令和6年度登録分前橋市景観資産をご紹介します
前橋市では毎年6月から9月まで、前橋市景観資産として登録する景観資源を公募しております。
第22回前橋市景観審議会での審議を経て、令和6年度登録分として7件の景観資産が登録決定となりましたのでご紹介します。
建造物等(3件)

白井屋ホテル
前身は江戸時代創業の老舗旅館が経営していたホテルで、南の国道50号に面している既存のホテルの建物を利用した「ヘリテージタワー」と、北の馬場川通りから続く丘のような「グリーンタワー」から構成されており、その設計は藤本壮介氏によるものです。
このホテルは大胆な4層吹き抜けに、現代アートと上質なデザインが融合し、そこへ豊かな植栽が彩りを添える、まるで美術館のような空間となっています。

まえばしガレリア
街なかに建てられた住居・ギャラリー・レストランの複合施設で、ここに暮らす人と訪れる人との交流、アートと食文化の発信の拠点として、街なかのにぎわいの創造をコンセプトとしています。
特徴的な建物の外観は、樹冠をイメージしたもので、大樹の下に人々が集い活動するという意味が込められており、その設計は平田晃久氏によるもので、その他に多くのデザイナーやアーティストが計画に参加しています。

原嶋屋総本家
安政4年(1857年)創業の群馬のソウルフード「焼きまんじゅう」の老舗で、明治15(1882年)から現在地に店舗を構え営業しており、現在の店舗は初代店主の生家を模した造りをしています。建物は黒い柱と白壁のコントラストが印象的で、店先の風格ある看板が長い伝統を感じさせます。
なお、本建物は平成12年度に「まえばし都市景観賞」を受賞しています。
樹木(2件)

六供八幡宮のクスノキ
六供町一丁目に鎮座する六供八幡宮の参道の東にそびえるクスノキは、樹齢が100年以上と推定され、その樹周は地上から130cmの高さで450cmを測る立派なものです。
このクスノキは樹勢も盛んで、その大きくな姿は、住宅街の中のオアシスのようにも見えます。

前橋るなぱあくのクスノキ
このクスノキは、大正時代まで前橋るなぱあくの敷地内に存在した茶店「波宜亭(はぎてい)」の主人の先祖がお伊勢参りの記念に植えたという伝承を持ち、その樹齢は約180年と推定されます。
このクスノキのすぐ脇を歩道が通っていますが、この木を下から見上げると、古木ならではの迫力ある姿に圧倒されます。
風景と視点場(2件)

前橋市役所12階から見る「赤城の寝牛」
晩秋から早春にかけての夕方、赤城山の鍋割山とその東に現れる山影が、前橋市中心部からは牛が伏せて寝ている姿に見えることから、「赤城の寝牛」と呼ばれています。
「赤城の寝牛」は、限られた期間と時期でしか見ることができない、前橋市中心部ならではの希少な赤城山の風景と言えます。

南町公園
南町二丁目の南町公園は、利根川沿いに位置する公園で、ソメイヨシノ、カワヅザクラ、シダレザクラ、アジサイ、バラなどいろいろな植物が植えてあり、四季折々の花が楽しめる公園として地域で親しまれています。特に春のサクラの時期になると、ソメイヨシノや、それよりも一足早く咲くカワヅザクラなどのサクラが美しく咲き乱れます。
令和6年度登録分景観資産リーフレット (PDFファイル: 2.6MB)
景観資産登録制度とは
前橋市景観資産登録制度は、前橋市の良好な景観形成に寄与する建造物等、樹木及び風景と視点場を本市が誇るべき景観資産として保全することを目的に、令和元年度から始められました。前橋市景観資産登録制度のページにて、これまでに登録された景観資産を紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
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都市計画部 都市計画課 景観・歴史まちづくり係
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〒371-8601 群馬県前橋市大手町二丁目12番1号
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更新日:2025年08月26日