令和5年度第1回前橋市健康づくり推進協議会

審議会名

健康づくり推進協議会

会議名

令和5年度第1回前橋市健康づくり推進協議会

日時

令和5年8月24日(木曜日) 午後1時30分 ~午後3時00分

場所

前橋市第二コミュニティセンター 3階 ホール

出席者

(委員)

家崎委員、塩ノ谷委員、福島委員、内田委員、西田委員、黒岩委員、小野里委員、小室委員、大友委員、松本委員、石井委員、六川委員、吉澤委員、山口委員、滝沢委員、福島委員、三浦委員、小林委員

(事務局)

宮坂健康部長、大西保健所長、樋口健康増進課長、淺井課長補佐、五百川課長補佐、原田課長補佐、唐鎌主任保健師、伊藤主任保健師、関主任保健師、亀山主任歯科衛生士、水澤主事、酒井保健師

(傍聴者)

なし

欠席者

なし

議題

(1)健康まえばし21 第2次計画の評価について

(2)健康まえばし21 第3次計画について

(3)地域職域連携推進協議会について

(4)健診受診勧奨標語について

会議の内容

1 開会(司会:健康増進課長)

 

2 挨拶

(健康部長挨拶)

この協議会につきましては、ご案内のとおり、本市における総合的な健康づくりを推進するために設置をされている。また、地域・職域連携推進協議会と合同設置されており、医療・福祉・地域保健・職域保健等の関係の皆さまにご協力いただいている。昨年度については、新型コロナウイルス感染症の関係で書面開催となったが、皆さまからは大変貴重なご意見をたくさん頂戴した。この場を借りて感謝申し上げる。今回の会議は計画期間が残すこと1年となった健康づくり21第2次計画への評価、次期の第3次計画策定に係る事項を協議いただく。また、地域・職域連携についてもご協議いただく。この協議会を基軸に市民の皆様の健康寿命の増進・延伸に向けて市民の皆で実践できる計画・取組を目指していきたいと考えているので、委員の皆さまにおかれましては忌憚のないご意見をいただければありがたい。

 

3 自己紹介

各委員が名簿順に自己紹介(団体・氏名)をした。

 

4 会長、副会長選出

会長:家崎委員

副会長:塩ノ谷委員

 

5 議事

(1)健康まえばし21 第2次計画の評価について

(議事(1)については、唐鎌主任保健師が資料1により説明。)

 

(会長)

まとめると肥満が多くなってきて運動する人が減ってきて生活習慣病の基礎となることが改善されていない。脳卒中等の疾患による死亡は減ってきているけれども、10年前と比べると人口の高齢化によっておそらく老衰が多くなってきている。気になったのは、糖尿病のヘモグロビンA1c5.6の値が半分くらい出ているのが気になる。実際、臨床の場でヘモグロビンA1c5.6はいっぱいいて、必ずしも糖尿病と診断されるわけではない。各医療機関に受診をされていて結果どうだったのか知りたい。健診で引っ掛けて異常だと市民に啓発するのはいいけれども。健診の余分な功罪も考えていかなければならないと思う。今はまだないと思うが、健診の上限。実際市民の生活を見ていると、タダというのもあると思うが、病気を持っている90歳の人も後期高齢者健診を受けている。がん検診等も安い金額で受けることができるので、受けに来る。難しいところもあるが、ある程度上限を設けることが今後の課題になってくる気がする。

 

(委員)

健康まえばし21後期計画25項目及び7分野・重点課題の指標で栄養・食生活と歯と口の健康で、重点課題でAとBとなっているが、栄養・食生活でDが4つもある。歯と口の健康でC・Dが7つもある。これの矛盾はどうか。

 

(唐鎌主任保健師)

まず評価結果だが、Cと判定しているものは変わらないという判定になっている。A・Bが策定時より良い、Cが変わらない、Dが悪化というかたちになっている。全国的にも生活習慣病に関する全体としての健康寿命や年齢調整死亡率は良い判定になっているが、それに基づく自分の生活だったり肥満だったりが悪化と判定されるものが出ている。この矛盾点は全国的にも出ていること。今の生活習慣を表しているというよりも、今の生活習慣というのは、実は何十年後に全体の評価として出てくるのではないだろうかと言われている。というのは、アメリカでたばこを吸い始めたというのが、肺がんの死亡に関連し始めたのが何十年後だということだったので、もしかしたらこの生活習慣の悪化というのはもう少し後の結果に出てくるかもしれないということになる。

