「食品ロス」を減らしましょう
食品ロスとは
「食品ロス」とは、「まだ食べられるのに、捨てられている食べ物」のことです。
世界人口の増加や相次ぐ異常気象、紛争等の影響により、世界中で食糧不足が叫ばれている一方、たくさんの食べ物が、利用されることなく、ごみとして捨てられています。とりわけ、食料の多くを輸入に頼っている日本にとっては、真摯に取り組むべき課題です。
日本では、年間約472万トンの食べ物がごみとして捨てられており、そのうち236万トンが家庭から、236万トンが事業者から出されています(令和4年度推計値)。(農林水産省推計<外部サイト>)
栄養不足の状態にある人々が世界中に多数存在する中、とりわけ、食料の多くを輸入に依存している日本にとって、食品ロスの問題は真摯に取り組むべき課題です。そして、食品ロスを減らすためには、事業者や行政はもちろん、市民の皆さん一人一人の取り組みが欠かせません。
前橋市では、年間で約8,460トンの食品ロスが出されており、市民一人当たりでは、1日約70グラム、1年間では約26キログラムもの量になります。また、ごみとして出された生ごみのうち、約半数が食品ロスにあたります。(令和5年度組成調査の結果より)
食品ロスはなぜ発生するのか
食品ロスが発生する原因は、大きく分けて3つあります。
1.作りすぎや注文のしすぎで、料理を食べきることができなかった。
2.食べるまえに傷ませたり、期限切れになったりしたため、食べられなくなってしまった。
3.肉の脂身のとりすぎ、野菜や果物の皮のむきすぎなど、食べられる部分まで捨ててしまう。

ひとつでも当てはまったら要注意!!食品ロスチェック
みなさんのご家庭ではいかがでしょうか。チェックリストで確かめてみましょう。
1.たくさんの冷凍ごはんが、冷凍庫で凍りついている。
2.冷蔵庫の片隅で、野菜のきれはしが干からびている。
3.冷蔵庫の奥に、いつ開けたか覚えていない食品がある。
4.買ってきた食品は、とりあえず冷蔵庫へ。スキマを見つけて、ぎゅうぎゅうにつめこんでいる。
5.「しょうゆ」や「わさび」の小袋がたまっている。
6.同じ調味料なのに、開封済のものが複数ある。
7.余った食品は、あとで食べようと思って一応とっておくけど、なかなか食べきれなくて結局捨ててしまう。
8.買い物をするとき、「あの食材ってまだあったっけ?」と、お店に来てから悩むことが多い。
9.必要ない食品なのに、安売りしていると買ってしまう。
10.食品をまとめ買いしたが、食べきる前に消費期限切れになってしまい、捨てたことがある。
どれも食品ロスの発生につながる項目です。当てはまるものがあった場合は、少しずつ習慣を見直していきましょう。
家庭の食品ロスチェックリスト(ダウンロード版) (PDFファイル: 185.8KB)
食品ロスを減らすために
家庭でできること
1「賞味期限」と「消費期限」について知っておく
賞味期限(おいしく食べられるめやす)
賞味期限は、少し過ぎても、まだ食べることができます。見た目や臭い等で、ご自身でよく判断してください。
消費期限(安全に食べられるめやす)
消費期限を過ぎたものは、安全性に問題がある可能性がありますので、食べないでください。
(注意)賞味期限や消費期限は、表示されている保存方法で保存した場合の、開封前の期限です。一度開封したものは、期限にかかわらず早めに食べきりましょう。
2 冷蔵庫の中をこまめにチェックする
・入れたものをメモに書いて、冷蔵庫の扉に貼る
・食材の種類ごとに、入れる場所を決める
・「余りものを食べる日」をつくる
・常温保存できるものは、食べる直前に冷やすようにし、冷蔵庫にゆとりをもたせる
3 ローリングストック法を活用する

ローリングストック法とは、普段食べている食品を少し多めに買い置きして、賞味期限・消費期限が一番近いものを食べ、食べた分を買い足すというサイクルを繰り返す方法です。一定の備蓄を確保しながら、簡単に入れ替えができるため、災害への備えとしてもおすすめです。
4 余っている食材をフードバンクに寄付する
食品が余っていて、食べきれないときは、フードバンクに寄付しましょう。寄付された食品は、支援を必要とする方々のために利用されます。
5 段ボールコンポストで堆肥化する
ごみ政策課では、段ボール箱を使って簡単に作ることができる、段ボールコンポストの母材を市役所窓口にて配布しています。生ごみをたい肥化することで、ごみの減量にもつながります。
家庭の外でできること
1 食べきれるだけ買う
「安い」、「お得」と言われると、つい買いだめしてしまいそうになりますよね。でも、食べきれなければ、食品ロスになってしまいます。一旦冷静になって、本当に買う必要があるものなのか考えましょう。また、飲食店を利用するときは、適量を注文するよう心がけ、料理が残らないようにしましょう。
2 残った料理を持ち帰る
飲食店によっては、食べきれなかった料理を持ち帰ることができます。店員さんに声をかけ、持ち帰ることができるか聞いてみましょう。
(注意)持ち帰った料理は、自己責任で管理し、早めに食べきりましょう。
3 「てまえどり」を心がける
お店によっては、販売期限が近いものを商品棚の手前に置いています。お買い物の際は、そういった「手前」に置かれたものから「取って」購入する、てまえどりにご協力をお願いします。商品によっては割引されていることがあるので、節約にもなります。
4 「食べきり協力店」を利用する


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食品ロスダイアリーアプリを活用しよう
食品ロスダイアリーアプリは、ご家庭で発生した食品ロスをWebアプリに記録するものです。このアプリは、NPO法人ごみじゃぱん食品ロスチームが環境省の研究助成を受けて開発し、運営しています。
食品ロスダイアリーに記録することで、食品ロスの削減に効果があることもわかっています。ぜひ、活用してみてください。
食品ロスダイアリーアプリ(https://gomi-jp-foodloss.com/)
(注意)食品ロスダイアリーアプリは、Webアプリです。ブラウザ(ChromeやSafari)のお気に入りに登録してお使いください。
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更新日:2022年10月01日