令和4年度登録分前橋市景観資産をご紹介します!

前橋市では毎年6月から9月まで、前橋市景観資産として登録する景観資源を公募しております。

12月開催の前橋市景観審議会での審議を経て、令和4年度登録分の景観資産10件が決定になりましたのでご紹介します。

建造物等(5件)

赤城山大鳥居

赤城山大鳥居

浅間山大噴火(天明3年)や全国的な飢饉の発生などにより、赤城山の鎮魂加護を祈念し建設された一之鳥居が起源です。昭和41年に赤城有料道路の開通に伴う道路拡張によって一之鳥居が撤去されることになり、当時の前橋観光協会が中心となって浄財を募り、現在の大鳥居が建設されました。

高さ21.3m、柱の直径1.7mと巨大な鳥居で、県道を跨いで聳え立つ姿が見る人を惹きつけます。

熊野神社

熊野神社

立川町通りのアーケードから北に鳥居、参道、本殿を望むことができます。神社の社伝によると出雲国八束熊野から分社、勧請されたとあり、熊野大社から直接御霊分けされている貴重な神社です。昭和20年の前橋空襲で社殿が焼失してしまいましたが、氏子の手により再建されました。祭神は櫛御気野命(くしみけぬのみこと)で古くから神社の使者として八咫烏(やたがらす)が祀られていました。

まちなかにあって前橋の歴史文化の風情を感じることができます。

愛宕神社

愛宕神社

社伝には、寛永七年に京都府亀岡市千歳町愛宕の宗社より分社を奉斎し、鎮座したとあります。火産霊命(ほむすびのみこと)を祭神とし、火伏の神として信仰を集めました。また前橋城の鬼門除けとして、城から北東の方向に社殿が建てられと伝わります。

広瀬川河畔、交水堰の北から住宅街の奥に鳥居と本殿を望むことができ、周囲の景観に趣を与えています。

植野稲荷神社

植野稲荷神社(一本木稲荷)

創立年代は不詳ですが、慶長7年に秋元朝長公が総社城を築城した際、城の守護神として崇拝し、また天狗岩用水開削にあたり、五穀豊穣の願を掛けたことから、流域で暮らしていた人々からも崇敬が深かったと伝わっています。境内に榎の大木があったことに由来して、一本木稲荷とも呼ばれています。棟札に明和7年に本殿と覆屋が、拝殿と神楽殿は元治元年に建造されたことが分かっています。

前橋の長い歴史を偲ばせる佇まいが魅力の景観資産です。

 

諏訪神社

諏訪神社

棟札によると本殿は弘化4年の築造であり、前橋藩公儀彫刻師・岸義福の手による優れた彫刻もみどころとなっています。現在の本殿を建造する際に、境内あった社を合祀して「七社神社」に改称し、明治41年の「上泉神社」への改称を経て、昭和4年に「諏訪神社」への改称され、現在に至ります。古くから上泉の鎮守として崇敬を集めるとともに、剣聖「上泉伊勢守」の伝説とも縁の深い神社です。

 

風景と視点場(5件)

赤城山大沼のアイスバブル

赤城山大沼のアイスバブル

赤城山山頂の大沼が、冬に全面結氷するときに見られる光景。大沼の湖面が凍るさいに、湖底から発生するメタンガスが氷の中に閉じ込められ、円盤状に層をなします。

湖面を雪が覆うと見ることができなくなってしまいます。強い風が吹いて雪が取り払われることも、観測の条件になります。

赤城山鳥居峠からの雲海

赤城山鳥居峠からの雲海

鳥居峠の東方一面を覆う雲海が大海原のように見える絶景です。気象条件に左右されるため、見られるかは運次第の面もありますが、市内から比較的近い場所で雲海を眺めることができる貴重な視点場であります。

赤城山と田園風景

赤城山と田園風景(寝姿観音と田園逆さ赤城)

城南付近から見る赤城山は、観音様が寝ているような姿だと言われる、美しい山並みとなっており、その寝姿を背景に四季折々に変化していく田園風景は貴重な自然風景です。田んぼに映る逆さ赤城は、梅雨時から初夏にかけて田に水を張ってから稲が生長するまでのわずかな時期に見ることができます。夏本番は稲の緑色、秋は黄金色、冬は霜や雪の白銀色、春は小麦色となり、赤城山もそういった季節に合わせて変化していく様は、前橋を代表する原風景の一つといえます。

端気町から眺望する赤城山

端気町から眺望する赤城山

下沖町から端気町に向かって大宝橋を渡ると一面に田んぼが広がります。春は水面に映る赤城山、夏は青々とした緑、秋は収穫を迎えた稲の黄金色が楽しめます。季節を感じさせてくれる、のどかな田園風景に心癒されます。赤城山を遮る電線などもなく、写真撮影にも適しています。

上毛大橋から眺望する赤城山と利根川

上毛大橋から眺望する赤城山と利根川

上毛大橋から北に向かって赤城山と利根川を眺望する視点場です。赤城山と利根川の織りなす壮大な自然風景を楽しむことができます。

よく晴れた日には、空の高さ、雄大な利根川、赤城山、子持山、榛名山といった群馬を代表する名山を見渡す雄大なパノラマ風景が展開されます。

景観資産登録制度とは

前橋市景観資産登録制度は、前橋市の良好な景観形成に寄与する建造物等、樹木及び風景と視点場を本市が誇るべき景観資産として保全することを目的に、令和元年度から始められました。前橋市景観資産登録制度のページにて、これまで登録になった景観資産を紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

 

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都市計画部 都市計画課 景観・歴史まちづくり係

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更新日:2023年01月27日