歯と口に関しては、すごく傾向が良く見える結果になっていて、実は歯を有する人は増えてきている。喪失歯のない人の割合というのはAとCとあるが、P25(3)40歳で喪失歯のない者の割合の増加がCと判定しているが、策定時から6ポイントも上がっていてAやBにしたい部分だった。ただ、受診者数が少なかったので、有意差がでなくてCと判定した。もしかしたら歯を大事にできて、それだけ年齢を重ねた時に歯を持つ人は増えてきているのだけれども、歯周の間の汚れが掃除しきれずに歯周炎になっている人も多い。歯周病に関する項目が軒並み悪化傾向となっているので、歯を有するのは良い判定、歯周に関する項目は悪い判定と大きく分かれた結果となっている。

 

(委員)

データベースはスマイル健診と高齢者健診の2つか。それとも、もうちょっと広い範囲のデータベースか。1つのデータソースなので、ばらばらのデータソースなのか。

 

 

(唐鎌主任保健師)

それぞれのデータソースに関しては、データソースとして下に載せている。

 

(委員)

国保の場合とそれ以外とで中身が違うと思うが、働いている人とリタイアしている人と中身の差が出てくると思うが、データソースが複数あると比較しづらい気がする。

 

(唐鎌主任保健師)

健診関係については、国民健康保険のデータで主に評価をしている。NDBという色々な健康保険組合を交えたデータが出てきているが、収集できているのが平成26年から第二次計画が始まっているが、10年間分は全部取れない。そのため、次期計画からは考えたいと思うが、今のところ第2次計画としている10年間で積み重ねているデータは国民健康保険のデータだったので、そのまま使用している。もしかしたら、全体の健康という部分を見るのは難しいかもしれないが、働く世代もこのままの生活を続けると将来的な予測となるようなデータとなっているかもしれない。今できる範囲の評価をした状態。

 

(会長)

歯科の先生が活躍してくれていて、歯を失うのは検診等で防げるが、歯周病はなかなか進行を止められないので、歯科医に通ってお掃除していれば歯を失うリスクは少ないのではないか。歯科医師の努力でもあると思う。

 

(2)健康まえばし21 第3次計画について

(議事(2)については、淺井課長補佐が資料2-1及び資料2-2により説明。酒井保健師が資料2-3により説明。)

 

(会長)

第3次計画は社会環境の質の向上とライフコースアプローチが入ったということか。性差に着目した取組とはどういうことを考えているのか。

 

(淺井課長補佐)

健康寿命についても男性と女性について少し差があり、女性の方が少し間隔があいている。今まで女性というものに特化した政策がなかったということで、女性の相談センターを創るというような新聞報道もあったが、そのような動きになっていると聞いている。具体的な指標として国は骨粗鬆症検診の受診率等を指標として挙げてくると聞いている。

 

(会長)

骨粗鬆症は女性特有の病気で非常に多い。女性の介護の1番の原因になる。骨粗鬆症による骨折による寝たきり。男性の場合は内臓疾患がほとんど介護の認定になる1番の疾患。女性の場合は、内臓が丈夫で骨がもろい。対策は重要となってくる。

個人の健康情報の利活用というのはDX化が行われるということか。

 

(淺井課長補佐)

本市でどのような具体的な取り組みができるかというと計画として載せていくことはなかなか難しいとは思うが、健診のデータ等を市民の皆さまが直接目にできるような機会を増やすとか、おっしゃる通りDX化を進めることにより医療もだいぶ進歩していくのかなと思っている。具体的にできるとすれば、保健指導で保健師や栄養士等が市民の方が非対面でできるようになるとかそのような活動ができるのかなと思う。

 

(会長)

PHRが共有されるようになるということ。

 

(3)地域職域連携推進協議会について

(議事(3)については、全国健康保険協会群馬支部小室委員より資料3-1より説明。前橋市労働基準監督署大友委員より資料3-2より説明。伊藤主任保健師より資料3-3より説明。)

 

(副会長)

保健師の実習で企業へ行くと、面白い取り組みをされているところがある。食堂のところの全員通る場所に姿見があって、それを必ず見る。そうすると、自分が太ったかなとかわかるので、少し気を付ける。自然とできるようにしていた。

 

(委員)

歯科診療で体を酷使していると思われるが、無理な体制で長時間していてもあまり運動量としては多くなくて、時間があるときはストレッチをしている。食事も不規則になり短い時間で取ることもあるため栄養も気にしている。

 

(会長)

確かに歯科医の先生は大変な姿勢で診療をしている。産業医から1番聞かれるのは腰痛の問題。ストレッチ等で工夫されている。

 

