第70回 前橋市都市計画審議会
審議会名
前橋市都市計画審議会
会議名
第70回前橋市都市計画審議会
日時
令和6年11月6日(水曜日)
午後3時00分~午後4時30分
場所
前橋市立図書館地下講堂
出席者
【委員】
紺会長、阿部会長職務代理、石川委員、矢端委員、萩原委員、眞庭委員、石黒委員、富田委員、須賀委員、長谷川委員、中里委員、杉崎委員(代理:渡邊様)、松井委員、田村委員(代理:板井様)、澁澤委員、関口委員、大崎委員、阿久津委員、神田委員
【幹事】
阿左美未来創造部長、木村財務部長、草野農政部長、吉澤建設部長、金田水道局長
【事務局】
飯塚都市計画部長、塚田都市計画課長、樋口副参事、塩野係長、松井副主幹、片貝主事、武井主事
欠席者
西村委員
議題
【議事日程】
・第一 議事録署名人の指名
・第二 議案上程
第一号議案 前橋都市計画道路3・4・49号敷島公園大師線の変更について(諮問案件)
会議の内容
1開会
塚田都市計画課長(進行役)
代理出席者の報告
高崎河川国道事務所の杉崎委員の代理出席者として渡邊様、田村委員さんの代理出席者として、前橋警察署の板井様がそれぞれ出席された。
定員数の報告
20人中19人の出席により、審議会条例第六条第二項の規定による2分の1以上の定足数を満たしており、審議会が成立していることを報告した。
2 あいさつ
・紺会長
会議録の公開
前橋市情報公開条例等に基づき、会議録をホームページに掲載する旨を報告した。
3議事日程
第一 議事録署名人の指名
紺会長により、前橋市都市計画審議会運営規則第九条第二項の規定に基づき、議事録署名人として眞庭委員、須賀委員が指名された。
第二 議案上程
【第1号議案】
片貝主事
都市計画課の片貝です。それでは、第1号議案について説明させていただきます。お手元の議案書の目次をご覧ください。第1号議案の「前橋都市計画道路3・4・49号 敷島公園大師線の変更」につきましては、都市計画法第21条第2項の規定により準用する同法第18条第1項の規定により、群馬県が前橋市に意見を聴き定める都市計画であることから、「2号案件」として、本審議会に諮問するものです。議案書は、1ページから3ページです。また、図面につきましては、総括図と計画図の2枚です。
それでは説明に入らせていただきます。議案書の3ページをご覧ください。「前橋都市計画道路の変更(群馬県決定・案)」です。今回ご審議いただく内容は、「前橋都市計画道路3・4・49号敷島公園大師線の変更」についてです。続いてお手元の「総括図」、もしくはスクリーンをご覧ください。敷島公園大師線は総括図中央に記載の路線です。赤色の着色区間が今回計画変更となる区間で、青色は変更しない区間です。本路線は前橋市敷島町を起点として、前橋市上細井町までを東西につなぐ、代表幅員18m、延長約2,920mの幹線道路となっております。周辺の都市計画道路としては、3・5・47号飛石稲荷線、3・3・11号前橋渋川線、3・4・23号総合グランド東口線、3・4・46号赤城山線などが挙げられます。次に、「計画図」、もしくはスクリーンをご覧ください。現在、群馬県が事業を実施している「敷島公園大師線2期工区」ですが、青柳町交差点西側約150mを起点としまして、赤城白川に架かる白川橋、竜の口川に架かる八幡橋を含め、上細井町交差点までの約1.3kmの区間の中で道路を広げる計画となっております。さきほどの「計画図」を拡大したものがこちらです。前のスクリーンをご覧ください。こちらの黄色の線が変更前、赤色が変更後、青色が変更しない区間です。白川橋及び八幡橋について、既決定では橋の架け替えを計画していましたが、計画を実施する場合、周辺環境への影響が大きいうえに、多額の事業費を要することから、「既存の橋梁を生かした計画」に変更することとなりました。計画幅員については、白川橋付近が18.0m~29.3m、八幡橋付近が18m~28.4m、上細井町交差点より約120m西側の付近では18.0~29.4mを予定しています。
続いて、白川橋の計画内容を説明します。現在の橋を「上り線」の専用車線として活用し、新しく上流側に整備する橋を「下り線」の専用車線として整備します。群馬県は、中高生の通学時における自転車事故の件数(1万人あたり)が全国でも多く、平成31年3月に「自転車活用推進計画」が策定されたことから、白川橋については、それぞれの車道の横に自転車専用通行帯が整備される計画となっています。青いラインが自転車専用通行帯で黄色のラインが歩道、緑色のラインが植樹帯となっております。続いて白川橋の断面構成がこちらです。スライド右下が、既存の橋を「上り線」として活用したものの断面図で、左下が「下り線」となる新設橋の断面図です。変更前は橋の架け替えとともに4mの歩道を整備予定でしたが、変更後は、既存の橋を活かし、歩道のほか、1.0mの自転車専用通行帯を「上り線」「下り線」それぞれに、新たに整備する計画となっています。なお、幅等の問題で白川橋では1.0mの自転車専用通行帯を整備する計画としていますが、白川橋以外の八幡橋付近や一般部においては、2.0mの自転車道を整備する計画としています。
