「プレコンセミナー」(プレコンセプションケア)を受けませんか
「プレコンセプションケア(通称:プレコン)」について早くから正しい知識を持っていただくために、20歳前後の学生や社会人を対象に学校や企業に出向いて「プレコンセミナー」を実施しています。
【講話の主な内容】
◎プレコンセプションケアについて
◎妊娠・出産の適齢期を知り、ライフプランを立てよう
◎将来に向けた健康づくりについて(適正体重、食事や栄養、歯の健康・・・など)
*ご興味のある方は、下記の問い合せ先へご連絡ください。
プレコンセプションケアってなに?
プレ(pre)は「~前の」、コンセプション(conception)は「妊娠・受胎」のことで、「妊娠前からの健康づくり」を意味します。
つまり、「プレコンセプションケア」とは若い男女が将来のライフプランを考えて早くから正しい知識を得て健康的な生活習慣を身に着けることが、将来のすこやかな妊娠・出産につながり、未来の子どもの健康の可能性も広げていくという考え方です。
今は妊娠や結婚を考えていなくても、プレコンセプションケアを実施することでより豊かで幸せな人生につながります。
なぜプレコンセプションケアが必要なの?
ハイリスク妊娠の増加
若い女性のやせと肥満の増加、出産年齢の高齢化などから、リスクの高い妊娠が増えています。
不妊の悩みの増加
不妊に悩む方も多く、「生理不順を放置していた」「無理なダイエットで無月経になった」「生理痛をがまんしていた」などが将来の不妊の原因になることがあります。妊娠・出産に関する正しい知識を持って行動することが大切です。
人生100年時代
出産する、しないにかかわらず、自ら健康管理ができるようになることは、より質の高い豊かな人生につながります。
ライフプランを考えよう
妊娠・出産に適した年齢は20代、遅くとも30代半ばごろと言われています。これは「医学的な適齢期」です。30代半ばから年齢が上がるにつれて様々なリスクが高くなるとともに、出産に至る可能性が低くなります。パートナーとしっかり話し合い、将来のライフプランを立てましょう。
女性の場合(卵子)
女性は産まれる前から卵子を持っています。胎児の時期が最も多く、その後は新たにつくられることはありません。年齢を重ねるとともに卵子の数は減少し、卵子の老化が起こることが分かっています。
男性の場合(精子)
精子は思春期以降、新しくつくられ続けます。女性よりゆるやかですが、年齢を重ねるとともに、数が減少したり、運動率や質が低下したり、遺伝子異常も起こりやすくなることが分かっています。
自分のライフプランを立ててみましょう
就職、結婚、妊娠、出産、育児など自分の理想のライフプランを考えてみましょう。
引用:国立成育医療研究センター 人生デザインシート(外部リンク)
プレコンセプションケアをはじめましょう!
1.適正体重を維持しましょう
やせも肥満も不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。20歳代の女性の5人に1人がやせと言われています。栄養不足による若い女性のやせは、貧血や将来の骨粗しょう症の原因になります。肥満は妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群のリスクになります。
自分のBMIは知っていますか?自分の身長・体重のバランスを確認してみましょう。BMIは18.5~24.9を維持しましょう。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
(例)身長158cm、体重56kgの場合 56÷1.58÷1.58=22.4
2.バランスのよい食事をとりましょう
普段の食事に主食・主菜・副菜はそろっていますか?食事の量を極端に減らしたり、偏った食事は貧血や肌荒れなどの原因になります。毎回の食事で主食・主菜・副菜がそろうように意識して食べるとバランスが良くなります。
引用:「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」国立健康・栄養研究所(外部リンク)
3.葉酸をとりましょう
妊娠前から妊娠初期にかけて、葉酸というビタミンをしっかり摂ることで、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の予防につながります。神経管閉鎖障害とは、胎児の神経管ができる時(受胎後およそ28日)に起こる先天異常で、無脳症・二分脊椎・髄膜瘤などがあります。妊娠を知るのは神経管ができる時期よりも遅いため、妊娠に気づく前から葉酸を十分に摂取していることが大切です。
4.危険ドラッグ・有害物質は危険!
危険ドラッグや麻薬、大気汚染、農薬、水銀やシンナーなど、自分のからだに悪影響を与えるものは、将来生まれる赤ちゃんの健康にも影響する可能性があります。絶対にやめましょう。
5.タバコはやめましょう
タバコはがん・心臓病をはじめ沢山の病気を引き起こします。また、男女ともに不妊症のリスクが増加し、特に妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産、早産、周産期死亡、低体重を引き起こす可能性があります。赤ちゃんが生まれた後も乳幼児突然死症候群のリスク因子になるなど、その影響はきわめて広範囲です。身近な人にも、禁煙をお願いしましょう。
6.アルコールには気を付けましょう
妊娠中にお酒を飲むと、アルコールは胎盤を通って赤ちゃんにも影響し、胎児性アルコール症候群の原因になります。妊娠を考えた時からアルコールは控え、妊娠中のアルコールはやめましょう。
7.かかりつけ婦人科医をもちましょう
女性は20代から子宮頸がんになる人が増え、月経に関する症状で日常生活に支障をきたす人が増えています。将来の妊娠のためにも、予防と早期発見が重要です。そのためには、子宮頸がんワクチン接種と定期的な子宮頸がん検診の両方を受けることが効果的です。月経で気になることがあれば、早めにかかりつけ婦人科医に相談しましょう。
赤ちゃんを望むうえで気を付けたいのが、風疹や麻疹(はしか)など感染症への備え。妊娠中にかかると赤ちゃんも感染してしまいます。いずれもワクチンで予防できるので、予防接種を受けておきましょう。ただし、妊娠してからのワクチン接種はできません。パートナーに接種の有無も確認しておきましょう。
プレコンセプションケアについて詳しく知ろう
まずは自分の健康状態について確認し、当てはまる項目を増やしていきましょう。チェックシートは女性用・男性用があります。
引用:国立成育医療研究センター プレコン・チェックシート(外部リンク)
プレコンセプションケアについてより詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
スマート保健相談室(若者の性や妊娠などの健康相談支援サイト)
若者向けの性や妊娠などの健康相談支援サイトです。
GUNMA"LoveMyself"プロジェクト(群馬県思春期保健対策事業)
高校生が「生涯を通じた健康と性」について考え、発信するプロジェクトです。
この記事に関する
お問い合わせ先
こども未来部 こども支援課 おやこ健康係
電話:027-220-5704ファクス:027-243-6474
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更新日:2024年11月25日