食中毒の事案発生について (令和5年4月25日(火曜日)発生)
前橋市内の医療機関から、「市内飲食店を利用した患者が腹痛を訴え受診し、患者の胃からアニサキスの虫体を摘出した。」旨の電話連絡があり、調査しました。
その結果、下記の原因施設で提供された食事を原因とするアニサキスによる食中毒と断定しました。
事件の概要は以下のとおりです。
概要
原因施設
市内飲食店
違反内容
食品衛生法第6条違反
(不衛生食品の調理提供による食中毒発生)
調査結果
令和5年4月24日(月曜日)夜に、原因施設で提供された食事を喫食した2人のうち1人が症状を呈していることを確認し、以下のことが判明しました。
- 当該施設における喫食から発症までの潜伏期間がアニサキス症によるものと一致しました。
- 当該施設で喫食した食品のほかにアニサキス症を疑う食品の喫食はありませんでした。
- 胃内視鏡検査でアニサキスの虫体が摘出されました。
- 発症者を診察した医師から、食中毒発生届が提出されました。
以上により、当該施設で提供された食事による食中毒事件と断定しました。
施設の措置
営業停止命令1日間(令和5年4月27日(木曜日)
指導内容
施設の衛生確認及び営業者への衛生指導
アニサキス症
アニサキス症は、アニサキスが寄生している生鮮魚介類を生食することにより、アニサキス(幼虫)が人の胃腸壁に侵入して引き起こされる食中毒です。
主な原因食品
アニサキスが寄生している魚介類(サバ、イカ、アジ、イワシ、サンマ、カツオ等)の生食
発病までの時間、及び主な症状
潜伏期間 1~36時間(多くが8時間以内) 。激しい腹痛、吐き気、おう吐。
予防・対策
- 新鮮な魚を選び、速やかに内臓を取り除くこと。
※アニサキス幼虫は鮮度が落ちると、内臓から筋肉に移動することが知られています。 - 魚の内臓を生で提供しないこと。
- 目視で確認して、アニサキス幼虫を除去すること。
- 冷凍すること。(-20℃で24時間以上)
- 加熱すること。(60℃1分、70℃以上)
※一般的な料理で使う食酢での処理、塩漬け、醤油やわさびでは、アニサキス幼虫は死滅しません。
関連サイト
アニサキスによる食中毒を予防しましょう(厚生労働省ホームページ)(新しいウインドウが開きます。)
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健康部 衛生検査課 食品衛生係
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更新日:2023年05月11日