「食品ロス」を減らしましょう

食品ロスとは

「食品ロス」とは、「まだ食べられるのに、捨てられている食べ物」のことです。

世界人口の増加や相次ぐ異常気象、紛争等の影響により、世界中で食糧不足が叫ばれている一方、たくさんの食べ物が、利用されることなく、ごみとして捨てられています。とりわけ、食料の多くを輸入に頼っている日本にとっては、真摯に取り組むべき課題です。

日本では、年間約523万トンの食べ物がごみとして捨てられており、そのうち244万トンが家庭から、279万トンが事業者から出されています(令和3年度推計値)。(農林水産省推計<外部サイト>)

栄養不足の状態にある人々が世界中に多数存在する中、とりわけ、食料の多くを輸入に依存している日本にとって、食品ロスの問題は真摯に取り組むべき課題です。そして、食品ロスを減らすためには、事業者や行政はもちろん、市民の皆さん一人一人の取り組みが欠かせません。

 

前橋市では、年間で約3,453トンの食品ロスが出されており、市民一人当たりでは、1日約28グラム、1年間では約10キログラムもの量になります。また、ごみとして出された生ごみのうち、約7分の1が食品ロスにあたります。(平成29年度組成調査の結果より)

組成割合
生ごみの約7分の1は食品ロス
食品ロス

食品ロスはなぜ発生するのか

食品ロスが発生する原因は、大きく分けて3つあります。

1.作りすぎや注文のしすぎで、料理を食べきることができなかった。

2.食べるまえに傷ませたり、期限切れになったりしたため、食べられなくなってしまった。

3.肉の脂身のとりすぎ、野菜や果物の皮のむきすぎなど、食べられる部分まで捨ててしまう。

 

食品ロスが発生する原因

ひとつでも当てはまったら要注意!!食品ロスチェック

みなさんのご家庭ではいかがでしょうか。チェックリストで確かめてみましょう。

 

1.たくさんの冷凍ごはんが、冷凍庫で凍りついている。

2.冷蔵庫の片隅で、野菜のきれはしが干からびている。

3.冷蔵庫の奥に、いつ開けたか覚えていない食品がある。

4.買ってきた食品は、とりあえず冷蔵庫へ。スキマを見つけて、ぎゅうぎゅうにつめこんでいる。

5.「しょうゆ」や「わさび」の小袋がたまっている。

6.同じ調味料なのに、開封済のものが複数ある。

7.余った食品は、あとで食べようと思って一応とっておくけど、なかなか食べきれなくて結局捨ててしまう。

8.買い物をするとき、「あの食材ってまだあったっけ?」と、お店に来てから悩むことが多い。

9.必要ない食品なのに、安売りしていると買ってしまう。

10.食品をまとめ買いしたが、食べきる前に消費期限切れになってしまい、捨てたことがある。

 

どれも食品ロスの発生につながる項目です。当てはまるものがあった場合は、少しずつ習慣を見直していきましょう。

食品ロスを減らすために

家庭でできること

1「賞味期限」と「消費期限」について知っておく

賞味期限(おいしく食べられるめやす)

賞味期限は、少し過ぎても、まだ食べることができます。見た目や臭い等で、ご自身でよく判断してください。

消費期限(安全に食べられるめやす)

消費期限を過ぎたものは、安全性に問題がある可能性がありますので、食べないでください。

(注意)賞味期限や消費期限は、表示されている保存方法で保存した場合の、開封前の期限です。一度開封したものは、期限にかかわらず早めに食べきりましょう。

2 冷蔵庫の中をこまめにチェックする

・入れたものをメモに書いて、冷蔵庫の扉に貼る

・食材の種類ごとに、入れる場所を決める

・「余りものを食べる日」をつくる

・常温保存できるものは、食べる直前に冷やすようにし、冷蔵庫にゆとりをもたせる

3 ローリングストック法を活用する

ローリングストック法

ローリングストック法とは、普段食べている食品を少し多めに買い置きして、賞味期限・消費期限が一番近いものを食べ、食べた分を買い足すというサイクルを繰り返す方法です。一定の備蓄を確保しながら、簡単に入れ替えができるため、災害への備えとしてもおすすめです。

4 余っている食材をフードバンクに寄付する

食品が余っていて、食べきれないときは、フードバンクに寄付しましょう。寄付された食品は、支援を必要とする方々のために利用されます。

フードバンクまえばし

5 段ボールコンポストで堆肥化する

ごみ政策課では、段ボール箱を使って簡単に作ることができる、段ボールコンポストの母材を市役所窓口にて配布しています。生ごみをたい肥化することで、ごみの減量にもつながります。

チャレンジ!段ボールコンポスト(母材を配布しています)

家庭の外でできること

1 食べきれるだけ買う

「安い」、「お得」と言われると、つい買いだめしてしまいそうになりますよね。でも、食べきれなければ、食品ロスになってしまいます。一旦冷静になって、本当に買う必要があるものなのか考えましょう。また、飲食店を利用するときは、適量を注文するよう心がけ、料理が残らないようにしましょう。

2 残った料理を持ち帰る

飲食店によっては、食べきれなかった料理を持ち帰ることができます。店員さんに声をかけ、持ち帰ることができるか聞いてみましょう。

(注意)持ち帰った料理は、自己責任で管理し、早めに食べきりましょう。

3 「てまえどり」を心がける

お店によっては、販売期限が近いものを商品棚の手前に置いています。お買い物の際は、そういった「手前」に置かれたものから「取って」購入する、てまえどりにご協力をお願いします。商品によっては割引されていることがあるので、節約にもなります。

4 「食べきり協力店」を利用する

前橋市では、食品ロスの削減に取り組んでいる飲食店等を食べきり協力店に登録しています。外食をする際は、お店選びの参考にしてください。

食べきり協力店の紹介

 

こちらのステッカーが目印です

食品ロスダイアリーアプリを活用しよう

食品ロスダイアリーアプリは、ご家庭で発生した食品ロスをWebアプリに記録するものです。このアプリは、NPO法人ごみじゃぱん食品ロスチームが環境省の研究助成を受けて開発し、運営しています。

食品ロスダイアリーに記録することで、食品ロスの削減に効果があることもわかっています。ぜひ、活用してみてください。

食品ロスダイアリーアプリ(https://gomi-jp-foodloss.com/

(注意)食品ロスダイアリーアプリは、Webアプリです。ブラウザ(ChromeやSafari)のお気に入りに登録してお使いください。

参考:ごみじゃぱん<外部サイト>

 

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更新日:2022年10月01日