臨江閣が国指定重要文化財に決定

文化庁文化審議会は平成30年5月18日(金曜日)、臨江閣を国の重要文化財に指定するよう、文部科学大臣に答申しました。
これにより、臨江閣が国指定重要文化財になることが決定しました。
本市の建造物が国の重要文化財に指定されるのは、柏倉町の「阿久沢家住宅」につぎ、2件目です。

指定の概要

今回指定を受ける内容は以下の通りです。

指定の内容
名称 臨江閣
員数 3棟
本指定 本館、別館、茶室
附(つけたり) 天皇東宮行幸啓関係資料 6冊
所在地 群馬県前橋市大手町3丁目1番2
所有者 前橋市(群馬県前橋市大手町2丁目12番1号)
年代 本館 明治17年(1884年)
別館 明治43年(1910年)
茶室 明治17年(1884年)
指定の理由 資料等により建設背景も明らかで、明治期の地方における迎賓施設の展開を理解する上で、高い歴史的価値を有する。

臨江閣について

 臨江閣は近代和風の木造建築で、全体は本館・別館・茶室から成る建物です。
 本館は明治17年9月、当時の群馬県令・楫取素彦(かとり もとひこ)や市内の有志らの協力と募金により迎賓館として建てられました。
 茶室はわびに徹した草庵茶室で、京都の宮大工今井源兵衛によって明治17年11月に完成しました。
 別館は明治43年一府十四県連合共進会の貴賓館として建てられた書院風建築です。

 見学や貸館利用を承っております。詳しくは臨江閣のページをご覧ください。

市長コメント

 本日、国の文化審議会から文部科学大臣に答申があり、臨江閣(現在は県及び市指定重要文化財)が、国の重要文化財として指定されることになりました。
 これもひとえに関係者の皆様方の臨江閣に対する愛着と保存に対するご尽力の賜物であり、改めて深く感謝申し上げます。
 臨江閣は、昨年度まで2か年の歳月をかけ、平成の大改修を終えました。関係する皆さんにおかれましては、創建当時の姿に復原することを目指して、たゆまぬご努力をいただいた結果が、ここに花開き、実を結んだものであると思います。
 臨江閣は、初代前橋市長下村善太郎を始めとした有志の寄付などで建築された迎賓館ですが、その意志を継ぎ、今後とも前橋市民はもとより、県内外からお客様をお迎えする施設として未来へ継承していくため、全力で取り組んでまいりたいと考えております。

平成30年5月18日
前橋市長 山本 龍

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更新日:2019年02月01日