令和6年度第2回健康づくり推進協議会

審議会名

健康づくり推進協議会

会議名

令和6年度第2回前橋市健康づくり推進協議会

日時

令和7年1月23日(木曜日)午後1時30分~午後3時00分

場所

前橋市保健センター 4階 集団指導室

出席者

(委員)家崎委員、塩ノ谷委員、福島知典委員、西田委員、小野里委員、岸委員、池田委員、松本委員、石井委員、六川委員、赤石委員、福島知香委員、前原委員、多胡委員 

(事務局)宮坂健康部長、大西保健所長、樋口健康増進課長、市田課長補佐、五百川課長補佐、唐鎌副主幹、関副主幹、伊藤主任保健師、安藤主任保健師、亀山主任歯科衛生士 

(傍聴者)
なし

欠席者

内田委員、藤野委員、山口委員、山岡委員

議題

(1)健康まえばし21(第3次計画)重点課題の取組報告について 
(2)健康まえばし21(第3次計画)来年度の取組方針について 
(3)全国健康保険協会群馬支部からの情報提供について 
(4)前橋労働基準監督書からの情報提供について 
(5)地域・職域連携における実績報告について 
(6)意見交換(高血圧対策について) 
(7)その他 

会議の内容

1 開会(司会:健康増進課長) 
 
2 挨拶 
(健康部長挨拶) 
本協議会は、健康寿命の延伸を目的に策定された健康増進計画「健康まえばし21」の推進のため開催されている。本日の協議会では健康まえばし21(第3次計画)の推進状況や、来年度の取組方針等に加え、協会けんぽ様や労働基準監督署様からデータの提供と報告をしていただく。第3次計画の基本理念である「みんなが健康 みんなで健康」を目指して、誰一人取り残さない健康づくりについて、連携して進めてまいりたい。「健康まえばし21」の推進は行政だけではできない。市民の健康増進のため、ご指導、ご協力をお願いするとともに、有意義な会議となるよう、忌憚のないご意見をお願いしたい。 
 
3 議事 
(1)健康まえばし21(第3次計画)重点課題の取組報告について 
(2)健康まえばし21(第3次計画)来年度の取組方針について 
(議事(1)(2)については、市田課長補佐が資料1により説明。) 
 
(家崎会長) 
高血圧や糖尿病が群馬県で多いということであるが、高血圧や糖尿病に関連する死亡、例えば脳卒中などは、薬がよくなっている状況もあると思うが、減少してきている。一方で糖尿病や肥満が多くなってきて、糖尿病の透析の導入数が増えている。皆さん長生きするようになっているので、年を取ってからも透析導入ということが昔は考えられなかったが、今は80代でも透析導入をしている。平均寿命も長くなってきているので、ある程度やむを得ない部分もあるかと思う。やはり説明であった減塩と体重減少が大きなテーマになると思う。現状を踏まえて来年も取組を継続し、力を入れていただきたい。 
 
(3)全国健康保険協会群馬支部からの情報提供について 
(議事(3)については、全国健康保険協会群馬支部岸委員が資料2により説明。) 
 
(家崎会長) 
レセプトの医療費を解析したデータをご提供いただいた。群馬の場合は比較的、受診率の地域差指数において、入院および入院外が多いという結果となっている。この理由として医療機関が多く、医療にかかりやすい状況が作られている状況が考えられる。住民にとっては良い状況であると考える。医療にかかりやすい状況ではあるが、医療費が全国と比べると低い。皆さん健康に過ごせている状況が伺える。一方で、血圧の有所見者の割合が全国のトップテンに入っている。他にも言えることだが、様々な疾患の分布図を見ると、群馬県内の山間部にある市町村で高血圧や肥満、糖尿病が多いので、車社会の影響で動く量が少ないという状況が考えられるかと思う。生活習慣病の中に悪性新生物が入って、少し違和感があるが、広い意味での生活習慣病の中に入るかもしれない。特定健診等では、今回頂いたデータと同様、経験の中で、LDLコレステロールとHbA1cで指摘する人が多いと感じる。特定健診の場合、HbA1cやLDLコレステロールの基準値はイコール病気ではなく保健指導値として厳しく設定されている。保健指導の意味合いとすると、正常の範囲である人達へ早めに介入する意味合いで、有所見者として高めの割合のデータが出ている印象を受ける。大変貴重なデータをご提供いただき感謝する。 
 
