高齢期の歯の「セルフケア」

高齢期(65歳~)の「セルフケア」について

 お口のケアを実践してお口の健康が維持できると、自分の歯でしっかりかみ、充実した食生活を送ることができます。また、よくかむことで脳の血流が増え、脳神経細胞の働きが活発になり、認知症予防にもなります。唾液の分泌がよくなると誤嚥性肺炎、インフルエンザ等の感染予防にもつながっていきます。口腔ケアは、介護予防の第一歩なのです。

清潔を保つために(お口のお手入れ)歯みがき、うがい、歯科健康診査

歯の磨き方、歯ブラシの当て方は、青年期の「セルフケア」、壮年期の「セルフケア」を参照してください。

高齢期では、年齢と共に下がってしまった歯と歯肉の境目を丁寧に磨きましょう。

元の歯肉の位置のイラスト

入れ歯のお手入れ

1、食事のあとは必ず磨く。

 入れ歯を入れたままでは歯と入れ歯の間などの汚れがしっかり落ちません。必ず外してから磨きましょう。
 また入れ歯だけでなく、残った自分の歯も磨きましょう。

歯ブラシで一本ずつ磨く。のイラスト

2、水道の水を流しながら歯ブラシ等で磨く。

 流水で汚れを落としましょう。洗面器に水を張っておけば落としても安心です。ただし、熱いお湯で洗うと変形の原因になります。

入れ歯洗浄のイラスト

3、歯磨き剤は使わない。

 入れ歯が傷ついてしまいます。時々、入れ歯洗浄剤を使用しましょう。
 専用の歯ブラシもあります。

入れ歯専用ブラシのイラスト
洗浄剤のイラスト

部分入れ歯

 バネの部分は特に汚れがたまりやすい部分なので丁寧に磨きましょう。

部分義歯のイラスト

総入れ歯

 食後は入れ歯の内側や外側に食べかすが溜まります。その食べかすをそのままにしておくと、歯肉が炎症を起こしてしまうので、毎食後入れ歯をはずして磨きましょう。

舌苔(ぜったい)のお手入れ

食べかすや唾液の減少により、舌の表面に付着する汚れ、口臭や味覚障害の原因になります。
歯ブラシや舌専用のブラシで奥から手前に軽くこするように汚れを落としましょう。

舌磨きのイラスト
舌ブラシのイラスト

機能低下を予防するために(お口の機能訓練)

年齢を重ねていくと身体の筋肉の衰えは自覚しやすいものですが、「食べる」「話す」「呼吸する」「表情をつくる」など、お口の機能の衰え(オーラルフレイル)は気付きにくいものです。お口の機能を司っている舌・頬・喉は筋肉でできています。
 お口の機能を向上させるために、口腔体操、歌を歌う、しっかり噛むことがポイントです。

こんな症状ありませんか?

  • むせる
  • 固いものが食べにくい
  • 口の中が渇きやすい
  • 食べこぼす
  • 飲み込みにくい
  • しゃべりにくい味がわかりにくい など

口腔周囲筋を鍛えるために、『お口アップ体操(顔面体操・舌体操・唾液腺マッサージ)』をお勧めします。

かかりつけ歯科医を持ち、定期健診を受けましょう

 歯科医院での定期的な歯科検診も重要になります。
 一年に1回はかかりつけ歯科医院を受診し、お口をチェックしてもらいましょう。

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更新日:2019年02月01日