続いて八幡橋の計画内容を説明します。現在の橋を車道として活用し、「上流側」「下流側」それぞれに側道橋を整備します。八幡橋の断面構成がこちらです。変更前は、白川橋と同様、橋の架け替えとともに4mの歩道を整備予定でしたが、変更後は、既存の橋を活かし「車道」と「下流側の自転車道」として整備します。「上流側」の側道橋には、それぞれ2.0mの歩道と自転車道を、「下流側」の側道橋に2.0mの歩道を新たに整備する計画です。
続きまして、議案書の4ページの新旧対照表をご覧ください。今回の変更では、部分的な幅員等の変更が主であることから、表記の変更はありません。
最後に、敷島公園大師線の変更についての住民意見反映措置の報告をいたします。
令和6年7月18日、19日に上細井町公民館、龍蔵寺町公民館において地元説明会を行い、それぞれ13名と16名、合計で29名の住民の方々が参加しました。また、8月9日の群馬県報(ぐんまけんぽう)及び広報まえばし8月1日号において公聴会開催について周知し、県都市計画課、前橋土木事務所、市都市計画課において「原案の閲覧」を2週間行いましたが、閲覧者及び公述申出書の提出がなかったことから、公聴会は中止されました。その後、都市計画法第17条第1項の規定に基づき「都市計画案の縦覧」を、10月4日から10月18日まで行いましたが縦覧者及び意見書の提出はありませんでした。今年度中に都市計画道路の変更手続きを完了させる見込みです。以上の変更内容が、議案書の説明となります。第1号議案についての説明は以上です。ご審議のほど、よろしくお願いいたします。
紺会長
はい、ありがとうございました。ただいま事務局から説明がありましたとおり、第一号議案につきましては、群馬県の決定案件であり、群馬県知事が都市計画を決定することになります。それでは、第一号議案について審議いたします。ご質問、ご意見ある方はお願いします。
質疑応答
中里委員
手元にない資料をスクリーンに出していただいたようですが、説明にあった既決定で事業を実施する場合の、周辺住民の生活への影響が発生する恐れと多額の経費について、具体的に説明していただけますか。どのような住民生活への影響が発生するのか。計画決定されてから今に至るまでの間もいろいろな調査をやってこられたと思いますが、これだけの変更をする理由があるのか。
紺会長
はい、ではどなたかお答えいただけますか。
群馬県 前橋土木事務所 都市施設係 金井補佐
群馬県の前橋土木事務所都市施設係金井と申します。よろしくお願いします。委員から質問がありました工事による影響ということですけれども、こちらの道路工事につきましては既存橋を残したうえで新設橋を整備することになりますと、工事期間中も現況の交通機能を確保することが難しい場合に迂回路の設置が必要になります。今ある橋の横に迂回路を設置するということになりますと、さらに用地の影響がでることとなります。そのため、今回は既存橋を活かしたまま、そちらを通しながら新設橋を作りまして上下流に架けるという形で考えております。つづきまして経費の関係ですけれども、迂回路をつくるとその分の経費がかかるということで、先ほども説明しましたように他の土地にも影響がでて、用地買収がさらに必要になってきます。したがって今回は迂回路をつくらないことで経費の節減にもなるということで考えています。
中里委員
そもそも当初の都市計画決定はいつですか。
塚田課長
昭和39年7月です。
中里委員
今のお話を聞いていますと、かなりの期間が現在に至るまでにあったなかで、当初は周辺の環境への影響とか、時代が違う中では大きな違いもあったかと思います。ただその辺で、既設の橋を使った方が周辺の環境への影響が少なく済むっていうのは当初の段階で想定はされなかったのですか。
塚田課長
計画当初は計画幅員の18mでやっていくとっていうのはセオリーであったと思いますけれども、今は時代の流れでそういった交通影響等を考えたりすることが必要なのだと思います。都市計画決定というのは一番理想的な線だと思いますけれども、周辺の住民への影響等を把握したうえで今回の設計を選んだと解釈しております。
紺会長
はい。よろしいでしょうか。他にはいかがでしょうか。
眞庭委員
今年から都市計画審議会の委員になりました眞庭と申します。昨年までは群馬県土整備部長をしておりました。この件に関して補足させていただきますと、都市計画決定した昭和39年当時は、住宅等もここまで密集していなかったので、真っ直ぐにした方が通りやすいし安全も確保できるので、当初は迂回路をつくって交通を切り替えた後、既存橋を解体していくことを考えていました。ただ、迂回路をつくるためには家屋が密集しているところの家屋を移転して迂回路をつくらなければならず、そのための家屋の移転費用等の莫大な費用が生じてしまうので、今回は少しでも費用軽減できないかということで、既存の道路を活かしながら必要最低限の拡幅をして、そちらの道路の方をまず先に仕上げることで交通に対しても影響が少ないという判断をいたしました。都市計画決定した昭和39年当時は何もないところに迂回路をつくったほうが早いし安いしという時代であったと思いますが、そういった判断を今回は変更するということで、ご理解いただければと思います。