(4)前橋労働基準監督書からの情報提供について 
(議事(4)については、前橋市労働基準監督署池田委員が資料3より説明。) 
 
(家崎会長) 
大規模な企業の健診結果をご報告いただいた。健診時は、飲まず食わずで来るためストレスがかかって血圧が高いことが多く、この結果をもって高血圧の有病率とは言えないと思う。血圧を普段コントロールされている人も多いが、飲まず食わずでくるので、勘違いをして薬を飲んで来ない人もいる。また多くの場合、健診時は脱水状態になって来るため、高めになる。あとは疾患機能異常では多くの場合、脂肪肝、脂質、血糖、LDLコレステロールが高い場合が多い。心電図に関しては、機械が判定しているため、実際に問題はなくても上昇してしまうのが現状と思う。歯科も12%と多く、歯周病の影響が考えられる。それから業種別にみると、道路旅客運送業が80%ぐらいの状況で、木材木工品製造業も多い。これは高齢者が多いためか。 
 
(池田委員) 
旅客運送業は、バスの運転手とタクシーの運転手で、人数的にはタクシーの運転手が多い。タクシー運転手に高齢者が多い。 
 
(家崎会長) 
タクシー運転手は、夜の勤務もあり大変な職業だと思う。 
有用な情報で、二次健康診断等給付請求はいいシステムだと思う。これは受けられる病院は指定されているのか。 
 
(池田委員) 
病院は指定されており、どこの病院でも受けられるわけではない。県内病院のリストがあり、大病院以外の一般のクリニックでも受けられる。 
 
(家崎会長) 
労働者のためにアナウンスしていただきたい。  
また、エイジフリーと病気治療と仕事の両立も、これから大きなテーマになってくる。非常に重要な情報提供に感謝する。 
 
(5)地域・職域連携における実績報告について 
(議事(5)については、伊藤主任保健師が資料4より説明。) 
 
(家崎会長) 
引き続き、地域職域連携について、事業を進めていただきたい。 
 
(6)意見交換(高血圧対策について) 
(議事(6)については、安藤主任保健師が説明。その後、各委員より意見を聴取した。) 
 
(家崎会長) 
難しいテーマだと思う。私が調べたところでは、体重が1キロ減ると、血圧が1減るというイメージで捉えている。年々高血圧の定義が変わるが、診察室血圧が140/90以上と定義されている。一回の測定だけでは判断できず、数回測る必要がある。家庭血圧計では、上腕で測るタイプで、135/85以上が高血圧という定義になっている。実際に計測すると、血圧はかなり変動する。話しながら測定したり、来院したばかりの患者では高くなる。家庭血圧計で、リラックスした状態で測るのが一番良い。その際、ぜひ上腕で測っていただきたい。手首で測る血圧計が販売されているが、高めに出るし、不安定。価格は安価でかさばらなくて良いが、全ての医学的な基準は上腕測定と決まっているため、統一していかないと意味がない。血圧対策はなかなか難しく、日本人は食生活的に塩分が多いが食をすぐに変えるのは難しい。難しい問題だが、各委員の意見はあるか。 
 
(岸委員) 
協会けんぽにおいても高血圧対策を課題として取り組んでいる。加入事業所の健康経営の促進として、生き活き健康宣言企業宣言を実施している。ただ登録してもらうだけではなく、何か会社として取り組んでいただくことを宣言としている。 
宣言の取組の中には、全て高血圧対策に関わる項目が入っており、各事業所が従業員に高血圧対策をしてもらえるような仕組みにしている。対象としている事業所は3万箇所以上あるので、そこから考えると少ないかもしれないが、約1500事業所が現在登録している。 
個人的に適正体重の維持や高血圧対策としては、「歩く」ことが良いと思っている。 
 
