オーラルフレイルをご存知ですか?
オーラルフレイルとは
オーラルフレイルは、口の機能が健常な状態と口の機能低下との間にある状態です。
例えば、「固い食べ物が噛めない」「お茶や汁物でむせる」などの口腔機能の軽微な衰えが重複しているとその可能性が高まります。
よく噛めないと食べられる物が限られてくるため、身体に必要な栄養をとることができず低栄養のリスクが高まり、その状態が続くと筋力の低下や体力の低下につながります。
さらに「むせる」ことは、飲み込む力が衰えたサインかもしれません。飲み込む力が衰えると、食事そのものが億劫になり、必要な栄養がとれずに低栄養に陥りやすくなります。
これらの状態を放置し、適切な対応を行わないままにしていると、全身のフレイル(衰え)につながり、サルコペニア(加齢による筋肉量の減少および筋肉量の低下のこと)や要介護のリスクも高まるといわれています。

出典:オーラルフレイル 3学会合同ステートメント
オーラルフレイル セルフチェック
オーラルフレイルのチェック項目です。ご自身の口の状態をチェックしてみましょう!
質 問 |
選択肢 | |
該当 | 非該当 | |
自身の歯は、何本ありますか? |
0〜19本 | 20本以上 |
半年前と比べて固いものが食べにくくなりましたか | はい | いいえ |
お茶や汁物等でむせることがありますか | はい | いいえ |
口の渇きが気になりますか | はい | いいえ |
普段の会話で、言葉をはっきりと発音できないことがありますか | はい | いいえ |
注)親知らずを含めない歯の数は、28本です。
5項目のうち、「該当」が2つ以上あると、オーラルフレイルです。
出典:オーラルフレイル3学会合同ステートメント
オーラルフレイルの症状があっても、改善の可能性があります
早期に気づき、適切な対策を行うことにより、改善する可能性が高くなります。
口の健康を保つことは、全身の健康を保つことにもつながります。ぜひ、定期的にセルフチェックを活用して、ご自身の状態を確認しましょう。
また、オーラルフレイルに該当しなかった場合も、口の機能を維持するために、対策が必要です。
オーラルフレイル予防の対策
口周りの筋力強化をしましょう!

効果的な筋力アップ方法
・前橋市ピンシャン元気体操のお口アップ体操
・歌を歌う
・早口言葉
・パタカラ体操
・口笛を吹く
・ハーモニカやピアニカを弾くなど
一緒に「お口アップ体操」やってみましょう。
ピンシャン!元気体操(←クリックすると動画のページが開きます)
毎日の「セルフケア」が大切です!

高齢になると、唾液の分泌量が減少傾向になり、むし歯や歯周病になりやすくなります。また舌にも汚れが付着しやすくなります。歯間ブラシや舌ブラシなどの清掃補助用具などを使い、毎日のケアは丁寧に行いましょう。
ご自身のケアは、大丈夫?
高齢期の歯の「セルフケア」(←クリックして確認してみましょう)
かかりつけ歯科医を持ちましょう!

毎日のセルフケアでは汚れを完全に落とすことは難しいといわれています。
歯垢は時間が経つとともに歯に頑固にこびりつき、むし歯や歯周病の原因になります。定期的な歯科受診でプロによるケアを受け口の健康を守りましょう。
治療はもちろん、口周りの不安なことはかかりつけ医に相談しましょう。
健康寿命延伸のカギは、噛める口!

人生100年時代
食べることは 生きること
8020運動をご存じですか?8020運動とは、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動です。
自分の歯が20本以上あると、ほどんどの食べものを美味しく食べるといわれています。
また歯を失っても、入れ歯などにより口腔機能を維持することが可能です。
毎日を元気にいきいきと過ごすために、たくさんの種類の食品を食べられる口を目指しましょう。
この記事に関する
お問い合わせ先
福祉部 長寿包括ケア課 介護予防係
電話:027-898-6133 ファクス:027-223-4400
〒371-8601 群馬県前橋市大手町二丁目12番1号
お問い合わせはこちらから
更新日:2025年01月29日