日頃の生活を見直して生活習慣病を予防しよう!

生活習慣病とは?

生活習慣病は、食生活、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が深く関与し、発症の原因となる疾患の総称です。生活習慣病は、バランスの取れた食生活や適度な運動習慣により予防できます。

コロナ禍で運動不足の人が増え、肥満者の割合も増加しています。特に働く世代の運動不足が課題となっています。

本市は生活習慣病に関連する多くの項目で全国平均を上回っています

市国保特定健診有所見者割合 KDB(国保データベース)システム H30年、R2年、R4年抽出

◆コロナ禍で全国的に肥満者の割合が増えています。

◆糖尿病の検査項目であるHbA1cに関しては、全国と比較し県も本市も高い状態が続いています。

生活習慣病の中でも特に糖尿病に注意!

糖尿病とは?

糖尿病はインスリンというホルモンの不足や作用低下が原因で、血糖値の上昇を抑える働き(耐糖能)が低下してしまうため、高血糖が慢性的に続き、血管を傷つけてしまう病気です。

糖尿病の恐いところは、自覚症状がないまま重篤な合併症が進展することで、微小な血管の障害である網膜症・腎症・神経障害の三大合併症のほか、より大きな血管の動脈硬化が進行して心臓病や脳卒中のリスクも高まります。

本市健康増進計画「健康まえばし21」では重点課題として糖尿病対策に取り組んでいます。

糖尿病の検査項目

血糖値

血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことです。食事中の炭水化物などが消化吸収されブドウ糖となり血液に入るため、健康な人でも食前と食後で変化します。

空腹時血糖 正常値99㎖/㎗以下 受診勧奨値126㎖/㎗以上

HbA1c

血液中のヘモグロビンがブドウ糖と結合したもので、過去1~2か月の平均的な血糖値がわかります。

正常値5.5%以下 受診勧奨値6.5%以上

腎機能もチェック

高血糖の状態が長く続くと腎臓の全身の小さな血管を傷みつけ、血管が詰まったり破れたりします。腎臓の濾過装置である糸球体は細い血管が多いのでこれが起こりやすく、その結果腎機能が低下したものを糖尿病性腎症と呼びます。

糖尿病性腎症の初期はほとんど自覚症状がありませんが、進行するとむくみ・貧血・高血圧などを伴い、最後は人工透析が必要になり、生活に大きな負担がかかります。

特に群馬県は、糖尿病性腎症による新規透析患者数が全国的にも多い傾向にあります。

尿蛋白

腎臓が障害されると、通常尿中に出ない蛋白が尿中に出てきます。蛋白の量が多かったり、陽性の検査結果が続いている場合は、慢性腎臓病が進行している可能性があります。

正常値(-) 受診勧奨値(+)以上

eGFR

腎臓の糸球体が1分間にどのくらいの量の血液をろ過し、尿をつくれるかを示す値で血清クレアチニン値をもとに算出します。おおよその腎機能のパーセンテージに対応しています。

正常値60㎖/min/1.73/平方メートル以上 受診勧奨値45㎖/min/1.73/平方メートル未満

 

糖尿病について詳しく知りたい方はこちら
慢性腎臓病(CKD)について詳しく知りたい方はこちら

年に1回、健診を受けましょう

生活習慣病は、自覚症状はほとんどありませんが、やがて脳卒中や心筋梗塞などの恐ろしい病気を引き起こすことがあります。

年に1回は健康診査を受け、体の状態を確認することが大切です。

受診勧奨値は必ず受診を!

健診の結果、受診勧奨の項目がありましたら、早めにかかりつけ医を受診しましょう。

気になることがありましたら保健センターまでご連絡ください。

予防のためにできること

食事はバランスよく

主食+主菜+副菜がそろった食事

主食+主菜+副菜がそろった食事

食事は1日3食をなるべく決まった時間に食べましょう。1日2食だと1回に食べる量が多くなり、体重増加につながります。また食事の組み合わせは主食・主菜・副菜をそろえると、体に必要な栄養素をとれます。味付けは薄味で、良く噛んで食べるよう心がけましょう。

公式YouTubeで動画配信中

バランスの良い食事の基本である主食・主菜・副菜のはたらきとそれぞれのテーマに合わせた簡単に作れる料理を市公式YouTubeで紹介しています。

毎日の体重をチェック

まずは体重計に乗って、自分の体重変化に気づくのが健康生活への第一歩です。計った体重を毎日記録することで、自然と食事や歩くことを意識するようになります。

アプリで健康管理

スマホを持ち歩くだけで歩数を自動記録し、日々の体重・血圧・食事などの記録により、健康づくりの取り組みを見える化できます。食生活や運動習慣を見直すきっかけになり、楽しく気軽に健康づくりに取り組めます。

運動はプラス10分

いつでもどこでも一人でもできるウオーキングがお勧めです。健康のためには1日8,000歩が目標です。ふだん歩いていない人は、今より10分長く歩くようにしましょう。

忙しい人は隙間時間に「ながら運動」を取り入れて、65歳以上の人は日常生活の中で小まめに体を動かすなど、まずは今より10分運動することから始めましょう。

この記事に関する
お問い合わせ先

健康部 健康増進課 地域保健係

電話:027-220-5708 ファクス:027-223-8849
〒371-0014 群馬県前橋市朝日町三丁目36番17号
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更新日:2022年11月22日