平成30年度第2回社会福祉審議会児童福祉専門分科会(子ども・子育て会議)会議録

審議会名

社会福祉審議会 児童福祉専門分科会(子ども・子育て会議)

会議名

平成30年度第2回児童福祉専門分科会(子ども・子育て会議)

日時

平成30年10月19日(金曜日)
午後1時30分~午後3時30分

場所

前橋市保健センター2階 研修室

出席者

委 員
楯分科会長、川上職務代理者、津久井委員、熊田委員、山口委員、蜂須賀委員、森委員、
山下委員、音山委員、深町委員

事務局
松井福祉部長、山口幼児教育センター所長、竹渕子育て支援課長、小坂子育て施設課長、
福島副参事、阿久沢課長補佐、内田係長、原田副主幹、石塚主任、並木主任

欠席者

委 員
牧岡委員、田村委員、森田委員、布川委員

議題

1 開会

2 議題
(1)子ども・子育て支援事業計画の進捗状況について
(2)子ども・子育て支援事業計画にかかるニーズ調査について

3 その他
(1)幼稚園・保育所・認定こども園等の無償化について
(2)まえばしパパ・ママ子育て応援ブックについて

4 閉会

会議の内容

開会

会議の主管課である、子育て支援課竹渕課長より、分科会開会に先立ち、開会の挨拶がある。
続いて、楯分科会長より挨拶。子ども子育て支援新制度スタートから4年が経ち、大事な時期が来ている。また、来年10月から保育の無償化が始まるということだが、まだ制度の全容が見えない状態である。このような中で、前橋市の子どもたちや子育て中の方が幸せに生活するためには、この会議が重要になってくるので、色々な意見を率直に述べていただきたい旨の話がある。
次に事務局を代表して松井福祉部長より、委員皆さんの列席へ感謝の意を述べ、本市の保育無償化への取り組み状況の報告を含めた挨拶がある。また、病児・病後児保育施設に関しては、来年度から3ヶ所で運営を行う旨を説明し、最後に本分科会が円滑に進められるよう協力を依頼し、挨拶を終える。
続いて、今回初顔合わせとなる蜂須賀委員、山下委員、音山委員の自己紹介がある。
この後は条例の規定により、楯会長が議長となり議事を進める。

