食中毒の事案発生について (令和7年3月12日(水曜日)発生)

前橋市内の医療機関から、「市内の飲食店を利用した複数名が、嘔吐、下痢等の消化器症状を呈している。食中毒の疑いがあったため連絡をした。」旨の電話連絡があり、調査しました。

その結果、下記の原因施設で提供された食品を原因とするノロウイルスによる食中毒事件と断定しました。

事件の概要は以下のとおりです。

概要

原因施設

前橋市内の飲食店

違反内容

食品衛生法第6条第3号違反

(当該施設で提供された食品を原因とする食中毒発生)

調査結果

令和7年3月11日(火曜日)から令和7年3月14日(金曜日)にかけて、対象施設で提供された食品を喫食した5グループ86人中、5グループ32人が同様の消化器症状を呈していることを確認し、以下のことが判明しました。

  • 発症者の共通食は当該施設の提供食のみであった。
  • 発症者の症状は下痢、吐気、嘔吐を主症状とし、ノロウイルスの症状及び潜伏期間と合致していた。
  • 発症者4人の便からノロウイルスが検出された。
  • 人から人への感染を疑うエピソードはなかった。
  • 発症者を診察した医師から食中毒発生届が提出された。

以上の結果から、当該施設を原因とする食中毒事件と断定した。

施設の措置

営業停止命令3日間(令和7年3月22日(土曜日)から令和7年3月24日(火曜日)まで)

指導内容

施設の衛生確認及び営業者への衛生指導

ノロウイルス

ノロウイルスは直径25~35nmのとても小さなウイルスです。人の腸の中で増殖するので、とても少ない量(10~100個の摂取)で感染し、発症します。

ノロウイルスによる胃腸炎の食中毒は年間を通して発生し、特に冬季に流行します。

発病までの時間、及び主な症状

感染後、平均して24~48時間で発症します。 嘔吐、吐気、下痢、発熱など

予防・対策

  • 食品を十分に加熱する(食品の中心部が85~90度90秒間以上)
  • 手指を十分に洗浄及び消毒する(特に調理に従事する前、食事前、トイレ使用後)
  • 次亜塩素酸ナトリウムにより調理器具、設備及びトイレの洗浄・消毒を徹底する。
  • 感染者の嘔吐物や排泄物を処理するときは、手袋などをして直接触れないようにする。
  • 症状が改善しても1~4週間はウイルスが排出されるので二次感染に注意する。

関連サイト

関連記事

この記事に関する
お問い合わせ先

健康部 衛生検査課 食品衛生係

電話:027-220-5778 ファクス:027-223-8835
群馬県前橋市朝日町三丁目36番17号
お問い合わせはこちらから

更新日:2025年04月05日