結核・呼吸器感染症予防週間を知っていますか?

9月24日から9月30日は結核・呼吸器感染症予防週間

2025年の標語

結核予防週間「長引いた 咳に結核 疑って 早い受診につなげよう」

呼吸器感染症予防週間「手洗いマスク 習慣づけて 防ごう呼吸器感染症」

 

厚生労働省では、毎年9月24日から9月30日を結核・呼吸器感染症予防週間とし、結核やその他呼吸器感染症に関する正しい知識の普及啓発を行っています。

現在も日本国内では毎年約1万人が新たに結核を発症しています。2023年の新登録結核患者のうち65歳以上が全体の66.8%を占めるほか、外国出生患者が占める割合は全体の16.0%で20歳代では84.8%に達しています。世界では1,080万人が結核を発病しており、125万人が亡くなっています。

結核は決して過去の病気ではなく、まだまだ身近な病気です。

また、新型コロナウイルス感染症や、MERS、新型インフルエンザ、SARS、香港かぜ、アジアかぜ、スペインかぜといった20世紀以降に世界でパンデミックを起こした病気はすべて呼吸器感染症です。

結核を含む呼吸器感染症の拡大防止を防ぐためには、私たち一人ひとりが感染症へ関心を持ち、正しい知識を身につけることが大切です。

結核ってどんな病気?

結核菌によって主に肺に炎症が起きる病気です。

菌を出している状態の結核患者が咳やくしゃみをすると、「しぶき」といっしょに、結核菌が空気中に飛び散ります。それを直接吸い込み、結核菌が肺の奥深くに入り込むことで感染します。

結核菌に感染しても必ず発病するとは限りません。健康な人は、免疫力により結核菌を抑え込むことができます。しかし、免疫力が低下すると発病する可能性が高くなります。

感染しても発病していなければ、人にうつす心配はありません。また、発病をしていても決められた期間薬を飲むことで、結核を治すことができます。

こんな症状はありませんか?

・2週間以上続く咳、微熱、だるさ

・体重減少

・食欲不振

・寝汗など

このような症状があるときは、医療機関を受診しましょう。結核は早期発見、早期治療が重要です。

年に一度は胸部X線(レントゲン)検査をうけましょう

肺結核は肺に病巣をつくります。

そのため胸部X線(レントゲン)検査を受診することが結核の早期発見に有効です。

特に高齢者では咳や痰などの呼吸器症状が見られないことも多く、治療を始めるのが遅れてしまうことがあります。定期的に健診を受けましょう。

65歳以上の方は感染症法に基づき結核健康診断の受診義務があります。前橋市の胸部検診は結核健康診断と肺がん検診を兼ねていますので、65歳以上の方は前橋市の受診シールを使用すると、胸部X線(レントゲン)検査を無料で受けられます。

(注)感染症法…感染症の予防及び感染症の患者に関する医療に関する法律

予防のためにできること

健康的な生活が免疫力を高め、結核の予防につながります。

適度な運動、十分な睡眠、バランスの良い食事を心がけましょう。

乳幼児は抵抗力が弱く結核菌に感染すると重症化しやすいため、発病や重症化予防にはBCG接種が有効です。

 

呼吸器感染症ってどんな病気?

病原体が肺や気管支といった呼吸器に入って炎症を起こす病気です。病原体とは感染症の原因となるウイルスや細菌などをいいます。

感染経路はそれぞれの感染症で異なりますが、呼吸器感染症の多くは感染した人の咳やくしゃみなどの飛沫に含まれる病原体を吸い込んだり、病原体が付着した手で口や鼻を触れることで感染します。

どんな種類があるの?

新型コロナウイルス感染症や季節性インフルエンザ、RSウイルス感染症、百日咳、マイコプラズマ肺炎などがあります。結核も呼吸器感染症のひとつです。

 

予防のためにできること

・こまめな換気

・咳エチケット

(咳やくしゃみをするときは、マスクやティッシュ・ハンカチ等を使い、口や鼻をおさえる)

・手洗い、手指消毒

・ワクチン接種

・適度な運動、バランスの良い食事、十分な睡眠

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お問い合わせ先

健康部 保健予防課 感染症対策係

電話:027-212-8342 ファクス:027-224-0630
〒371-0014 群馬県前橋市朝日町三丁目36番17号 前橋市保健所2階
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更新日:2025年08月31日