合わせていただくといった対応を行います。
令和2年度前橋版MaaSの実証実験を開始します
記者
このサービスのターゲット層を教えてください。
交通政策課担当者
デマンド交通については、郊外にお住まいで、自家用車等での移動が困難で、公共交通を利用しづらい層がターゲットです。路線バスの「デジタルフリーパス」については、市の中心市街地を訪問する全ての人がターゲットです。
記者
市民の方が対象ということですが、郊外で公共交通を利用しづらい人ということは、自動車運転免許を持っていない子どもや、高齢者が対象になりますか。
交通政策課担当者
デマンド交通に関しては、自家用車での移動が難しい人もターゲットですので、その通りです。
記者
今回のMaaSの実証実験に対する市長の思いを聞かせてください。
市長
これまで私たちは、前橋市域内での利便性を高めようとしていましたが、今回は「ググっとぐんMaaS」と連携することで、JRを利用して前橋に立ち寄る人々へのサービスもできるようになり、MaaS環境が充実しているところに人を集めるというチャレンジになると思います。これまでの視点の外にある、新しいチャレンジになるだろうと考えています。
その他
記者
前橋市議会でも、群馬県民会館の運営に関する答弁があったかと思いますが、改めて市としての方針を教えてください。
市長
前橋市議会で私が答弁した内容は、一定期間、前橋市と群馬県の連携のもと、前橋市にある群馬県民会館の機能を維持できないかという県への要請であり、前橋市と群馬県の連携によるプロジェクトチームの中で、県知事と議論していきたいということです。
記者
どういった経緯、どういった根拠で「一定期間、機能を維持していきたい」という結論に至ったのでしょうか。
市長
群馬県民会館については、前橋市域内の施設であるということから、何らかの一定の関与が必要ではないかという観点から思い至りました。
記者
「一定の関与」というのは、市として維持に携わっていくということですか。
市長
それも含めて、プロジェクトチームの中で議論していくものと考えています。
記者
県は、修繕するとなると30億円かかるとしています。ただ、それでも音響設備やバリアフリーに関することは、完全には改修できないだろうという見通しを出しています。そのような中で、前橋市が機能維持という面で関与していくとなると、市として金銭的に負担するということも考えていますか。
市長
そのことも含めて、プロジェクトチームの中で議論すると思います。
記者
市として、維持するための費用負担の用意があるということでしょうか。
市長
前橋市に立地している県民会館は、多くの市民にとっても重要な施設です。そのような中で、私たち自身も汗をかく必要があります。その内容は、議論していくことになると考えています。
記者
関与の度合いは今後検討していくということですか。
市長
我々には我々の財政事情もありますので、前橋市として出来うる部分を検討することになると考えています。
記者
今回の県民会館の見直しに関しては様々な意見があり、クリアすべきは財政的な部分ではないかと考えています。先日、要望書も提出されました。市民に愛され、これまで文化・芸術の中心であったということはその通りです。一方で、県が示す改修費30億円と、その他の維持費を解決しない限りは、議論としては前に進まないと考えます。県と市のプロジェクトチームの中で、それも含めて検討していくということでしょうか。
市長
その通りです。
記者
10月末に、県と共同で記者会見をされ、県と相互に行政のスリム化と活性化を図るということだったと思いますが、市長のコメントとして、「当面、県民会館の機能を維持する」といったことが各種報道でされました。現有施設の施設そのものを維持しなくても、スリム化を実現しても、色んなものを組み合わせれば機能自体は維持できるのではと考えますが、機能を維持することと施設の維持はイコールではないのではないでしょうか。
市長
そういったことも含め、これから議論していきます。
(以上で終了。)
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更新日:2020年12月22日