指定避難所における避難所配置図(学校施設の避難所利用)
避難所配置図とは
避難所配置図とは、「避難所開設・運営マニュアル」を補完するため作成したものです。
指定避難所(学校)ごとに避難所に求められる機能と要素をあらかじめ「避難所配置図」としてまとめ、これを災害収束後の学校の再開にも配慮した施設利用計画とすることにより、避難所開設の初動と長期的視点に立った運営を両立する仕組みとして整えました。
なお、災害の規模や種類、災害発生の時期・時間帯によって避難者数や避難者のニーズが大きく異なることから、必ずしも作成した配置図のとおりに指定避難所の開設・運営を行わなければならないものではありません。
避難所配置図の構成
避難所配置図は、「施設配置図」、「体育館配置図」及び「校舎配置図」の3つで構成しています。
(1)施設配置図
学校の敷地及び施設配置を表した図面に必要とされるスペース配置を落とし込んだ図面です。避難者の駐車スペースや通路等を確保するほか、ごみ集積場所や炊き出し場所など、敷地内に配置する機能をあらかじめ定めています。
(2)体育館配置図
避難者居住スペースの中心となる体育館内の施設配置を表した図面に必要とされるスペース配置を落とし込んだ図面です。避難所運営委員会や受付、体育館内の居住区割り、通路等を定めています。
(3)校舎配置図
使用制限を行う校舎内の施設配置を表した図面に必要とされるスペース配置を落とし込んだ図面です。
避難所運営の中心は体育館を基本としていますが、避難者数が多くなったときや避難生活を送るうえで配慮が必要な方が避難されたときなどに、校舎の一部を開放することになります。ただし、校舎の利用は、学校再開の際の支障が生じないよう配慮した限定的な利用を基本とします。
避難所配置図整備事業
平成29年度から平成30年度にかけて、避難所として指定している68小中学校すべてにおいて、避難所運営に関わる関係主体(市・地域・学校)が参画する会議を2回ずつ開催しました。
市(危機管理室、避難所担当職員)、学校及び地域(避難対象地区の自治会等)の3者で、学校ごとに配置図案の協議及び現地確認を実施しました。
会議開催後は、配置図パネルと住民啓発用チラシを作成し、学校へのパネル掲示と地域内へのチラシ回覧により避難所利用に関する幅広い周知を行っています。
配置図整備事業会議の様子
配置図整備事業現地確認の様子
消防庁委託事業「自主防災組織等のリーダー育成・連携促進支援事業」
避難所配置図整備事業は、平成29年度及び平成30年度の2か年、「自主防災組織等のリーダー育成・連携促進支援事業」として消防庁の委託を受けて実施しました。
自主防災訓練や防災教育における活用
避難所配置図整備事業の目指す方向は、図面づくりとともに、避難所運営に関わる各種主体の平時からの関係づくりと将来的な避難所運営体制へとつなげることです。
配置図整備の成果を学校における防災教育や地域における自主防災訓練において積極的に活用しています。
避難所配置図や避難所資機材を活用した体験型防災教育
避難所資機材の開設体験(中学校)
避難所資機材の組立体験(小学校)
学校を会場に実施する自主防災訓練(避難所開設訓練)
避難所開設訓練の様子
避難所受付訓練の様子
避難所配置図一覧
指定避難所の一覧はこちらをご覧ください。
この記事に関する
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総務部 防災危機管理課
電話:027-898-5935 ファクス:027-221-2813
〒371-8601 群馬県前橋市大手町二丁目12番1号
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更新日:2022年08月26日