紺会長
よくわかりました。ありがとうございます。
長谷川委員
ご説明いただいた場所は私も日常的に通っている道なのですが、赤城白川が高いため青柳十字路から来ると登り坂になっていて視界が悪く通学路としては大変危険です。鎌倉中の子供達が通りますので、この計画変更というのは大変よく考えられた変更だと思いました。ただ、青柳十字路から200mのところで道路拡幅の事業がストップしてもう6、7年になるのではないでしょうか。周辺住民の皆さんは、家屋の移転が終わっているのに、通行できない空地となっている状況がしばらく続いていることから、いつ工事が発注されるのだろうかということが最大の関心となっています。これが遅れた原因は予算の関係なのでしょうか、橋梁の設計変更に時間がかかったのか、どちらなのでしょうか。
群馬県 前橋土木事務所 都市施設係 金井補佐
群馬県前橋土木事務所の金井です。委員からの質問ですけれども、既存橋の設計の見直しに時間がかかってしまいましたが、設計の方は完了しています。用地買収につきましては、地域の皆様にご協力いただきまして現在8割程度の用地買収が進んでおりますが、何件かまだ交渉中のところもあります。土木事務所としましては、早期に実現できるようにしていきたいと思います。
長谷川委員
よくわかりました。用地買収が完了しなければ事業がスタートできないということは、わかります。幸いにですね、今回の場所は二車線道路で非常に狭くて大変な道ですのでさすがに皆さんはスピード抑えて走っています。青柳大師から出てくる車も譲り合って出てきますから事故は少ない場所だと思います。青柳十字路は前橋或いは県内で最も渋滞する交差点でしたけれども、解消したことで地域の住民は大変喜んでいます。あとは拡幅がいつ始まるのか或いは進行しているのかを見守っていますので是非頑張っていただいて早期に竣工していただきたいと思います。
紺会長
他にはいかがでしょうか。どうぞ。
石黒委員
既存の橋梁を利用するということですが、既存の橋梁の安全性の検討はどのようにされたのか教えていただきたいのですが。
紺会長
はい、ではお答えお願いします。
群馬県 前橋土木事務所 都市施設係 金井補佐
群馬県の前橋土木事務所金井です。委員の質問につきましては、橋梁の健全性について県の方で調査をしまして、健全性が確保できるという確認ができましたので既設橋梁を利用するということで考えております。
紺会長
はい、よろしいでしょうか。他にはいかがでしょうか。
塚田課長
一点補足させていただきます。今回変更する道路幅員が、もともとの計画決定の道路幅員と比べて非常に広いように表記されておりますが、まずは全体の中の18mという一番長い区間が標準幅員として記載されます。まずはそれが変わらない表記になります。それと、橋梁部分については28mと広くなりますが、既存の橋梁を使うので若干誤差はありますが、断面としては18mとほぼ変わらない形となります。大きな違いはですね、皆様にお示ししました18mの幅員を見ていただくと、大きく違うのは歩道部分の構成であり、当初の計画決定の幅員と今回変更する幅員は変わらないものの、その役割は自転車と歩行者の事故が多いというようなことがあるため、新たに設置する区間は歩行者と自転車を分けることを原則として運用していくということで理解していただきたいと思っております。
紺会長
はい、ありがとうございました。ほかには、いかがでしょうか。
神田委員
最後の図面の赤線が広くなっているところは、どうなっているのですか。用地買収で広げたのか、もともと用地があったのでしょうか。
群馬県 前橋土木事務所 都市施設係 金井補佐
群馬県の前橋土木事務所金井です。委員の質問につきましては、こちらの部分につきましては道路の構造物として県の方が管理するということになりますので、この部分が広がっているように表記されているということになります。
紺会長
他にはいかがでしょうか。特にご意見等ないようでしたら議案の採決に入ります。第一号議案「前橋都市計画道路3・4・49号敷島公園大師線の変更について」を原案どおり同意することについて、賛成の方は挙手をお願いします。はい、ありがとうございました。挙手全員ということでありますので第一号議案については原案通り同意されました。異存がないことを群馬県に回答させていただきます。それではその他の委員の皆様から何かありましたら発言をお願いします。特に無さそうですので、事務局から何かありますか。
次回審議会の開催について
樋口副参事
次回の審議会の日程についてですが、2月頃を予定しております。また日程につきましては確定次第、ご連絡させていただきます。事務局からは以上です。
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更新日:2025年03月12日