(委員)

学校は胃が痛いとか、心がめげているとか、精神的な余裕のなさが多い。近年、働き方改革ということが非常に叫ばれているので、業務を改善して仕事の効率化を図って残業を減らし、自分自身の時間を確保することで余裕を持たせる。また、色々な問題にチームで対応するとしている。

比較的小学校だと運動する教員が多いが、管理職の方は運動が少ない。私はクラスの見回りをしながら歩いている。

 

(会長)

高校の産業医をしているが教員は残業が多い。メンタルが最重要課題。

 

(委員)

前橋商工会議所では、各企業へ健康経営優良法人の取得の推進をしている。このコロナ禍くらいからラジオ体操を始めた企業もいる。自動販売機の中身を水やお茶にして加糖・炭酸のものからウエイトを変えている。弊社も健康経営優良法人を取得しているが匿名のアンケートの結果を社内に公表している。他の社員が健康を気にしている、運動を始めた、喫煙・飲酒を減らしたということがわかり、意識が高まる。

 

(会長)

自動販売機の中身を変えている。とてもいい取組。

 

(委員)

保険者の目から見て感じていることを話したい。1つ目はどのような病気が多いかということ。仕事をしている人が病気やケガで4日以上休むと傷病手当金という休業補償が出る。この書類が毎月かなりの数が上がってくるが、そういった書類の傷病を見てみると精神疾患、うつ病や適応障害が多いと感じる。最初は若い年齢だけかと思っていたが、年齢に関係なく幅広くこういった病名で申請される方が多い。次に多いのはがん。特に女性の高齢の方に関しては婦人科系のがんが多いと感じる。また、人間ドックを受診するとその結果が上がってくる。その内容をみると脂質とか肝機能障害の基準をオーバーしている方がかなり多いと感じている。これに対する対策を健康保険組合がするのだが、なかなか難しいところで、そういった方に対して要検査とか要精密検査となった方に対しては文書による受診勧奨をやっているが、なかなか改善されない。1回引っかかるとまた翌年も引っかかるという傾向が強い。保険者として医療費を払っているという立場においては、早期発見・早期治療することが一番医療費の抑制にもなるし本人にも体へ負担がかからないのではないかと思う。それ以外のイベントとしてウォーキングキャンペーンとか減量作戦とか禁煙等のキャンペーンを行っている。ウォーキングはかなり参加者がいて優秀な者に対しては表彰をしている。しかし、減量や禁煙となるとチャレンジする人が少ないし、途中で挫折する方も多い。最後に、私が気を付けていることは体重を増やさないことと歯を無くさないということ。

 

(会長)

メンタルヘルスが今後重要な課題になってくる。メンタルヘルスといってもいい特効薬がない。受け手の医療機関もなかなかない。

 

(伊藤主任保健師より資料3-3より説明。)

 

(会長)

ウォーキングというのは重要で糖尿病予防になる。どこでも誰でもできるもの。

景品をあげるが効果があるのか。前橋市も色んなポイントとか特定健診を受けると定期預金の金利を上げるとか色々やっていて効果があるのかと思うが、引き続き頑張ってほしい。

 

 (4)健診受診勧奨標語について

(伊藤主任保健師より資料4より説明。)

 

(委員)

前橋市のがん検診は少し前からトップクラスを維持しているが、国が設定している目標値は50%。国の目標との差についてはどう考えるか。

 

(会長)

健康に関心を持っている層が固定されている。同じ人が繰り返し受けている。まったく関心がない人はスルーしてしまっている。ただ国は平均寿命を延ばすという目標を立てて外国等のデータから平均寿命が延びることが見込まれる計算式で50%という数字を出しているのだと思う。しかし、前橋市は健康意識が高いと思う。医療機関も多く、大学もあるから。田舎に行くと医療機関が少なくて受診する機会がないので、その差を埋めるのは難しい。そのため。こういった協議会や広報等で意識を高めていくことしかできないと思う。アメリカは保険制度が違うので、自分の入っている保険によっては50歳になると大腸がん検診を受けないと保険の延長はできないということもある。それは日本にはあまり馴染まないので、意識を高めていくことしかないのかなと思う。

 

(委員)

令和4年度からがん検診が有料になり、コロナの影響もあると思うが、令和4年度から受診率が落ちる。

 

(会長)

がん検診は2年に1回になった検診もあるので、確実に減る。有料化は多少影響があるかもしれないが。

健診受診勧奨標語の今後については全委員より異議なし。

 

6 閉会(司会:健康増進課長)

 

以上

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更新日:2023年09月19日