1議題(1)子ども・子育て支援事業計画の進捗状況について

事務局子育て施設課福島副参事が資料1に沿い説明を行う。
深町委員より、支援事業の中の「地域子育て支援拠点事業」や「延長保育事業」に関しては充足率が低いが、これで良しとするのか、問題視しなければいけないのかとの質問がある。
事務局子育て施設課小坂課長より、昨年の会議において、量が確保されているものに関しては、利用実績が低くても特段見直しをしない、という方向になった。32年度からの新計画について、あまりに実績とかけ離れている部分については改めてご意見を伺いたいと説明がある。
熊田委員より、放課後児童健全育成事業について、利用実績数の低学年・高学年の内訳を知りたいとの意見がある。
事務局小坂課長より放課後児童健全育成事業の利用割合としては低学年7割、高学年が3割の利用状況であるが、正確な数字については後ほど報告させていただく。クラブの現在の設置数について公設が34、民間が37の計71箇所となっているとの説明がある。
楯会長より、この計画の全体としての数値は満たされているが、例えば放課後健全育成事業について、学年によっては不足するというようなことがあると思う。細かく見ていった場合に、数字を見ただけでは分からない部分も含めて、行政としてはこの実績をどのように評価しているか。行政の抱える課題等も含めて意見を伺いたいと発言がある。
事務局小坂課長より、保育所の利用では3歳未満児の利用希望者が増加しており、28年度実績と29年度実績の差し引きで100人以上利用希望が増えている。施設整備を行い低年齢児枠の確保を進めているところだが、なかなか需要に定員確保が追いついていない状況であり、大きな課題の1つと捉えている。見込み数に比べて実績数の少ない病児・病後児保育は、箇所数を増やしており、利用は進んできている状態かと思われる。新設された前橋赤十字病院の施設についても、周知が進み、順調に利用者は伸びている。計画と乖離している部分はあるが、概ね順調に推移しているとの認識を示す。
山口委員、津久井委員より、放課後児童クラブについて、職員の資質向上を進めてほしいとの意見がある。
楯会長より数年前に比べると、職員の研修についてもしっかりやっていると思うが、保育のニーズが増えている中で質についても満たされているかというと心配な部分もある。ただ、前橋は以前に比べれば改善されているとは感じているとの意見がある。
事務局小坂課長より放課後児童クラブの職員研修については、市で行う部分もあるが、基本的には都道府県が中心に行っている。支援員としての認定資格研修とキャリアアップのための資質向上研修の2つのメニューがあり、実施をする場合には広く呼び掛けをしているが、時間等の関係もあって、積極的に参加をするところと、なかなか参加していただけないところとの差がある。ハードの整備はすぐには難しいところがあるが、ソフトの面ではいろいろ考えていかなければならないとの認識している、との発言がある。
音山委員より、学童を楽しみにしている児童は結構多く、一定の役割を果たしていると考えられる一方、居場所がなくて仕方なく学童に行くと言う児童もいる。数の確保はされているのだろうが、これから先は質をどう上げていくのか、というのを真剣に考えていくべきである。やはり職員については研修をもう少し行っていくなどして、子どもにとって、居場所があったとしてもそこが拠り所になっているか、というところが大事。学校に行っている時間も放課後の時間も等しく大切な育ちの時間であるので、進捗状況については件数の充足といった面から質的な効果に視点を移していく時期にきているのではないか、という意見がある。
蜂須賀委員からは、自身の子どもも学童に行っていたが、その学童クラブは昼間は児童館、放課後は学童クラブというところで、地域の方にもお世話になり、将棋やコマなどを教えてくれるなど、子どもも楽しみにしている様子だった。その所長は、放課後児童デイサービスから学童クラブに異動で来たようだったが、学童の中にも発達の気になるお子さんはいて、職員も対応が難しい、という話は聞いたことがある、と発言がある。
熊田委員より、学校教育と学童の連携がスムーズにいくような仕組みがあればいいかな、と思う。中には学童に行くことを嫌がるお子さんもいて、そういう子に対する指導をどのようにしたらいいのか難しい面があり、学校での様子を伺いたいが、学校や先生によって学童への関心が薄い方もいる。学校から放課後という流れは切り離せないので、その間をつなぐようなシステムがあれば、との意見がある。
事務局小坂課長より、教育委員会と一緒に取り組む方向になってはいるが、現場サイドでは考え方が違う部分があり、なかなか個人情報は教えられないという先生がいたり、いろいろ情報交換していただける先生もいたり、そのような面については引き続き教育委員会に問題を投げかけ、検討課題の一つと考えていると回答がある。
川上委員より、学校では学童の生徒の人数は把握しているのか、と質問がある。
事務局小坂課長より学童に行っている生徒の数については、年に1回は子育て施設課から留守家庭児童の調査をお願いしているので、学童の数字とは少し異なるかもしれないが、おおよその数は把握していただいていると思うとの説明がある。
松井福祉部長より、補足として、市では学童とは別に放課後児童デイサービスという事業も行っている。発達の気になるお子さん、障害のある子を含めて、市内35から36か所ある。そのような施設で放課後を過ごしている、というお子さんもいるということでご理解いただきたいと説明がある。
森委員より、放課後児童クラブの子どもたちの成長が不安視されている。運営側と話をする機会があったが、皆「自分達は微力だ」、と感じているようだ。勉強をちゃんと見てあげられる人が配置されているかというと、お金の問題もあり、そこまでできていない。また発達障害のお子さんの対応についても、「困った」と思ってしまうとのこと。16科目履修すると支援員の認定資格が得られるのだが、その資格も講座を受けるだけ。その中には障害を持つお子さんについても受け入れる、ということは書いてあるが、90分の授業を受けただけで障害児保育が分かるとは思えない、との発言がある。
事務局小坂課長より、前橋市でも、障害福祉課において放課後児童クラブの担当者を含めて発達障害に関わる講習会を開いている。研修等の機会を設け少しずつ資質の向上を進めるしかないかなと考えている、との認識を示す。