(塩ノ谷副会長) 
大学で全学的に取り組んでいることはあまりない。桃ノ木川が近いので、昼休みを活用してウォーキングしている職員がいる。適正体重の維持については、1人で挑戦することは維持が難しいのではと感じる。記録や運動など一緒に取り組む仲間がいることで、続けられるのではないだろうかと考えている。 
 
(西田委員) 
今年度の取組としてあがった給食の減塩献立はとてもいい取り組み。給食で食べた減塩の味をこどもたちが覚えることで、将来大人になったときに非常に役に立つ。ぜひこの取組を継続していただきたい。小学校では、肥満度調査の結果が毎年届くが、最近肥満度の高いこどもが多い。中心部よりも周辺の地域のこどもでが非常に多い。原因を考えてみると、遠いためにスクールバスを使用している学校や、防犯のために親が送り迎えなどの原因がある。特に登校班があるけれども、保護者自らが送迎してしまって歩かない場合が非常に多いと感じている。登校班で通学するよう呼びかけもしているが、保護者も忙しく、こどもの事情によっては送迎が必要な子もいる。中には自分の健康のために、見守りも兼ねて付き添って歩く保護者もいる。こういった前橋の取組が大人にも伝わり広がっていくことで、こどもたちにも自らできる運動習慣がつくように学校でも広げられたら良いのでは、と思う。 
 
(家崎会長) 
前橋市医師会と教育委員会とで構成される学校保健会においても肥満対策となると、周辺の地区と特殊学級で、肥満度が高いというデータがある。肥満度30%以上は 医療機関を受診しろと言っても、なかなか受診しない。 
 
(小野里委員) 
各部署に血圧計や体重計を設置し、意識づけをしている。他は、G-walkを周知して、全体の1割弱にあたる十数人が登録をしている。強制はできないため、色々なことに対して意識づけをする形にしている。健康診断の結果からも個々に意識づけないと、継続が難しいと考える。 
 
(石井委員) 
老人福祉センターには200〜250名の高齢者が来訪する。保健師・看護師のスタッフがいるため、安心手帳を作り、機能訓練室には血圧計と体重計を設置している。老人福祉センターは、コロナ禍では娯楽的な意味合いが大きかったが、現在は地域の介護の拠点の場として大きく舵を切った。高齢でも血圧が安定し、毎日の体操もする等、意欲的に取り組んでいる。老人福祉センターに来る高齢者が昔と随分変わった印象がある。 
アルコールを飲酒するための料理にすると、味付けが濃くなる。ノンアルコールにすると、薄味の料理になる。血圧とコレステロールにも変化が見られる。 
 
(六川委員) 
健康まえばし21の一つの取組として、保健推進員に対して体重・減塩の研修会があった。印象に残っているのが味噌汁の試食で、こんなに薄いのだと感じ、なるべく薄味にしようと心がけている。薄味を心がけたところ、夫は加工肉が塩辛いと感じるようになったと話した。弁当等も味が濃いと感じるようになったため、一つの効果だと思っている。 
夫は、在職中は血圧が高めだったが、退職後はストレスがなくなったためか血圧が正常値になった。また、在職中よりも散歩に出る機会が増えた。意識的に体を動かすのが良いと感じている。 
健康まえばし21推進事業では、一般の人にも声をかけて開催し、保健師の話が参考になった。 
 
(家崎会長) 
減塩と運動が重要。食塩摂取量を6gにすると2〜8位、運動をすると4〜9位、血圧が下がるというデータがある。 
 
(前原委員) 
適正体重の考え方について、自分の適正体重をどう判断したらよいか。 
 
(家崎会長) 
適正体重は人それぞれ違う。多くの場合は20〜30代の頃の、健康な時の体重と考えれば良いのではないか。ケースバイケースで、適正体重と一言で言っても式で表せるものではない。年齢と共に、心臓と骨格、膝等の関節の負担を考えて、人間の体は適用するように体重が落ちてくるもの。年を取ってやせてきたということで、過度に心配する必要はない。 
 
(7)その他 
意見なし 
 
4 閉会(司会:健康増進課長) 
 
以上 

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更新日:2025年02月25日