議題2「子ども・子育て支援事業計画にかかるニーズ調査について」

事務局子育て施設課原田副主幹より調査の概要説明を行う。本事業計画の策定にあたっては子ども・子育て会議にて審議していただくこととなっている。ニーズ調査についても法律で明確に決められており、今年度調査をし、来年度計画策定という形を考えている、と説明がある。
深町委員より、調査票の文言について分かりづらい部分がある。これは国の様式のままなのか。一般の方には分かりづらい表現を整理することはできるのかとの質問がある。
事務局原田副主幹より、文言に関して制約はない。時間があまりないので、子育て施設課内で改めて精査し、なるべく平易な文に改めたいと説明。
音山委員より、問25の子育ての楽しさと辛さというのはアンビバレントな感情であるので、場合分けをせず、全員に回答をしてもらえば良いと思うとの発言がある。
事務局原田副主幹より、集計は分けずにすることも可能なので、場合分けをせず回答するよう設問を変更したい、と回答がある。
楯会長より、ニーズについてアンケートのみで分かる部分は良いが、それ以外の拾いきれない声があるかと思うので、何か方策があれば良いとの発言がある。
また、山下委員より、設問数が増えれば増えるほど回答数は減ると思う。この調査についても簡素化したほうが良いのではないか。今回はこれで行くのだろうが、今後もう少し簡素化する方向に改めたり、インターネットでの回答を可能にしたりするなど、検討していただきたい、との発言がある。
また、津久井委員より、自身も子育て中であり、子どもの宿題を見てやる時間すらなかなか取れない中で、この量のアンケートに回答するのは、正直「嫌だな」と思う。それでも時間を割いてアンケートに答えたとしても、答えた人には直接結果が返ってこない。そうなると、回答に要した時間が無駄だったと感じる。回答の結果がどのように制度に反映されたのかを、自分で調べないと分からないというのはおかしい。そのあたりを考えてほしい、との発言がある。
事務局小坂課長より、なかなか全員の意見を聞くのは難しいが、今はインターネット等を通じて意見を聞くというようなこともできるので、やり方の検討はしていく必要がある。結果の公表についても、周知の仕方を改めるなど、工夫が必要かと思う、と発言がある。
川上委員より来年度開設予定の病児・病後児施設について、差し支えなければどこに開設されるのか教えて欲しいと質問がある。
松井福祉部長より、群馬大学附属中の南にかなざわ小児科クリニックという小児科があるが、そこで行う予定である。定員は4人を予定していると説明がある。
森委員より、保育施設の職員向けに、病児・病後児施設の見学会ができれば良いのではないか。保育者から保護者に向けての案内もしやすくなる、との意見がある。
事務局子育て施設課内田係長より、放課後児童健全育成事業の平成29年度利用実績の内訳人数について低学年が2555人、高学年が960人との報告がある。

その他(1)幼稚園・保育所・認定こども園等の無償化について

事務局福島副参事より来年10月から実施予定の保育無償化の資料について、国から概要の資料が発布された。具体的な手続きについてはまだ検討中ということだが、また新しい情報が入ったら随時報告させていただく、と説明がある。

その他(2)まえばしパパ・ママ子育て応援ブックについて

事務局子育て支援課阿久沢補佐より、リニューアルした「まえばしパパ・ママ子育て応援ブック」について説明し、是非活用をお願いしたいと依頼がある。

閉会

最後に楯会長が委員にお礼を述べ、会議を締め、竹渕子育て支援課長が閉会の挨拶を行った。

関連書類

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更新日:2019年02月01日